悪夢とマウスピース

先日、ラツーダを減薬してから悪夢が続いていると書いた気がする。これが長いこと続いていて、困っている。

僕の奥歯は上下左右ともクラウン(金属の被せ物)が入っていて、さらに寝ている間の噛み締めの癖で徐々に噛み合わせの面が擦り減り、エッジ状になっている。これが今回の悪夢で「研ぎ」が掛かったらしく、鋭い刃のようになり、ついに舌の側面が切れてしまった。

痛い。

口内炎というか傷になったところを、さらに奥歯の刃がなぞる。食事が摂れない。諦めて歯医者に行った。尖ったところを削ってくれたようだ。

まだ痛い。

舌は少し痛くなくなったが、歯の根っこのところが上下左右とも強烈に痛い。ものが噛めない。鎮痛剤で誤魔化していたが、治らないので再び歯医者に。

連日の強烈な噛み締めにより、圧力に負けて歯根膜(歯と歯茎を繋いでいる組織?)が炎症を起こしたらしい。

結局、マウスピースを作ることになった。柔らかいシリコーン樹脂で出来ていて、上の歯全体を包むように嵌める。噛み締めても圧が掛かりにくくなるようにしてくれる。昨日できてきたので、一晩着けて寝てみた。

歯医者には、「せっかく作っても違和感から寝ている間に無意識に外してしまう人も多い」と脅されていたが、僕は逆に装着すると安心感さえ感じた。変な話、着けないより快適に眠れた。歯根膜炎も気のせいか少し軽減したように思う。

夢が実体化した、稀有な例かと。




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