東京えんじにあ日記 #かつて欲しかったもの

母親のいいところと父親のいいところを
ちょうどよく半分ずつ持ってるんだね、
と焼肉を食べながら両親に言われた。

私は嬉しい。
両親に、家族に自分を認めてもらえてきたようで。
歳をとってぶくぶくと膨よかになった2人は、
わたしの子供時代の彼らと比べて格段に大人しくなった。優しくなった。穏やかになった。
家族(兄がいないことが多いが)で集まってゆっくりお互いの仕事の話だとか、夫婦の会話だとか
楽しめるようになった。
私は嬉しい。

嬉しいのに、

家族に居場所がなかったとまでは言えないけれど、
外の環境の方が自分を認めてくれた。
わたしが欲しいものを与えてもらえた。
家族はわたしを寂しくさせるだけだったのに。

家族の関係性が、全員の成熟によって
よりよいものになって、
まだ少しその温度差に素直に喜べないけど
いつか、家族大好きJKみたいになりたい。

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