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イギリスの学校 小学校

イギリスの小学校は5歳になった後の9月から、Year1と呼ばれる義務教育が始まります。通常9時から15時までで、ナショナルカリキュラムと呼ばれる日本でいう学習指導要領にそって授業が始まります。

日本の小学生のようにランドセルの中に沢山の教科書とノートを入れて行くスタイルではなく、教科書はなく唯一ブックバッグと言われる薄っぺらい本を入れるバッグを持っていきます。
筆記用具も持っていかずに学校にあるものを共有して使います。みんなで使うものだから大事に使いましょう!みたいな感覚が育つかと言うと割にそうでもない気がします。その点は日本の小学校の方が優れていると思います。

教科書が無いので実際学校でどういう事を習ったのかなどいまいちよく分かりません。毎日の勉強は紙で配られます。内容もカリキュラムに沿っていれば先生の判断で行われるので先生によって授業で使う資料などは様々です。

私が一番驚いたのは、英語や算数のテストはそれぞれの実力で内容が違います。娘の通った小学校ではマイルド、スパイシー、ベリースパイシーの3段階からテストが選べました。最初はえっ?と思いましたが、確かに子供それぞれ得意不得意な教科はあるし、学ぶ速度も違うし、全員に同じテストを受けさせて小さな頃から出来なかった・・・という気持ちで自己否定するよりも良いやりかたなのかなと思うようになりました。

とは言っても6年生では小学校で習った事の総まとめテスト的なものが全国で一斉に行われます。このテストは全員一緒のテストを受ける事になるのですが、自分のテスト結果ははっきり分かりません。

テスト慣れしていないイギリス人の子供たちは全国一斉模試の前に親や子供達にストレスに対するレクチャーのようなものが行われます。
楽しい行事にするために、学校で美味しい朝ごはんを食べよう!とか終わったらパジャマで映画を見るなどの楽しみのお膳立てをします。
そこまでやる必要がある?と思ったのは私が日本人だからなのか??

娘の通った小学校は小さな村のスクールでしたが、スクールバリューは素敵だったのでこちらでシェア。

「子どもたちが学校を卒業した後に直面する世界に対して、できる限りの準備をするよう心がけています。子どもたちが地球市民となり、私たちの知らない世界でまだ存在しない仕事に就くための準備ができるようになると信じています。
育つ環境と未来は、自分たちで創りあげる事ができるのです。
そこに至る道は見つけるものではなく、自分の手で探し作っていく道なのです。」

未来は誰かに委ねるものではない、自分で模索し、創っていく。
これは何歳になっても言えるんじゃないかな。

イギリスの学校や現地についてもっと知りたい方、お気軽にメッセージください。



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