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#007_231029 DBムードスウィンガーの生育歴

幼稚園→デパート、ホテルで母に置き去りにされる。
公立小学校→ひとりで新幹線で東京へ行く練習を父にしてもらう。学校で辛いことがあると、父が東京へ送り出してくれた。東京には叔父一家がいた。東京での暮らしは温かなものだった。
私立中高一貫女子校→とにかく英語の勉強を頑張った。卒業したら東京経由で渡米してそのままアメリカ人になるつもりでとことん勉強した。
音楽大学(修士課程まで)→親に逆らえず、地元の大学をテキトーに選んだ。入学したその日から心は木っ端微塵に砕け散っていた。それでも親の反対を押し切って渡米したものの、父が交通事故に遭い、帰国。事故を機に見つかった病気が治らず、在学中に父が永眠。留学先で出会った当時の彼氏ともうまくいかなくなった。治療が始まる。

ざっくりだけど、これが私が生きた道。努力と根性で渡米したものの、志なかばで帰国。渡米のチャンスはこれからいくらでもある、と周囲からも言い聞かされ、私自身もそう信じて、実家の収拾に奔走。

幼い頃、私を置き去りにした母が2018年、置き手紙を残して、本当に私を置き去りにしてしまった。実家がやっと落ち着いた時だった。冷静に考えると「これでよかった。」とわかるものの、当時は嵐のような日々だった。社会人になってからの実家暮らしは精神的に辛かった。初めての一人暮らしを楽しむ余裕もあまりなく、それでも、私がこうして生きて執筆できるのは中高の同級生が私を理解し、守ってくれたおかげだった。

私は執筆を通して、これまでの苦難を乗り越えるつもりだ。乗り越えられるかどうか、正直、わからない。嫌なことがあるたび、新幹線のチケットを買ってもらって東京に行く…といういささか度が過ぎた甘やかしと母の買い物に連れて行かれ、外出先で何度も置き去りにされるという厳しさ、両極端な飴と鞭の間を行き来した私はこれでもけっこう消耗している。しかし、これを読んで理解してくださる方がいらっしゃったらありがたい。

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