これは何の予兆なのか(その3)? What is the sign of this? (Part 3)

 先日、死んだスマホは何とか超長押しで復活しましたが、ベスパの不具合は「とりあえずベスパは(セルは死んでいますがキックがあるので)エンジンはかかります。ガソリンメーターの針は(満タンでも半分を示してしまいますが)早目の給油を心掛けよ、というお告げだと思えば何とかなります。どちらにしても、いつかは修理が必要になるでしょうけれど。」ということをお伝えしました。ということで、いつかではなく本日、ベスパ屋さんで修理をしてもらいました。今回はその報告です。

 まず、セルは生きていました。死んでいたのはバッテリーでした。バッテリーを新品にすると、セルが生き返り、ガソリンメーターの針も正常に戻りました。しかしウインカーに不具合が見つかり、リレーを新品に。さらにウインカースイッチの不安定が見つかり(接触不良)、それも新品に。それからあとは、20年乗り続けているので、ガソリンホース、オイルホース、ホースクランプ、ホースクリップ、オイルコンタクトキャップ、PXベローズも、替えておいた方が良いということで、新品に交換しました。最終的に、工賃込みで50,287円也(税込み)。

 誤解されたくないので念のために記しておきますが、このベスパ屋さんは少し頑固ですが、良心的で技術も確かです。自分の店で購入したお客さんを大切に思うあまり、一見さんの飛び込み修理依頼は全てお断りです。さらに修理依頼が重なるのを避けるために完全予約制です。私は常連なので、それでも度々、無理を聞いてもらっていますが。もちろん、ぼったくりではありません。新品と比べて性能に遜色がないのなら、同等の安い中古部品を勧めますし(ジェネリックを勧める薬剤師のように)、不要なアクセサリーなど(サイドスタンドとか)絶対に勧めません。あとは店主の好みの問題としてモッズ系も扱いません。もしあなたがベスパに乗りたいなら、私はこのベスパ屋さんをお勧めします。ベスパは壊れやすいとか、乗りにくいという風評があるようですが、それは購入したお店に左右されると断言できます。私は20年間ベスパに乗り続けて、一度も、大きなトラブルに見舞われたことはありません。今回の出費も、正確には故障を修理した代金というよりも、新しい部品の代金と交換した工賃です。

 これらが何かの予兆であるなら、今回も明るい予兆である気がしてきました。私は20年間、ベスパを媒介にして素晴らしいプロと繋がっていたことを再確認できたのですから。技術と信念に支えられたベスパ屋さんの高いプロ意識を私も見習いたいものです(同年齢なんだよなあ…)。

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