#192_【情報発信】プレスリリースをもらう側から出す側に
物書きの端くれでもありますので、日頃は「プレスリリース」をもらう立場にありますが、時々イベントみたいなことをするため、発行する立場にもなります。
正直なところ、たまに「この内容で人が集まってくるとでも思ってるのかなぁ」とか「読んだ者に対して、結局のところ何をしてほしいんだ、これ?」と感じるものも流れてきます。
とはいえ、いざ作ってみると、なかなか思うように伝わらず難しいですねf^_^;)。
そのようなわけで、今回は良いプレスリリースとは何か、考えることにしました。
「てにをは」をつければ文章になる
「ちゃんと」記事を書こうとしている人からしますと、「何ふざけたこと言いやがって」と言われそうですが、発信する人みんながそういう人たちとは限りません。
そして、新聞のような媒体ですと、各社で執筆の「お作法」みたいなものが存在することもあります。大体聞かれる内容は決まっていますので、それに当てはまる項目を用意して整えると、自然とそのような構成になります。
「てにをは」を入れただけの文章で出すのであれば「コタツ記事と変わらないじゃん」という話もありますが、ここではコタツ記事の良し悪しを論じたいのではなく、コタツ記事で配信されても意図が曲解されないように仕込んでおけば、むしろ拡散の足しになるという話です。
まぁ、そんな記事ばかり書き続けているライターさんは、早晩生成AIに置き換えられるとは思いますが…(/^^)/⌒●~*。
では「必要な情報は何か」ですが、媒体により多少の違いはあるものの、記事に書いてあることを箇条書きに拾っていけば、おおよそ見えてくると思います。
それより、何度か取材を受けたほうが手っ取り早いという話もありますが(苦笑)。
一番、最初
前武雄市長の樋渡啓祐さんが市長になった時、異様にマスコミの取材が来たらしく、「あれは何だったのか」と考えたところ、当時最年少だったので来ていたとのこと。
「だから、2番じゃダメだ」と言われますf^_^;)。
実際、取材中に他の記者さんの質問を脇で聞いていますと、対馬初、県内初、日本で一番…、あたりは必ず出てくるキーワードです。
独自性がないと話題にならないということですね。
裏を返しますと、継続的に行っている活動でも、新しい取り組みがあれば継続的に取材してくれる可能性がある、という見方もできます。実際、何度も同じところの記事を書くと、えこひいきしているように見えますしね…f^_^;)。
子ども、動物、絆?
いわゆるエモいネタ(エモ記事)に分類されそうな話題とでもいうのでしょうか。実際、アクセス数がある程度ハネるのは見込めます。対馬ですと、ネコの記事は堅いです。
余談ですが、私も物書きの仕事を始める頃、当時の担当の方から勧められました。しかし私は、そういうものに対して興味が湧かない性格ですし、ダシにしている感じがとにかく嫌でしたので、なるべくこの手は使わないようにしています。
「つしま縁テージラボ」というマガジンを立ち上げるくらいですから、他人の反応などお構いなし、というあたりは察しがつくかと思いますがf^_^;)。
私の群れない性格がそうさせているのかと考えていましたが、西田亮介さんのように嫌いな人も一定数いそうです。
「思いを押しつけるな」というのであれば、エモ記事を否定するのも違うと思いますし、もちろん西田さんもエモ記事そのものが悪いとは断じていませんが、受け入れる根拠がない状態で思い入れが強い文章を読み進めると、押しつけがましさを感じてしまうからなのでしょうか。窮屈さを感じるあたり、同調圧力とも近いのかもしれません。
どこに向けてリリースする?
文章を作ることに気を取られてしまい、意外とこのことに気が回っていない方が多いように感じます。
例えば、先ほどからの「エモ記事」を例に取りますと、嫌いな人もいますが、好きな人もいますから、どちらかに響く発信の仕方をするという考え方もあるでしょうし、二刀流でどっちも取り込む発信の仕方を採るのもひとつの戦略かと思います。
ただ、ひとつ気を付けたいのは、掲載されるメディアには客層がありますので、その影響が及ぶことです。
新聞や雑誌なんかですと、性年代だけでなく、右寄りか左寄りかという分類のされ方もしますが、掲載された媒体から、それに共感する人とか、ライターの仲間とかみなす人は往々にしているものです。
ゼロからのスタートですと「お客様を選ぶなんておこがましい」という話もありそうですが、「文章を作って満足」ではなく、どこに届けたいのかということまで考える必要がある、ということです。
さいごに
「書く力を磨きたかったら、俳句や短歌にチャレンジしたらいい」と言われることがありますが、記事を書きながら、色々なタイプの文章を書くことで見えてくる世界が変わってくることを改めて感じました。
まずは、直近で発行するプレスリリースがゴミ箱に直行とならないよう頑張りたいと思います…f^_^;)。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?