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vol.10_当たるチラシのつくり方⑥

2023.02.07

【チラシって案外…】

今日、自宅に帰ってみると
1枚のチラシがポストに入っていました。

地元の少年サッカークラブのチラシ。
見た目はというと、すごく手作り感満載な。
印刷ももしかしたら、家庭用コピー機ぐらいのもので
刷ったものかもしれません。

片面刷りで、極力コストを掛けずに自力で作ったんだな~
という感じ。

ただそのチラシが、妙にぐっとくるものだったのです。
書いてある情報はというと
「小さいこども向けのサッカークラブであること」
「今なら春のキャンペーンでユニフォーム代無料になること」
「クラブ情報(名前、連絡先など)」

本当に、このくらい。
たまたま私自身が
2歳の長男に何か習い事させたいなーと思っていたから
グッと来たというのも、あくまで個人の感想でしかありません。

ですが、事実これに心を動かされたのです。
体験、申し込んでみようかな?と。

正直、チラシってこれで十分なんだなと。

自分は何屋で、
どんなベネフィットが提供できるのか?
それが伝われば、一定確率で刺さる人には刺さる。

これで十分なのです。

なんだか、チラシを作るときあれこれ考えすぎていたかな?
カッコ良くしようとしすぎていたかもな?
もっと色んなものを削ぎ落としても良いのかもしれない。

そんなことを学ばせてもらいました。

【チラシの紙”質”の選び方】

さて、前回は
当たるチラシのつくり方はデザインだけの話じゃない!
紙の「サイズ」も重要なポイント
ということでお伝えさせていただきました。

今回はその続き。
紙の「質」についてです。

紙の「質」というと、大きく2つあります。
・紙の「種類」
・紙の「厚さ」

「種類」について、細かくは色々とありますが
代表的なものを3つ挙げます。

①上質紙
 …「普通紙」とも呼ばれます。いわゆる普通のコピー用紙等と同等の紙質
②コート紙
 …一般的にチラシで一番よく使われるのはこれかもしれません。
  表面に光沢がありツルツルしています。
③マットコート紙
 …コート紙に比べて表面がしっとりすべすべしていて
  光沢が抑えられています。

紙質については上記の通りとして
それぞれどんな特徴があり、どんな商材・サービスとの相性が良いのか?

①上質紙:質素、落ち着いた感じ(、安っぽさ)
 →求人、スーパーマーケット、行政関連の案内など
 →派手派手していない良い意味での”安っぽさ”が特徴なので
  公共感、低単価のイメージを訴求していく時に効果的です。

②コート紙:明るさ、美しさ
 →飲食店、美容エステ、不動産、塾など
 →写真等の色の発色が良く、見た目もつややかなため
  特に食品や人などを明るくきれいに見せたい、
  シズル感を演出したい時などに適しています。

③マットコート紙:上質さ、高級感、荘厳さ
 →高級飲食店、会員制〇〇など、高単価商材
 →コート紙と同様に色の発色が良く、それでいてしっとりとした
  見た目の印象になるため、より深みが出ます。
 →正直コート紙との使い分けについては好みによる所もありますが
  より高単価な商材等、高品質な訴求をしていく時にお勧めしています。

そしてもう一つの要素。
紙の「厚さ」です。
これの選び方は結構、先の紙の種類ともリンクします。

厚さも色々種類はありますが、大きく分けるとこんな感じです。

・55kg  :ペラペラ。透かしたら裏が見えるくらい
・70(73)kg :一般的な厚さ。コピー用紙くらい
・90kg  :ちょっと厚めでしっかりしている。
      ただし触感では70(73)kgとの違いは分かりにくい
・110kg   :かなり厚め。70(73)kgとは触っても明らかに違いが分かる
・135kg   :はがきよりも若干薄い程度。かなり厚手

他にも「190k」などもあり、極厚ですが
あまり使うシーンは見ません。

ではこれらの厚さをどのような商品・サービスの場合、
どのように選択していくか?
これはあくまで一つの、平準的な考え方ですが

基本的にはその商材の「単価」と紙の「厚さ」は
比例関係と思ってもらって良いです。
つまり、より高単価の商材を扱うほど、紙の厚さも
より厚く、よりしっかりしたもの
を選択していきます。

それは、言い換えると購買頻度の高さと比例する
とも言えます。

もちろん、厚さを変えることでコスト感も変わってきますので
予算に応じて選択も変わってくるかもしれません。

ただ、
高級タワーマンションのチラシが55kgでは
あまりにお粗末ですし
駄菓子屋のチラシが135kgもあるのはかなり違和感があります
(↑それも敢えての戦略、というやり方もあるかもしれませんが)。

どんなイメージ、どんな品質を読み手に印象付けたいのか?
そんな視点を持ちながら、是非ベストと思えるチラシの設計を
「質」の面からも考慮してみてください!

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