れいわ一揆

とうとう、映画『れいわ一揆』が公開されましたね。3月のオールナイトのときは、さすがに新型コ●ナが怖くて新宿の映画館に出かける気にはなりませんでしたが、ついにこのときが!そして、わたし、もう2回も観ましたw

画像1

予告編

手短に感想をいうと、あの夏の感動を裏切ることのない素晴らしいものでした。多くの場面は、れいわ新選組の公式チャンネルから流されていた動画と重なるところもあるのですが、流されなかった裏舞台もいろいろ垣間みることができます。コアな支持者であっても、そうでなくても、いろいろ学ぶものがあるでしょう。

なんと4時間のドキュメンタリーと聞いて、最初はちょっと気後れしていたのですが、とても素晴らしいエンターテイメント作品としても楽しめます。ましてや、あの夏のモーメントを一緒に生きた人たちなら、涙なしに見通すことは難しいかなと思います。ほんとうに、お勧めです。


この映画の一般公開に前後して、原監督や安冨歩さんが中心となって精力的にトークショーがおこなわれ、インタビュー記事なども出回っています。そうしたなかで、以下では、個人的に気になったものをとりあげます。

画像2

「『れいわ一揆』公開まで、じっと我慢の子」と題された、YouTube 上に公開されている連続トーク番組の第6回で、安冨歩さんと野原善正さんがゲストに呼ばれています。YouTube の表示では、9月9日に生配信されたものでしょう。

そのなかで、まず野原さんが「フィクサーのような人がいて、太郎さんが動かされている気がする。市民の党などによってがんじがらめで・・・」という発言をします。野原さんについては、べつの機会にあらためて書きたいのですが、彼の発言はもともと田中龍作氏の記事と座間宮ガレイ氏の動画配信で流されたことに乗じて、夜な夜な広告料稼ぎのためにスキャンダラスな話を垂れ流している YouTuber たちの発言を鵜呑みにしたものでしょう。彼は、なにか明確な証拠をもって、発言しているわけではないようです。

そこで待ってましたとばかりに原監督は、嬉々として安冨さんの見解を聞きます。「フィクサーみたいな人がいるのですか!?」これは、ほかの場所でも監督が匂わせている考えのひとつです。

安冨さんは、「いないと思います。太郎さんが自分でやっていることだと思いますよ。」と、一刀両断にします。この場面で、野原さんは呆気にとられていますね。彼が想像・期待していたこととは、180度違う回答を安冨さんが与えたからでしょう。

そのあと安冨さんは、山本太郎さんとそのコミュニケーションの弱点や組織運営について冷徹な素晴らしい分析をくわえます。この部分は、今後の党運営のためにも多くのヒントが詰まっています。まさに、この動画の核といって良いでしょう。

しかし安冨さんの説明に割って入るように、原監督は「外から見ると独裁に見える」と、また各所で匂わせている自論を展開します。

しかし、それにたいして安冨さんは、「独裁ではない」、「個人営業」なのだと無碍もなく切り捨てます。

さらにプロデューサーの島野さんは、これまた田中・座間宮両氏からの受け売りの「幹事長必要論」を投げかけます。これについても、安冨さんは天才といわれた「本田宗一郎」とその大番頭であった「藤沢武夫」の例をあげて、山本太郎さんに見合う番頭はそうそう簡単に見つかるものではないと説明します。

マイケル・ジャクソンやレディ・ガガにも言及しつつ、天才といわれる人間の複雑さに触れ、最後に安冨さんは「私は、そこまで理解して[太郎さんを]支持しています。」「彼の変革を待つしかない」と結論しています。

動画の33分から53分までの部分なのですが、各方面を観察しつつずっと個人的に思っていたことを、安冨さんが見事に言語化してくれました。これまでも、ご自身のブログを使って要所要所で、わたしのような迷える子羊にも理解できる適切な言葉で説明してくれていた安冨さんが、都知事選直後の件についても、多くの人の疑問に答えてくれるような記事を書いていたら本当に良かったのになと思いました。

この動画での安冨さんによる山本太郎論、要チェックですよ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?