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結婚式の『場創り』についてプランナーが思うこと

皆さま、こんにちは。
B buddy consultingの佐伯です。

私たちは、結婚式にまつわる様々なコンテンツについて『プランナー』と『キャプテン』という二つの視点で分析していくことを大きな特徴としています。

そんな中でnoteでは、それぞれの気づきを記していきたいと思っています。

今回私はウエディングプランナー目線から『場創り』について考察してみます。

『場創り』
これは、キャプテンの唐木もよく使う言葉です。
彼なりのこだわりが一番詰まっている部分。
パーティのど真ん中でいつも真剣に彼が向き合っているもの。

では、『ウエディングプランナーの場創り』とは。

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♦︎結婚式創りにおけるプランナーの役割を考えてみる

私の結婚式のクリエイティブでは、お二人やゲストの『愛』や『想い』を何度も交錯させ人々の心に沁み入らせていくことを一番に意識しています。

そして、感動的なシーンは、当日に偶発的に生じる事もあるのですが、実は計画的に創れる事もある。
自然にどこかから湧き出るのではなく、ある意味では仕掛けることによって創造することができるものだとも思っています。

もちろん、そこには人の感情が入るものだから若干のブレや誤差が生じることもあります。
それは『思ったのと違った!』というマイナスなこともあれば『思った以上のことが起きた!!』という奇跡的な体験をすることも。

以前こちらのnoteで、結婚式でのプランナーとキャプテンの役割を花火に喩えたことがあります。

プランナーは花火をつくるひと。
キャプテンは花火を打ち上げるひと。

着火させるのはMCの言葉かもしれない。
音楽のタイミングかもしれない。

演出や装飾や料理や、そのコンテンツひとつひとつが花火だったとしたら、その火薬を調合して花火を生み出す行程に、プランナーの『場創り』があるのだと思うのです。

ウエディングプランナーの仕事の【実働部分】を具体的に表現すると、

♦︎深いヒアリングでお二人の心の奥の声を探る
♦︎ヒアリングから得た情報を元に、様々なコンテンツと掛け合わせてコーディネイトする
♦︎お二人に提案し、アイテムや演出をご納得いただき購入していただく

シンプルな一連の流れはこのような感じでしょうか。ここまでできて初めて、現場に引き渡すことができます。

でも。
これらにももう一歩深い前段階があると思っていて。

プランニングの一歩前の段階の素材探し。

それは、

『話しやすい、甘えやすい、本音を言いやすい【雰囲気づくり】

これが、いま、もう一段階深めたいプランナーの場創りである、と私は考えています。

♦︎佐伯が大切にしている『場創り』のど真ん中

『話しやすい、雰囲気づくり』
なんだ、そんなこと?と思うでしょうか。
うちのプランナーたちはちゃんとできてるよ、そう思われるかもしれません。

でもこれは、別の表現にすると
『お二人の心の扉を、お二人に、能動的に開いてもらうこと』
とも言い換えられます。

結婚式にはテーマやコンセプトがあると軸がブレずに一貫性のある世界観が創れます。
コンセプトとは、お二人の中のある概念が言葉になったもの
それは、生き方かもしれないし、ポリシーかもしれないし、夢かもしれない。

それをヒアリングから導き出そうとしてプランナーさんたちはたくさんの時間を注いでいるのですが・・・
実は【コンセプト設計が苦手なプランナーさん】も
大勢いらっしゃるのです。
(もちろん私も最初はそうでした!)

二人の心の奥から滲み出る言葉から創らなければ
結局は表面上のデザインを真似しただけの結婚式になってしまう。
だから何だか心震える仕上がりにまでにはならない

それならまだ良いのですが、全国のプランナーさんたちと壁打ちをしていると、提案したコンセプトがお客様にご提案した時に心に響いていないので、お客様もコンセプトシートを見てもテンションが上がることもなく、自分が提案したコンセプトは一つも体現されることなく、結局普通にアイテムを決めているだけ、となってしまっていることも多々見受けられ、どう素敵な結婚式を創ったら良いかわからないと、実はとても悩んでいるのです。(上司の皆さん、気づいていらっしゃいますか・・・?)

言葉をそのまま何かのコンテンツに落とし込むのではないのだけど、言葉を頼りに二人の心の奥のものにそっと触れると、見えるものが、必ずある。

それはわかっているのに、なぜ掴めないのか。

理由は、心の奥の本音を言葉にするまでの時間は人によって様々であり、ロジックを知らないプランナーさんたちはその距離感を掴めていないから、なのです。

すぐに本音を言える人。
なかなか自分をさらけ出せない人。

急にカメラを向けられて『笑ってください』と言われて笑える人もいれば、顔が引きつってしまう人もいるように。
ヒアリングの時に急に『喋ってください』と言われても実は、きちんと想いを言葉にして喋ることは難しい。

ちなみに、話しやすい『場創り』は『なんでも話してくださいね』の声がけのことではありません。

押したり引いたりを巧みに使い分けながら、お客様の心の扉を開けていただき、どれだけ【能動的に、想いを自分の言葉で語っていただけるのか。】

人が自ら言葉を発するための
【お客様の心に触れる繊細な感度】を持っている人がより深くお二人の本質を引き出すことができるのです。

それがいま私たちが身につけたい『場創りのチカラの本質』だと思います。

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♦︎感情曲線が丁寧に描かれ始めた先に生まれる世界を信じたい

結婚式準備の入口から出口までお客様たちの気持ちをしっかりとリレーさせ、結婚式の1日の中で時に優しく、時に激しく、愛や想いを交わらせることができたなら。

1日のクライマックスへ向けて感情曲線はどんどん高まって、パーティラストのゲストの拍手の温度が高くなる。
そこに居合わせた人の『おめでとう』『ありがとう』『大好き』の感情が弾ける笑顔や、大きな拍手や、溢れ出る涙となってお二人やご家族に降り注ぎ、誰もが全身で幸せ感じ、自分の人生を抱きしめることができる。

拍手の大きさは単純にゲストの人数だけで測るのではなくて。

ひとりひとりの【拍手の強さ】がより心の奥の方に届く力に比例しているような気がします。

そしてそんな風に仕上がった結婚式はきっと未来に1秒でも長く、1ミリでも深く、人々の心を温め励まし続けることができると願いを込めて、私たちはその日の【最後の拍手】に想いを馳せて結婚式準備の入口で、お二人の心の扉をノックするのです。

結婚式も、長い長い人生曲線の一部。

私たちが結婚式のクリエイティブスキルを磨くことで誰かの人生の美しさ豊かさを優しくブラッシュアップさせその幸福度を高めることができる、と私は信じています。

人はだれかと繋がりたい。
それを祝う結婚式はいつの時代にも人々から愛され続け、人々の心を温め続けてきたのです。

佐伯エリ🧜‍♀️

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