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地球の未来と情緒ある風景を守る岩手の原料メーカー訪問

稲垣大輔です。
このNoteは「小さな一歩から始める、未来の地球へのアクション。」をテーマに、未来へ一歩踏み出したくなるような情報を発信しています。

少し前の話ですが、岩手県にある株式会社ファーメンステーションさん(https://fermenstation.co.jp/)の工場および、有機米生産地の見学に行った際、学んだことやオーガニックについて考えたことについて書きます。

ファーメンステーションさんでは、Beブランドのスキンケアラインで使っているオリジナル発酵粕エキスを製造いただいています。このオリジナル発酵粕エキスは、岩手県産の有機米と島根県産の有機桑の実を発酵させて製造しており、今回は有機米を作っている水田の見学も行いました。

ファーメンステーションさんは岩手県の奥州市(旧水沢市)にあり、メジャーリーグで大活躍中の大谷翔平選手の出身地でもあります。いたるところに大谷翔平選手のポスターがあることが印象的でした。

株式会社Beや僕もこのように実績や行動で、出身地の方が誇れる存在になりたいとも思いました。

■ファーメンステーションの発酵粕エキス製造工場を見学して
ファーメンステーションの製造工場兼オフィスに到着して一番最初に迎えてくれたのは・・・「Aオリゼー」でした(写真参照)。

僕の好きな漫画「もやしもん」のキャラによるお迎えにテンションMAXです笑

余談ですが、漫画「もやしもん」で様々な菌の種類と働きを覚えたのと同様、テレビゲーム「桃太郎電鉄」で日本地図と各地の名産を覚えました。
このようにエンタメを楽しみながら、生きる知恵になるものって素敵だな~と思いますし、弊社が取り組んでいるサステナブルな活動も、楽しみながら伝わるような工夫をしたいと思いました。

見学の話に戻って、ファーメンステーションさんの発酵粕エキス製造工場は、いわゆる「工場」ではなく、「ラボ」という感じに見えました。
自動的に、工業的に、というイメージとは異なり、研究室で職人が一つ一つ手作りで作っておられました。

こんなに人の手が入って、ていねいに作られている原料を使わせていただいていることに感謝の気持ちが芽生えました。そして、今以上に、弊社商品を通じてすばらしい原料の価値を伝えていく使命感が生まれてきました。

作られている原料や工場だけでなく、ここで出会った、研究員の方の生き様、人柄にも感銘を受けました。

岩手出身で元々は公務員だった方のお話しです。
そこからきっかけがあってファーメンステーションの酒井代表と仕事をすることに。この企業の取り組みに価値を感じ、大好きな岩手に貢献できるこの会社がいいなと思ったそうです。
それ以上に、酒井代表の情熱と人柄に感銘を受けたのが決め手になり、ファーメンステーションさんに転職したとおっしゃっていました。

こんなに素敵な方が集まってくるような、酒井代表のコミットと魅力が、最高の原料が創られる豊かな土壌となっているのだな、ということが伝わりました。

循環図

ファーメンステーションでは未利用資源を発酵・蒸留してエタノールを製造。残った発酵粕は化粧品の「原料」や鶏・牛の餌に活用し、さらにその鶏糞や牛糞は畑や田んぼの肥料にするなど、ごみを出さないサステナブルな循環を地域コミュニティーと一緒に作っています。
上記循環図で示す通り、サステナブルな循環を全てのプロセスに組み込んでいます。

さらに未利用資源として使用する原料をオーガニック栽培することで、土壌や地球環境にも優しい循環が出来上がっています。

※なぜオーガニック栽培することが土壌や地球環境のためになるのかについては、過去の僕のnoteを読んでいただければ幸いです。

●なぜ気候変動対応が必要か?今の地球で起きていることと、未来の地球のためにメーカーとしてやるべきこと
https://note.com/be_inagaki/n/n92f07e91ed13

■有機米の水田を見学して
工場見学の後は、有機栽培されている水田の見学へいきました。
こちらの水田は、有機JAS認定を受けています。

しかし、ひとことで「有機JAS認定」と言っても、認可までには有機栽培で3年以上の栽培実績があること、そして周りの水田からの農薬の流入が無いことなど、厳しい制約があることを説明いただきました。

