N4書房日記 2022 0122-0131
0122
エンジニア関連の本を何冊か読む。
「レコーディング/ミキシングの全知識 [改訂版] (「全知識」シリーズ)」
「内沼映二が語るレコーディング・エンジニア史 スタジオと録音技術の進化50年史」
「音職人・行方洋一の仕事 伝説のエンジニアが語る日本ポップス録音史」
など。70年代の話が多く、80-90年代は忙しすぎて話としてまとまらないのではと思うほど。
0123
06、07号の内容が決まりつつあるので、興奮をいったん抑えるために「N4BOOKS」のしおりを作る。
作りながら、また別のアイディア(やめようと思ってたけど、またBCQ新聞をB5サイズでやろうかな等)が浮かぶので落ち着かない。
0124
夜、鈴木惣一郎「細野晴臣 録音術」を読み始めて、そのまま夜中まで読み続ける。
0125
「寂しさが歌の源だから 穂村弘が聞く馬場あき子の波瀾万丈」を電車で読む。
新かな表記と旧かなづかいとの間を行ったり来たりするのがこの人の人生で、まずスタートは旧かなが当然の世界にいる(年齢は2022年1月現在で93歳、28日になると94歳、アンネ・フランクに近い)。
やがて教職となり新かな表記を学生に説明する立場にあったため自分も導入せざるを得なくなる→悩んだ末にやっぱり旧かなに戻す→口語を取り入れる必要性が出て来る→また旧かなに戻りたいが過去の作品や批評に引用された作品はどうするべきなのか、と悩んでいる。
いわば時代の波をその都度もろにかぶって翻弄されているので、面白がるのは変だが悲喜劇的で面白い。最近は文語と口語が部分的に混ざった短歌が結構あるそうなので、そこも興味深い。
自分は今、明朝体とゴシック体を混ぜて本の表紙(タイトル)を作っているので、何かを混ぜてしまう表現には惹かれる。
他にも参考になる指摘が多かった。口語短歌は添削をしにくい、無理にすると改作になってしまうという話題は、そのまま今のポップスの歌詞にも言えることだ。アイディアだけで短歌を成立させるのは難しい、やはり何かが足りないとか。
0126
山口裕之「語源から哲学が分かる事典」を読んでいて、英語には「母音の大推移」という現象がかつてあったと知る。
「なぜこれほどの大変化が、わずか200年ほどの間に起こったのか、現在でもその理由はよくわかっていない。」(P.245)
14世紀ころの「name」は「ナーム」、「time」は「ティーム」だったという。これは中一の一学期の英語の授業で先生に教えてもらいたかった。
0127
06.07.号とそれ以外の本について、大きく話が進んだので来月が楽しみになった。
作る前から、もう手ごたえを感じている。結局、「ベレー帽とカメラと引用」以外に追加で何冊か増えたので、N4書房から2022年内に出る本は控えめに考えても4冊にはなる予定。
0128
あれこれ資料を読んでいると、70~80年代の人が語る当時の言葉は読み甲斐がある。20年や30年が過ぎてから振り返るとなると、整理され過ぎていて言葉が瘦せている。絞れば油がしたたり落ちるような、斬れば血が出るような言葉を並べてみたい。
0129
「サロン・タンデム」の牧村憲一×カジヒデキ対談を視聴する。
0130
吉田仁さんによるFGの音作りの講義(2019年11月)の概要をまとめるために、録音してあったものを全てを聴き直す。
スタジオをいくつか調べる。河口湖キャメロット、サウンドバレイ、スタジオインパルス。
0131
「サマー・ビューティ1990」は西武か丸井のCMに使われていたのを見た気がする。そして、誰かが正座していたような気がする。と、前々から気になっていたのだが、今日やっと真相がわかった。西武のCMで山口瞳が出ていたやつだった。6:10から。
*この日記は10日~1ヶ月ほど経つと更新されます。
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