引きこもりの漫画オタクほど1回運動部に入ったほうが良い
運動靴の擦れる音、ネットの向こう側に広がる世界とエアーサロンパスの臭い。何もかもが懐かしい。現在体重80キロオーバーの私だけれど、中学時代はバドミントンをやっていた。
自主的にかというと何らかの部活に入らなくてはならなかったから入ったのだけど、人に何か言われること無く「バドミントン部」だからとバドミントンを何の不安もなく出来るのは部活という威を借りないと人前で元気に飛び跳ねられない陰キャにとってはとても良かったし、人について行って知らない人が動き回ってる様を見るのも中々に楽しい体験だった。
そして、協調性が学べるかというとそれには個人差があり、私は現在ヒキニート。家で過ごしてるのが好きという状態。だから快活な人間になるために運動しろとかそういう話ではない。
共感性の話だ。
週刊少年ジャンプで連載中の「ハイキュー!!」という漫画がある。必殺技の出ないちゃんとしたバレーボールの試合。会場の雰囲気が私の心象風景と重なった。読んでいると思い出すのだ。熱い大会の空気、ムシムシした体育館とエアーサロンパスの臭いを。競技は違えど私は日向の体感している世界を知っている。
だから、読む度に引き込まれて、一喜一憂して、悔しくて悲しくて、勝ったらとっても嬉しくて、応援したくなって、心を動かされる。共感する。
読んでいるとその場で見ているような感覚になるのだ。
私の心は読んでいる間体育館にある。
よく、女性が読む=女性向けと言って読まない人がいる。絵柄が好みでないから読まないとか。そんな人は一度、ハイキュー!!を読んで欲しい。
女の私が純粋に共感していることを知ってほしい。
私の心があちら側に行ってしまうことを知ってほしい。
そして若者には共感は望まない。ただスポーツを1回でいい。挫折していいから嫌になってやめていいから、その空気を知ってほしい。
これは文化部にも言える。
自分の体験が読み手としての経験値になることを私はとてもとても言いたい。言いたくて仕方ない。
……ハイキュー!!の38巻と39巻買いました。
やっぱ良いねうん。すごい心を動かされたよ。
超オススメです。
サポートするとヒキニート生活が少しだけマシになる。