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『ブライダルMC』についてキャプテンが思うこと

皆さま、こんにちは。
B buddy consultingの唐木です。

僕たちは『プランナー』と『キャプテン』
という二つの視点で一つの物事を
分析し進化させて行くことを
大きな特徴としています。


そんな中でnoteでは、
それぞれの気づきを記しております。

僕たちがよく発信している言葉【場創り】

その結婚式当日の場創りにおいて
沢山のクリエイターさんのチカラが必要となってきます。


その中で、今回は『MC』について
書いていきたいと思います。


◆CAPとMC

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MCとは=『master of ceremony(マスターオブセレモニー)』の略。

その名の通り、言葉を届けることによって
そこにある時空を絶妙に美しく導いてくれる、
場創りには欠かせないクリエイターの1人。

もしキャプテン以外のクリエイターに
何か挑戦するとしても、
MCとPA(音響スタッフ)は
とてもじゃないけど僕には出来ない。

もちろんこれは『敬意』を込めて。
それほどまでに繊細なクリエイティブが
そこには存在している。


僕はウェディングキャプテンとして
これまで沢山のMCと
パーティーを創ってきた。

キャプテンとMC。
昔はよく「今日は○○さん(MC)とコンビだ!」なんて言ったほど、
そのコンビネーション、関係性は
とても重要だと強く感じてきた。

フリーウェディングキャプテンという立ち位置を取ったことで尚更、思うことで。
『初めまして』のMCとのパーティーは
1番気を遣って創っている。

声量やトーン、間合い、テンポ、
対応力(リカバリー)、経験値、感度
など
もちろんのこと、人によって全く違う。

それがパーティーに上手く噛み合わなければ
美しい場創りが完成するわけもないことを
キャプテンとして分かっているからである。

キャプテンは『クリエイター』という
一面も持ちながら、結婚式当日の場創りを導く『プロデューサー』としての一面も持つ。

初見のMCの方とは
しっかりコミュニケーションを取り、
なるべく多くの情報を集めるようにしている。


もちろん技術、感度によって完成度が
変化するのは間違いない。
しかし、敢えて言うと、
どのMCが良いか悪いかだけの判断だけではない。


新郎新婦様が創りたい、届けたい結婚式。


そこに向かうために
目の前にいるMCのクリエイティブを
どのように当てはめていくか?


そこを考えていくことが
キャプテンにとっては大切だと感じている。



◆引き算や余白の大切さ

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コンサルタント佐伯エリと
毎週開催しているclubhouse👋
結婚式を美しく進化させる為に
ウェディングプランナーと
ウェディングキャプテンがテーマに沿って
考察するルーム。通称【深海ルーム🧜‍♀️

この日のテーマは【MC,PA編】
そこで「素晴らしいと思えるMCってどういう人だろう?」と考える時間があった。


・声のトーンや美しさ
・言葉の引き出しが多い
・イレギュラーへの対応力  など


もちろんどれも大切。

しかしこの日。
プランナー佐伯、キャプテン唐木から
出てきたことで共通していたのが、
『引き算』『余白』という部分。

これはプランナーや、どのクリエイターにも
言えることかもしれないが。

これまでの結婚式では、
衣裳も、装飾も、人も、進行演出も。
どれをとっても溢れていて
『足し算』が主流だった。

そんな僕たちにとって、
引き算や余白は決して容易ではない。

冒頭にも記した通り。
MCは言葉で時空を美しく導くクリエイター。

『話す』ことから引き算し、
『黙る』、言葉を『減らす』
ということは沈黙や静けさが怖くもなる。

そして、
もちろんどの場面でもというわけでもない。

その場に合わせ、
『引き算のクリエイティブを選択できる感度』
が必要ということだ。

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例えば、
僕が経験した場面での話をすると。

新婦中座。
エスコート役にはお姉様を呼び出した。
新婦様はお姉様に想いを伝える。
「あの時、素直になれず傷つけてごめんなさい」そんな真っ直ぐな想いを伝えた後。

2人は退場する前、手を握りしめ、
その強く握った手を見つめている。
そのあとお互いの顔を見て
涙を流しながら見つめ合っている。
そこには感情を加速させる美しい音楽も。

しかしこの場面で「さぁそれでは、、」
とMCが歩き出すためのコメントを入れようとする。

確かにいつもなら
そのタイミングに来ている。

しかし、僕はキャプテンとして
この『想いや愛を噛み締める時間』を
残してあげたかった。

インカムでPAの方に
「ボリュームあげてください」と言い、
たった5秒間。
退場に向かうエスコートを遅らせた。

そのあとの退場シーンでは
涙を流しながらお母様に見守られ、
ゲスト様からの温かな拍手の中、
新婦様とお姉様は中座へと進まれた。


もちろん僕の判断が正解だったのか
結局のところ分かるわけはないのだけど。

ここで『引き算』『余白』が
出来るかによって当事者だけではなく、
周りのゲスト様の感情曲線
空気感も大きく変わってくる。


要するに『引き算』や『余白』は
『想いを馳せる』時間の創造ということにもなる。



◆ブライダルMCが介在する価値

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新型コロナウイルス感染拡大に伴い
増加傾向にある『少人数・家族婚』

どのクリエイターにとっても
その結婚式の創り方は繊細で、とても難しいものとなった。



MCも例外ではない。


70名の友人や、お仕事の関係者など
沢山のゲスト様を含むパーティー。

20名のご親族様だけのパーティー。

その見せ方、届け方、届けたい想い、
そこで創り出す空気感も
全く同じとは決してならない。

そもそも、流れる音楽も、
拍手の数も、演出内容だって違う。

ということは、
MCの言葉選び、間合い、声のトーンなども
僕は大きく変わるものだと思っている。

例えるならば、
いつも(70名パーティー)でしている
ケーキカットのアナウンスをそのままだと、
家族婚では明らかに場違いというか、
そこだけが奇抜に浮いてしまう可能性がある。

これはキャプテンにも言える話だが。
ほとんどが歓談で構成された
進行演出に対して、そのままただの
『食事するだけの時間』になってしまうなら
プロが介在する価値は薄くなる。


実際に、少人数・家族婚で
「CAP無し、MC無し、PA無し」という
結婚式をよく目にする。

これはお客様や、
そこに導くプランナーがいたとしても
責められるわけもなく。
介在価値を届けられていない
僕たちに原因はある。


僕の主観的な考えを言えば
結婚式の美しい場創りを目指すなら、
MCは必須だ。

しかし、結婚式に求めるもの、
その価値観は大きく変化している。

それに伴い、スキルや感度を磨き続け、
価値を示せる人だけが選ばれる時代になった。


限りなく繊細で美しく、
その場に合わせ足し算も引き算も操れる。

そして、心の奥にある感情を加速させ、
結婚式の中の刹那を心に刻めるMCが
これからの結婚式には必要となると思っている。


唐木 裕介🧜‍♂️


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