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vol.8_当たるチラシのつくり方④

2023.02.02

【チラシづくりの”戦術・戦闘論”】

BE Messengerの吉沢です。
前回の記事では
「チラシの構成を考える時は、相手の心理状況を読み取って
順を追って行動変容までの導線をつくろう」
という主旨でお伝えさせていただきました。

当たるチラシのつくり方について
ここまでの3部をマクロな視点の「戦略論」とすると
今回書くのはよりミクロ寄りの「戦術・戦闘論」です。

【目的の明確化】

まず「このチラシは何を落し所(CV)にするか?」
を明確にします。

・注文
・来店、来館、およびその予約
・アンケートページへの誘導
・LINE登録への誘導
・電話問い合わせ
・セミナー、説明会への参加

など。
その目的に応じてメインビジュアルの見せ方、置き方等が決まります。

【オモテ面で必ず意識すること】

■文字量は極力少なく
→文字よりもビジュアルイメージの訴求や、インパクトをより重視する

■オファーを明確に打ち出す
→QRコード、電話番号など。どんなアクションを起こしてほしいのか?
→原則からすると行動要請は基本的に一番最後、ではあるものの
 LP構成の発想と一緒(←お申込みはこちら のバナーが
 各所に挟んである)。
 「良いな」と思った時にすぐアクションを起こしてもらえるように。
 離脱防止、機会損失削減の意味でオモテ面にも盛り込みます。

■屋号 < 何屋か?
→店舗の名前、サービスの名前を強調することを重視しているものの、
 「で、何のサービス(お店)なの?」
 とよく分からないチラシが、実は多く見られます。
→思うほどお客さんは名前には興味ありません。
 「自社・自店にはブランドがあり、認知されている!」という
 思い込み
も、いったん捨て去るぐらいが丁度良いです。
→とんかつならとんかつ、痩身エステなら痩身エステ、
 欠陥品の宝石買取ならそれ。
 自分は何屋で、何の提案、何のオファーなのか?
 をとにかく明確に打ち出しましょう。
 

【紙面内の配置】

■Zの法則
本にしてもチラシにしても
人は視認する時に一定の順を追って見ていく習性がある
という法則ですね。
誰に教えられたわけでもなく、自然とそうなるのは不思議なものです。

上図のように(はじめて画像挿入!)
横書きであれば①左上、②右上、③左下、④右下
縦書きであれば①右上、②右下、③左上、④左下

①がその紙面上の”一等立地”ということなので
より目立たせたい、見てほしいものを
より上位の部分に配置するのが原則です。

【色の使い方】

■全体の基調色は何か?を考える
→その会社・サービスのテーマカラーがあればそれをベースに、
 あるいはそのサービス業種における”王道”色をベースに、
 比較的相性の良い色使いを組み合わせていきます。
→よくある組み合わせ例は下記の通り。
 ・赤、黄、オレンジ(暖色系統;昂揚、活力、情熱)
 ・緑、茶、黄緑(アースカラー;自然、雄大さ、健康)
 ・青、水色、黄緑(寒色系統;安心感、安全性、洗練)
 ・黒、白、茶(上質、高級感)

■原則、使う色の種類は「3種類」まで
→目立たせたい余り、
 「赤・黄色・ピンク、緑…」など
 多色を盛り込んでしまうケースは、結構よくあります。
→ですがあまり色を使いすぎるとどこに注意を置くべきかが不明瞭になり
 「チカチカして見にくい」という逆効果に陥ります。
→原則3色までに絞ることで、統一感が生まれます。
 +1色するにしても、ワンポイントの挿し色程度にするのが好ましいです。

■高齢者向けは色使いに注意
→高齢になると黄色や赤など、強調や注意色としてよく使用される色は
 色飛びして見にくくなると言われます。
→せっかく強調するつもりで使っているのに、見えにくくて伝わらない
 なんてこともありますので、使い方には注意が必要です。

■他社と比較し、敢えて”外す”
→少しテクニック論的な話ではありますが
 あえて競合とは全く違う色使いをしてみる、というのも一つの手です。
→チラシは必ずしも単独で入るとは限りません。
 新聞折込などは特に、同業種のチラシが同時に5,6枚なんてことも。
→そんな同列横並びにして見られた時に、どう目立たせるか?
 という視点も時には有効です。

【文字の使い方】

■強調/非強調のフォント種類・大きさ・色の使い分け
→百聞は一見にしかず。こういうことですね。↓↓↓↓

→変化、メリハリをつけることで強調したい部分が
 より浮かび上がって見えるようになります。

■あえて秩序を乱す
→特に強調したい部分を、あえてちょっと斜めにしてみたり
 横書きが並んでいる中縦書きを放り込んでみたり。


→整然としている中に異質なものが混じり込んでいると
 人はそれに自然と注目しがちです。
 (マーケティング用語でいう「認知的不協和」

■袋文字の活用
→文字の強調方法は必ずしも色や大きさだけではありません。
 


以上、おおよその細かな意識する作り込みのポイントについて
解説させていただきました。
勘の良い方はお分かりかと思いますが
後半は大分巻きました。笑

当たるチラシののつくり方解説については
いったんこれで締めたいと思います。
でもまだ書き残したポイントがあるような気もするので
それは追い追い、気づいた時に追加、改訂版として
書いていこうと思います。
ここまでご一読いただきありがとうございました!






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