自然と、人と、地域と

第3回 2021年11月20〜21日 @キャンプ inn 海山

しのです。三重大学生物資源学部の活動の一環として11月の20.21日に三重県北牟婁郡紀北町の銚子川で1泊2日の実習に参加してきました!
(え?前すぎる?もう3ヶ月ぐらい経つじゃないかって?まあまあまあまあ、、、、、)

さあ!!(切り替えがはやいことで有名)
今回は、今までの海ではなく、初めて実習で川に行きました。
元はと言えば、私は川大好き人間でして、わざわざ川に遊びにいったことはないけど近所の川を眺めるのが好きでした。生態系がどうとか、流れがどうとか、そういうことではなく、単純に川の流れを上から見るのが好きなんです。そんな私の今回の目標は、「川」という自然を知ることです。川を見るのは好きな私ですが、「川」と言う自然を実はたいして知らないのではないかと思いました。そこで今回の目標はに至った訳です。

(自然に関して「知る」は「感じる」じゃなかったっけ?と思ったそこの貴方も思わなかったそこの貴方も、こちらの以前書いた私の投稿をどうぞ)​

1日目(2021.11.20.sat)

 今回お世話になったキャンプ inn 海山さんの最寄駅から今回泊まった場所まで車で移動しました。移動の車窓からは、透き通った川が目前に広がる景色が見れました。到着して外の空気を吸った途端、空気が体中を駆け巡ってぼんやりしていた頭が一瞬でシャキッとなるような感覚を覚えました。

着いてすぐ、ほんとすぐに昼ご飯を食べながらミーティングをして、銚子川のすぐ近くにある便石山の「象の背」を目指して登山しました。(これがものすごくしんどかった!事前に連絡されたLINEでは「山登るから靴とか歩けるやつね~」ぐらいの軽い感じだったのに!少なくとも私はそう捉えたのに!)途中、「これは人間が登る道じゃないだろ」みたいな角度の斜面とか、獣道みたいな道なき道を歩いたりしましたが、ただ、「象の背」の景色はすごく綺麗でした!同じ視界に海と山と川が見られることってなかなかないと思います。

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実は「象の背」は日本のキャンプ用品メーカーのmont-bellの2018年版カタログにも載っています。また、Instagramで「#象の背」と調べるといわゆる「インスタ映え」している画像もたくさん見られますよ!

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↑実際のmont-bellのカタログの写真です。(CANPAN BLOG内の海山にこいま「2018モンベルカタログに便石山!」https://blog.canpan.info/furusatokikaku/archive/3465より)

下山してから、テントを張って、シャワーという名のタイムトライアルをして、キャンプ inn 海山の方から「銚子川の魅力」というお話を頂きました。このお話の感想は最後にでも、、、、。その後も友達と焚火をしながら豪華な夕ご飯を食べました。楽しくておいしかったけど、写真からは全然伝わってきませんね~何ででしょう、、、。

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2日目(2021.11.21.sun)

 2日目は、午前中にカヌー体験と生物採集、午後にサイクリングをしました。2人1組でカヌーに乗って銚子川に生息している生物を探しました。そもそも、カヌーの上から川の中に生息している魚を探せるってどういうことって思っていましたよ私も。それこそ私の近所の川で(比べるのもどうかと思いますけどね)上から見えるのは、流れとたまに顔を出す魚だけです。一方の銚子川はというとこんなに綺麗なんですよ。

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その後、川から上がって、川下で生物採集をしました。そこで銚子川の近くに住んでいるという家族に出会いました。まだ小学生にもなっていない小さな2人の姉妹とご両親です。いろんな季節の銚子川を見てきたという姉妹2人は、一緒に生物を探していた私よりも川辺の生き物に目ざとく、「なんかいるよ~」と大きな声でたくさん生き物を見つけてくれました。姉妹のお母さんも見つけるのが上手で、見つける度に「これって何の生物なんだろう」と沢山質問してくれました。(私が大して詳しくなかったせいで半分ぐらいしか質問に答えられなくてすみません、、、)

昼食の後、銚子川付近をサイクリングしました。右を見ても左を見ても自然で溢れていて、それでいてその自然と共存する地元の人たちの生活も見られました。川の近くに自転車を止めておおきな岩を渡ってみると、上流の流れの勢いの強さに圧倒されてしまいました。午前中に見たり感じたりした川の別の面が見られてとても充実したサイクリングでした。

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まとめ

この2日間で銚子川を堪能し尽くしたような充実感を得られました。今回の目標の「川」という自然を知ることとしては、五感をフル活用して銚子川に行く前より知れたと思います。近所の知っている川とは比べられないぐらい、すごくチープな言い方をすると「川感、川っぽさ」が強かったように感じました。このリテラシー実習も3回目でしたが、参加するたびに自然を見て、音を聞いて、においを感じて、触って、時にはなめて、五感で感じると自然の濃さに毎回驚きます。そして驚くたびに、元々は自然で溢れていた自分が見慣れた場所の変化のしように何とも言えない気持ちになります。そして自然と人間の互いにとっていい形での共存は難しいのかと考えてしまいます。1日目にキャンプ inn 海山の方のお話に紀北町銚子川を丸ごと観光地にしたいという話がありました。これは、人間と自然の共存の1つの良い例なのではないかと考えました。今回リテラシーで体験した通り、銚子川は近くで見ても、遠くから見ても、カヌーから見ても、触ってみても楽しめる川です。今の日本にそのような川は珍しいと思います。銚子川だけでなく、川の音を楽しんだり風を全身で感じることができる充実度が高いサイクリングや、しんどい道中と圧巻の景色を楽しめる便石山も含めた町全体を体験型のフィールドミュージアムになるといいなと思います。


最後に

今回の自然環境リテラシー実習も私だけでは成り立ちませんでした。企画・引率して下さった先生やスタッフの皆さん、快くキャンプ場を貸してくださったキャンプ inn 海山の皆さん、その他たくさんの方々の準備や支援があっての今回の実習でした。各方面への感謝をもってこのレポートを終わりたいと思います。ここまで読んでくださった方もありがとうございました。またすぐ会いましょ~(私が言う「またすぐ」は本当にすぐ)

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