【YAMAP】 既存ユーザーが新規ユーザーを呼ぶサイクル 『ユーザー・レッド・グロース』
あなたは、ユーザー獲得に課題を感じていますか?
ロイヤルカスタマーになってもらえるほどの体験をつくれていない
人にすすめてもらえず、オーガニックでのユーザー数増加が困難
様々な機能を追加した結果、価値があいまいになっている
短期的な施策やKPIを追うのみで、本質的なユーザー課題解決に繋がっていない
この記事では、
既存ユーザーが新規ユーザーを呼ぶサイクル 『ユーザー・レッド・グロース』
についてご紹介していきます。
『ユーザー・レッド・グロース』とは、ユーザーの行動自体をグロースの要素として捉える概念です。
既存ユーザーの行動によって、新規のユーザーが参加し、複利のようにグロースしていくサイクルのことです。
では、上記画像にも記載のある、『プロダクト・レッド・グロース』とは何でしょうか?
『プロダクト・レッド・グロース』をシンプルに説明すると、プロダクトをお客様が使うことで、使ってみて良さがわかり、継続利用する、というサイクルのことであり、下の画像の右にある『セールス・レッド・グロース』とは対比される考え方です。(書籍も多くあるので、ぜひご参考に)
『セールス・レッド・グロース』とは、セールス(営業)がお客様のところへ出向いて、お客様の課題をお伺いしたり、その後に価値や機能をご説明して顧客獲得に向かう、従来のセールス(営業)主導でグロースしていく考え方です。
よく例として出されるのは、コロナ禍に大きくグロースしたZoomです。多くの方が無料でZoomを使い、良さを実感して、法人利用で課金しよう、と意思決定をしました。
そのような形でプロダクトを元にグロースを主導していくのが、『プロダクト・レッド・グロース』となります。
toBでは比較的新しい概念ではありますが、toCにおいては、セールス(営業)がお客様(ユーザー)に一人一人営業をすることはなかなかありません。
プロダクトがプロダクトを売っていく、プロダクト主導でユーザーを増やしていく、というのはtoCにおいて、ある意味必須であると言えます。
YAMAPの場合:
ユーザーがYAMAPを無料で使って登山し、「現在地がわかる」という利便性を享受
その登山によって、データ(道のログや日記、写真)が発生
そのデータによって、YAMAPが情報のプラットフォームを構築
そのプラットフォームによって、「この道は危ないらしい」といった情報を他のユーザーが認知 → 新規ユーザー獲得や既存ユーザーのリテンションになる
このように、ユーザーの動きがアプリ内・アプリ外でもサイクルとなり、登山に繋がり、そして新規ユーザーの獲得、既存ユーザーのリテンションへと繋がる仕組みとなっています。
つまり、『ユーザー・レッド・グロース』は、プロダクトの便益を軸に、ユーザーの行動を呼び、その行動をデータ化・コンテンツ化することで、さらにユーザーを呼ぶことができる、複利的サイクルのグロースの形です。
このサイクルや複利を意識しながら、ユーザーが無料で享受できるプロダクトの便益を考えてみるのはいかがでしょうか。
こちらの内容は、toC アプリ・プロダクトにおいて「ユーザー・レッド・グロース」を実現するためのユーザー理解という研修コースの、Section1の一部(動画1本)を記事化してお届けいたしました。
登壇者は、
登山アプリ「YAMAP」プロダクトマネージャー 土岐 拓未さん
■ビークラについて
ビークラは、起業家・スタートアップ人材が本当に知りたかった、ユーザー獲得戦略やPMFまでの仮説、資金調達や会社の解散まで、実際にいま事業を推進する先輩のナレッジを、最大限わかりやすく、効率的に知ることのできる、スタートアップナレッジコミュニティです。
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