自然は知るのではなく感じる

第1回 2021年7月17〜18日 @ロッジさらくわ

しのです。私は三重大学生物資源学部の活動の一環として7月の17.18日に海周辺での1泊2日の実習に参加してきました!

そもそもですね、2021年7月16日までの私といえばアウトドアのアの字もないような人間だったので今回の実習はまさに

"未知との遭遇"

だったわけです。スピルバーグ監督なんですよ。(笑うところです)

そんな私が、楽しそう!という安易な考えでほいほい自然の中に入っていくとどうなるか。これは実習のレポートであり、1つの実験かもしれません。
結論から言えば

自分がインドア人間だったことを忘れた

です。

、、、辞めましょう。ふざけるのも大概にしろと怒られそうです。ただでさえ遅れて提出しているのに本当に落単の道が開いてしまいます。

そもそも私はこのリテラシーにある問いを持って参加しました。その問いは

自然が「大きい」とはどういうことか

将来気候予測論という講義の課題でマジックノート(自分の問いを立て、その問いに対する意見と要約をするもの)を書いたのですが、そこで持った自然が大きいとはどういうことかという問いに自分が納得できる答えを出せませんだした。
ただ単に雄大だというだけなのか。それとも人間よりも偉大だということなのか。将又、概念の問題だから大きいかどうかは人それぞれの感じ方なのか。
私の仮説は、自然災害の多い日本では、人間は自然に敵いっこないという考えに日本人が至ったのではないかというものです。

それでは、それらを踏まえて2日間のシーカヤック体験記と自然実感記録を記していきたいと思います。

1日目(2021.07.17.sat)

 電車とバスを乗り継ぎ3時間半(愛知県の自宅から前泊して、、、と考えると気が遠くなるのでやめましょう)。たくさんの緑、見る限り緑、そして海!普段生活しているところとは明らかに違う空気。はっきりとは言葉にできないのですが、あえて言葉にするとすれば、全ての景色の色をワントーン上げるかのような空気でした。到着、昼休憩後、シーカヤックと三重の自然の基礎を教えてもらいました。中でも、インストラクターの方が自然の様々な様子に目を向けて天候を予測すると仰られていました。自然相手では頭だけあってもダメなのだなと思いました。それと同時にインストラクターの方の話す様子から所々自然に敬意を払うような"もの"を感じました。言葉遣いだけでなく表情や雰囲気、全てから「ああ、自然がとても好きなんだな」とも感じました。

今回は初回なので私が教わったシーカヤックの基本用具を紹介します。

↓シーカヤックの乗り方と降り方を教わっている様子(乗り方・降り方もあるんです!)

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①PFD
初めから英語3文字が出てきてもビビらないでください!そんなに怖いものじゃありません!ODA(政府開発援助)みたいなものではありません!ライフジャケットに似た海上での安全を確保するもので、パーソナル・フローテーション・デバイスの略称です。必ず装着しましょう!きつめに装着するのがポイント!
②スプレースカート
カヤックの操縦席に水が入るのを防ぐためのカバーです。これも必須です!
③パドル
カヤックを漕ぐためのオールです。これを使って漕ぐため、必須とは言いませんがないと漕げません。
これら以外にも推奨されてるものもあるので気になる方はチェックしてみて下さい。
参考までに↓
海上保安庁

この日、チームみんなでいかだを組んだ様子↓

画像2

 この日は、天気が良く、水は冷たかったです。自然の大きさは、自然が私たちに様々な面を見せてくれるから感じるものなのかなと考えました。日射しがきつくて、でも水は冷たくて、緑が青々としていて、穏やかなように見えて災害がいつ起こるかわからない怖さもある。日本の天気は四季折々で予測不能なところがある。それが自然の良さであり、自然が大きいと言われる所以なのかなと思いました。

2日目(2021.07.18.sun)

 この日は、というか前日の夜から雨が降り、風も吹きシーカヤックに乗れるか乗れないかギリギリの状態でした。準備をしていた頃は雨が止んでいたのに、いざ出発する時にちょうど雨が降り出す、といった感じです。この状態は海に出てからも続き、海上で何度もレインジャケットの脱ぎ着を繰り返しました。雨風があるということは、海も波が立つということです。この日の目的地である座佐の浜まで、目の前に何度も自分より高い波が来る光景は、初めてみた時は鳥肌が立ちました。これが自然の怖さなのだと。この恐怖を感じた感覚を忘れてはいけないのだと。

 座佐の浜到着後、昼休憩をして、ナビゲーション講習を行いました。方位磁針、皆さんは使えますか?私と同じ世代の方(大学生ぐらい)は使えない・使い方を知らない方も多いのではないでしょうか。実際、私も使えると思っていたものの使えませんでした。

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もちろん、教えてもらったので使えるようになりましたよ!

2日目は、空をたくさん見ました。天気がコロコロ変わる中、空の変化を見るにはとてもいい機会でした。天気がいい時より悪い時の方が雲(というか空気全体)の進むスピードが速いように感じました。風の影響なのかそう見えただけなのかは分かりません。それでもそれだけ、また、自然は多面的だと感じました。


まとめ
自然はやはり大きかったです。海も山も川も実際に触れて音を聞いて、においを嗅いで、感じてみないと大きさは分からないものです。2日間で感じた自然の大きさは様々なものでした。自然の穏やかさも怖さも楽しさも身をもって感じた2日間。とてもかけがえのない、いつか振り返った時にも思い出すような色濃い2日間でした。自然の大きさとともに、自分の大きさを考えました。とても小さかったです。当たり前かもしれないけど、当たり前のことを知ってるのではなく感じて得たんだと思います。この差はきっと大きいと信じて。

最後に
この自然環境リテラシーは私の参加意欲だけでは成り立たないものでした。たくさんの準備・支援・指導があり成り立ちました。各方面への感謝を持ってこのレポートを締めたいと思います。そしてこのレポートを読んでくださったあなたも。ありがとうございました。

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