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【やってみた】躁状態、分類してみた【備忘録】

始めに

自分はラピッドサイクラーと診断されていて、ここ最近は約3週間を1サイクルで躁と鬱を繰り返している。内訳は躁が1週間弱、のこりが鬱。躁のときは眠れないし、鬱のときは眠り続ける。

(あまり期待していないが)社会復帰を前提として、これまでずっと鬱の時の過眠ばかりを問題視していたのだが、躁の方に目を向けると3つのモードに分類できるのでは、と思ったので記録しておく。いわゆる備忘録。

一般的な双極性障害の解説書には躁状態の症状を同列に羅列してあるが、自分としてはそれらが同時に発症することはないように思える。

観念奔逸モード

一番ひどいのが観念奔逸と呼ばれる状態。同時にやりたいことが複数あり、それらが優先順位を争うため、結局なにもしない。できない。頭の中には常に謎のオリジナルBGMが流れていて、そちらにも気を取られる。逆説的ではあるが、感覚的には「暇」である。もちろん、特になにも楽しくない。何も行動しない分、周囲からは安全に見えるかもしれないが、単に判りにくいだけである。理性も観念の一部に落ちぶれているので、攻撃性への抑止力に欠ける。また、内在するエネルギーは最も高いので、一度方向付けされると爆発的行動力を示すため細心の注意が必要。敵と判断すると相手が何者であろうと猪突猛進、全力で攻撃を仕掛ける。残念ながら頭脳は全く働いていないのでそれは無謀なノーガード戦法であり、ほぼ確実に負ける。仕事を辞めざるを得なくなったのは、2回ともこの時期。

典型的躁状態モード

もう少しレベルが下がると、特定の行動を選択して活動することが可能になる。不眠不休で物事に取り組む過活動が特徴。口数が増えるなど、周囲からは操状態だと判別しやすい。自尊心の肥大が顕在化し、いわゆる無敵モードに。買い物依存で散財するのも、このレベルの特徴と言える。まあ敢えて何とは言わんが、思い返すと色々と「やらかしてしまう」ことが多かった気もする。ここでの行動が鬱期に移行した際の落ち込みに反映されるので冷静な判断力が求められるが、言うまでもなくリアルタイムで自らの操状態に気付くのは難しい。世界がいつもより光に満ち、キラキラと明るく感じられるのも、この時期だと思う。とにかく楽しい。

『ずっとこのままでいいのに。』

混合状態モード

鬱状態と混じった、世間で言うところの(言わない?)混合状態もある。自分の場合、混合状態という割には躁的な高揚感はほぼ感じられず、爽やかな寛解に近い状態がベースである。そこに、気を抜いた瞬間、ふと「消えたい気分」、「○にたい気分」が訪れる。その絶妙な波状攻撃に振り回され、とても疲れる。生命の危機という意味では結構あぶない。まだちょっとこちらで済ませなければならない用事があるので、その甘美な誘惑には抗わなければならない。

まとめ

躁状態を敢えて3種に分類してみました。個人差があるでしょうから、当て嵌まらない方も多いと思います。あくまで個人の感想です。



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