弊社のハーブ園でも収穫まで相当な苦労がありますが、世の中にある有機原料がどれだけの想いと苦労の上で収穫されているかについて、改めて実感しました。

オーガニックや有機栽培等に触れ合うことが多いこともあり、こうした体験や学びについて、自分には発信義務があると思っています。

私のブログやSNS、弊社の旗艦店『Be Organic』などを通じて、有機原料の情報や栽培における背景などを今後も情報発信していきます。

その後、ご厚意のもと、奥州市の街並みを案内いただきました。

特に高台から見る街並みは圧巻で草原の中に民家が点在する景色が感動的でした。
水田に水を張る、春先には、まるで湖の上に民家が浮かんでいるように見えるそうです。

案内いただいた方は、60年以上住んでいるこの街の景観が大好きで、この景観を守りたくて働いていると教えてくださいました。

■豊かな景色を守ることと、オーガニックの関係とは?
豊かな景色を守りたい一方で、地域が直面している問題があることを知りました。

近年は、人口減少の問題や食の多様化のため、有機栽培していない物も含めた、お米の需要が減っています。そのために、元は水田だった場所も「耕作放棄地」となり、これが徐々に広がるという問題が起きているそうです。

これは岩手だけではなく、お米づくり(稲作)が盛んである他地域でも発生している問題です。

耕作放棄地は周りに悪影響を与えます。景観が損なわれるだけでなく、病害虫、鳥獣、雑草などの被害や、用排水施設の管理への支障、不法投棄の増加、などが考えられます。
耕作放棄地の問題を解消する、すなわちこのきれいな風景を守ることが地域の役にたつのです。

では、どうすれば耕作放棄地を減らすことへ貢献ができるのか。
そのためには、米などの作物について、日本国内で食べる以外の新たな需要を増やすことが効果的だと考えます。

米などの作物需要を増やすための選択肢の一つとして、私は特にオーガニック栽培の価値を普及させることに注目してきました。
オーガニック栽培のように地球環境に優しく、きれいな風景を守る農法を広げつつ、育った作物の未利用資源やアップサイクルに積極的に取り組むことで地域社会に貢献することが可能だと考えています。

そのために私たちメーカーや消費者が地球の未来を考え、「今」何を選択すべきかを考える必要があります。

弊社では、ビーチクリーンやリサイクルに関する活動をしていたり、旗艦店『Be Organic』では、触れる地球『SPHERE(スフィア)』を通じて世界各国の「イマ」を感じていただくコンテンツを提供していたりなどの方法で、オーガニックやサステナブルの意味や価値を伝えています。

■最後に
今回の出張を通じて、こだわり抜いたオリジナル原料の魅力を再認識するだけでなく、日本特有の四季折々の魅力を体感し、この魅力を守りつづけなきゃいけないと強く感じました。
そのために、株式会社Beはこれからも人と地球に優しい商品を開発・提供し続けていくことで貢献します。

今回お邪魔したファーメンステーションさんのInstagramにて、製造工場の様子や四季折々の水田風景が発信されております。
こちらも是非ご覧ください。

https://www.instagram.com/fermenstation_jp/

■余談
せっかく岩手に行くのであればより多くを堪能したいという思いから、工場見学前日から現地入りしました。
とは言っても現地で遊んでいたわけではなく、最寄り駅到着次第レンタカーの中で4時間ガッツリZoom会議です。どこでも仕事が出来る便利な世の中になったことに感謝しつつ、仕事終了後に岩手を堪能させていただきました。

盛岡冷麺を堪能した後、湯川(ゆがわ)温泉というところの素敵な旅館に泊まったのですが、スタッフ曰く露天風呂からホタルが見えたとのこと。
蛍は綺麗な水辺にしか生息できないということからも、この土地のクリーンさが伝わってきますね。

風呂上がりに旅館内でスタッフとビールを飲みながら打ち合わせをするのは、至福の時間であるとともに、自らワーカーホリックだなとスタッフと笑い合いました。
宿泊翌日すなわち工場訪問当日は、湯川温泉から訪問地までが想像以上に距離があり、早朝からヒヤリ。これも素敵な思い出です笑。

■公式プロフィール
稲垣大輔(いながき・だいすけ)
株式会社Be 代表取締役
北海道出身
2002年、北海道大学工学部を卒業し、国内大手自動車会社に就職。
ブレーキ部品の設計および最先端エンジンの研究に携わる。
2012年にイベント会社を創業。
2017年に株式会社Beを創業し、現在に至る。

■関連メディア
◆アクティブオーガニックブランド「Be」公式HP
https://be-beauty.jp/

◆「Be」オンラインストア
https://be-store.jp/

◆「Be」公式インスタグラム
https://www.instagram.com/be_activeorganic/?hl=ja

◆「Be」公式Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCtEhEgJPGJQ9IX4y5vbmESw

◆「Be」公式Note
https://note.com/beofficial

◆「Be Organic(ビーオーガニック)丸の内本店」
https://be-beauty.jp/be_organic/

◆株式会社Be社長 稲垣大輔のブログ
https://ameblo.jp/not-biz-but-love

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