#23_【読書】対馬を舞台にした超大作
ある日、音声SNSで、知り合いの知り合いの方が「自分の好きな小説で、対馬が舞台になっているのがあるんで、対馬行ってみたいんですよ~」とおっしゃるので、何かと思い尋ねたところ、この作品でした。
一応私も、この作品の舞台が対馬で、簡単なあらすじくらいは知っていましたが、「この厚さはムリ!」と思い近寄らないようにしていましたf^_^;)。
その方に、どこが面白かったのかと尋ねたところ、「金玉問答」の話をされ、場に居合わせた全員からの爆笑に包まれた後、
別にいらした大学の先生から「むかし、国鉄総裁が列車に轢かれた事件(下山事件)があったでしょ?あれが、自殺か他殺かって話があって、まともに轢かれたらあれがきれいに真っ二つに割れることはないだろうから自殺ではないんじゃないか、って話につながっているんですよ」という感じの深い解説まで頂戴し、
「1巻読んで面白ければ全部読めるはずだから、とりあえず1巻は読め!」という結論にまとまりました(苦笑)。
ちょうど図書館で借りた本に評論もあったので、そちらにも目を通したところ、陸軍の二等兵が軍部の不条理に抵抗し上官をやり込めようとする攻防や、独特の言い回しのセンスが痛快という話とともに、単なる軍隊小説ではなく現代社会への風刺や問い掛けにもつながっているというのが目に付きました。
田舎暮らしでゆったり流れる時間を過ごしましょうというのは割と幻想で、対馬にいると目の前のことに忙殺されている方も多いことと思いますが、新しい発想に触れるために、このような本を読んでみるのも良いのかもしれません。
ちなみに、劇画版、さらには劇画のKindle版もあるそうです。東大の加藤陽子先生も、オススメされていました(^^ )。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?