「やれやれ、またですか」

【注意】この記事は特定の精神科医を貶める意図で書かれたものではありません。どこの精神科の医者も、コピペしたように同じような文章をHPなどに載せています。

最近(2021年10月10日 9時10分 JST)HUFFPOSTに、「双極性障害」とはどんな病気? 原因は? リトグリ芹奈さんをはじめ20代著名人の公表続く」という記事が掲載されていました。双極性障害研究の第一人者が初心者向けに解説するという体で載せられているのですが、相変わらず「やれやれ、またですか」と言いたくなる内容です。問題の箇所を引用します。一部を太字にした以外は、原文のまま。また、このページを見ている方は双極性障害について一定以上の知識があると思いますので、解説は略します。

━━お話を聞いていると「双極性障害を発症すると、それ以前のような生活を送るのは難しいのでは」と感じてしまいます。治療を受けさえすれば、通常の社会生活を送ることはできるのでしょうか。

適切な治療で症状をコントロールできてさえいれば、人生において何かを諦めなくてはならないということはほとんどありません。就職、進学、結婚、妊娠・出産など、基本的には問題なくできます。ただし、シフト勤務や徹夜が必要な仕事は再発のリスクが高まるので、できれば避けたいところですね。


は?


コントロールできてさえいればって、その条件なんなの?問題がない人は、支障がありませんって、単なる同意反復。「第一人者さま」たる人がこんなこと言ってたら駄目なのでは?

別の箇所で、このようにも述べています。太字については、先と同様。

双極性障害の中でも、激しい躁状態がある場合は「双極Ⅰ型障害」、軽躁状態とうつ状態がある場合は「双極Ⅱ型障害」として区別されています。Ⅱ型はⅠ型と比較するとハイな状態は軽いものの、病態がコントロールしやすいとは限りません。Ⅰ型であれば薬物療法が比較的よく効きますが、Ⅱ型は薬のみで安定させるのが容易ではない場合もあります。そのため必ずしも「Ⅱ型はⅠ型よりも軽い病気」とは言えません。

薬でコントロール出来ない人が、少なからずいるってことを認めています。双極性障害の治療は投薬がメインなので、薬が効かなかったらどうにもならない。ここで零れ落ちてしまった患者には、救いがない。さらっと書かれているが、とても残酷な内容であることに注意して欲しい。

そして、これまたよく使われるフレーズ。

完璧を目指さず「8割できればいい」と思う癖をつける

そんな悠長なことで、何かを諦めずに済むなんて夢のまた夢。とりわけ、本人に余程の能力があるか、理解のある職場にでも恵まれない限り、病前の環境に戻れることはないでしょう。いや、それどころか職を失ってしまう可能性の方が高いです。そう書かざるを得ない気持ちは分からないでもないが、所詮は逃げであり、あまりにも卑怯だと思う。


そうそう。引き合いに出されたリトグリの芹奈さんも、一見ポジティブそうでいてネガティブっぽいメッセージをInstagramに投稿しているらしい。

双極性障害とADHDの診断を受け、治療を続けている「Little Glee Monster」の芹奈さん。公表後初めてのInstagramの投稿には「今もまだ普通の生活は全然できてない それでもいい、生きてるだけで十分ダヨ」のメッセージが添えられた。

これが現実。医者は都合の悪いことから目を背けているだけなのではないかな。


内容は似てますが、こちらも読んでいただけると嬉しいです。


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