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DVD特典の井上雄彦先生のコメントから考えされる日本バスケットの歴史『THE FIRST SLAM DUNK』

2024年2月28日にDVDが届きました。
2022年12月3日に始まった本映画は、
昨年度とんでもない社会現象を起こした事は
言うまでもないでしょう。

DVD発売前に1日限りの復活上映
1月23日も上映映画館では即予約満席になる人気ぶりは、もはや脱帽でしかない。

そしてこの日付には
湘北の掛け声である
「1、2、3」にこだわりがあるのもファンの間では常識化しています。

シンプルなデザインは本当にカッコいい

さて今回のDVDの発売は特典が色々あり、
それを自分でチョイスして購入するといった
コレクター向けな販売手法をしている。
しばらくしたら配信が当たり前のこの時代。
逆行したやり方をしているのですが、大当たり。
特別なものを手に入れるような不思議な感覚があるのは、グッズ販売の時から変わらない。

桜木が主人公だった時代も知っているのだが、
なんかこの後ろのパッケージはグッとくるものがある

そんな中
物体ではなく、特典映像の中で、私自身ふと
注目したのが、井上先生の登場コメントである。

実際に映画館で見たのだが、
改めて考えさせられた。

顔が見える作者は今の時代とても嬉しい

少しどうでもいい事かも知れませんが、
ステージ上に現れた時、Apple Watchを付けられていた。
ギラギラした感じではなく、
飾らないその出立に親近感を覚えた方も多いと思います。
しかし、私は今回の映画のシンプルなロゴに繋がりがあるのでは?
なんて事を考えてしまった。

Apple創設者のスティーブ・ジョブズは常にシンプルなデザインを心がけていることは世界中でも有名な話しである。

スラムダンク週刊少年ジャンプにて
1990年から1996年の全276話にわたり連載された。
会社自体あれど、Appleはまだ日本には浸透してない時代だ。そして言わずも知れたiPhoneというスマートデバイスが世界を変えた。
もはや人々を変えたと言っても過言ではない。
連載時は20代だった井上先生もいろんな経験の中の一つにシンプルなカッコよさを見出したのかな??
とか無駄に考えてしまう。

旧ロゴがとても懐かしい。このロゴを見るとオープニング主題歌の『君が好きだと叫びたい』と『絶対に誰も』を思い出す。

もちろん大事なところは
そこでは無く、お話の中で
今回の映画は『スラムダンク 』という一本の大きな木からというコメントがあった。

そしてこれを聞いてはっとさせられる。
原作から派生して、アニメがあり、ゲームが出来て、
GATSBYのCMに湘北メンバーが出ている映像もあった。

GATSBYのCMでの宮城リョータの背番号は7番ではなく、4番なのだ。

つまり、パラレルワールド的に派生していったものを
ヒントに作った映画が本作だったのだ。

全く同じものをなぞるのは面白くない。
井上先生が最後に言ったこの言葉は、
おそらく、『絶対王者山王工業に勝つ』までの宮城家の新たなパラレルワールドのストーリーだったのだ。

連載当時はNBAで活躍する日本人が出るとは
誰も思っていなく、ましてや国内でもBJリーグも存在しなかった。

今や連日スポーツニュースで
NBAに出場している八村塁選手の試合での活躍が報道され、数多くのプロバスケットプレーヤーがいる日本となった。

映画のラストで衝撃の海外留学をしていたシーン
多くの人が勇気をもらったと思う。

日本ではマイナースポーツであったバスケット。
原作の言葉を使うのですあれば、
『玉入れ遊び部』をメジャーに押し上げた
知名度を作った伝説の漫画スラムダンク 。

長い年月を経てその伝説を一部始終体感出来ている事に感謝しかない。
趣味でも何でも一つ夢中になれる事が人生を輝かせる。それだけでも充分素晴らしい事だと私は思う。