見出し画像

生涯現役

自分は、ブレイクダンスを20年ほど踊っている。
始めたきっかけは、テレビでブレイクダンスを踊っているのを見て興味を持ったのことだったと思う。
他の記事でも書いているとおり、中卒で働き出したこともあって、働きづめで趣味的なことをしないまま過ごしていたため、何かしら始めたかったのと、働きながらなので、人と都合を合わせることが難しく、一人でもやれそうなことを探していたのもある。

自分の住んでいる兵庫県豊岡市はいわゆる田舎で、20年前ともなると、まだ、今ほど動画配信なども発達しておらず、ダンス番組や、携帯電話からアクセスできるサイトの動画を見ながら独学で練習していた。
当然の如く、ストリートダンサーもそうそうおらず、一人で休みの日に練習。
田舎なので、その存在自体かなり珍しいものだったと思うのだけど、たまたま年齢の近い二人とチームを組むことになる。メンバーの進学、就職ですぐ解散とはなるのだけれど、周囲にダンサーがいないことや、これまで、近い年齢の人とコミュニケーションをとることから遠ざかっていたので凄く有意義な時間であったなと今でも思う。

その後は、主に大阪通いで練習、クラブで踊りまくり、ダンス系の掲示板で募集したメンバーとダンスバトルに出たり、軸はソロ活動ではあるけど、ジャンル違いの方とセッションさせてもらったりと、
仕事以外で【生涯現役】でいたいなと思える存在にダンスがなってくれた。この決意はダンスを始めたてのころからしていたけど、踊っていくにつれて思いが強くなったのは間違いない。

体験格差という言葉も聞かれるように、体験というのは家庭の経済状況や親の考えに大きく左右されるものだとは思う。
それでも、自身のやってみたいという思いがあるなら、社会にでてからでもやれることは沢山ある。
自分も働きながら、ダンスを始めたのが19歳の頃。当時レッスンを受けられる環境もなければ情報も少ない。それでも、やるにつれてのめり込み、ダンスでコミュニケーションをとれることを感じ始めてからは、人見知りの自分でも、何かしら誘いがあったり、今ではダンスの仕事を頂いたりと長年続けた好きなことが、自分の糧になっている。

自分はたまたま、ダンスではあったけど、突き抜けた思いと行動が繋がれば、好きなことが、良い形で仕事になったり、仲間ができたり、人生を豊かにしてくれる。

色んな格差はあるかもしれないけれど、それを吹き飛ばせる可能性があることを肝に銘じてこれからもダンスを続けようと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?