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4時間で$1.4Million(約1億3000万円)売ったNYタイムズベストセラー作家の恋愛マニュアル

はい

今日は面白い記事を見つけましたので、早速その内容をシェアしていきます。


何年か前になりますが、米国で「The Game」という本が販売になり、ニューヨークタイムズのベストセラーとして有名になりました。ビジネス書や小説であればニューヨークタイムズのベストセラーになるくらいであれば別に珍しくないのですが、この本はなんと恋愛マニュアルだったので話題になったのです。日本でも翻訳されて出版されています。

この本の著者は、「Neil Strauss(ニールストラウス)」という人物。

彼はこの本を出す際、様々なメディア展開を予定していて、満を持しての発売だったのですが、そこで思わぬことが起こります。それはあなたの記憶にも新しい、「ハリケーン・カトリーナ」です。

カトリーナのお陰で、メディアと世間の注目は「The Game」には向かなかったのです。オフラインのキャンペーンが失敗したこの本は、当初あまり売れませんでした。

そんな様子を見ていた、インターネットマーケティングに詳しい友人Mattが、彼に声をかけて、「The Game」をインターネットでプロモーションしようということになったのです。

Mattは「The Game」をニューヨークタイムズのベストセラーに載せるための策を色々と考えました。

ニューヨークタイムズのベストセラーリストは週代わりですから、一週間に爆発的に売上げることが必要になります。そこで、Mattはその週に買ってくれた人だけが手にすることが出来る「ボーナスパック」を用意しました。そこには、インタビュー音声やボーナスレポートなどを入れておきました。

Mattのリストは13,500人とそれほど大きくなかったのですが、300本が売れました。Mattはさらに同じように恋愛関連の情報配信をしている他者に本のプロモーションを依頼しました。

最終的にはウワサがウワサを呼び、遂にベストセラー入りを果たしたというわけです。

その後、MattはNeilと他の何人かの仲間と、彼の教材をインターネット上で販売することになります。

商品名は「Annihilation Method」、価格はなんと$3,779(約34万円)という高額商品です。パッケージを見てのとおり、マニュアルやオーディオ、DVDなども付いている巨大パックです。

この商品を4時間で$1,4Millionも売上げたという話です。

もちろん、単純にリストに流しただけではそんなに売れるわけがありません。高額商品を一気に売上げるための手法を駆使しています。

この手法は映画の封切みたいなもので、消費者の好奇心を最大限に煽り立てたところで、リリースするという方法です。

経営学の権威、ピータードラッカー氏は、「マーケティングとはセールスを不要にすることだ」という名言を残していますが、まさにこの手法は、買い手に対して、売り込みをされたという気を起こさせずに販売するというマーケティング手法です。

このような販売手法は、私も日本で経験したことがあり、販売の瞬間は本当にサーバーがダウンするほどアクセスとオーダーが集中します。

この販売手法のポイントは、

・先ほどのドラッカーの言葉にもあったように、セールスページを読まなくても購入できるくらい商品の内容を事前に理解させること。見込み客がセールスページに来た時点で、既に買う気満々になっているのが理想です。

・セールスページを読む時間がもったいないと思わせるほど、オーダーに対する熱狂を作り出すこと。

です。

「Annihilation Method」を売る際、実際にMattが行ったのは、

・販売数を375個に限定した。
375個×$3,779で約$1.4Millionになります。最初から24時間以内に$1Millionを売上げるのが目標だったそうで、そのためには価格を上げる必要がありました。そしてその価格に見合うだけの教材を作ったということです。

・Neil Straussを上手くブランディングした。
http://www.neilstrauss.com/というドメインを取得し、ニューヨークタイムズベストセラー作家というブランドを最大限に利用しました。誰かがNeil Straussで検索した際に、確実に検索結果の第一位にでてくるようにしたところ、一日に100人以上のメールアドレスが集まったそうです。

名前や商品名というのは非常に検索されやすいもので、自分の名前や自分の商品名で検索されたときに確実に1位に出て来るようにしておくのは重要です。商品名にアルファベットが入っている場合、ドメインにもそのアルファベットが入っていればSEO上優位になりますので、その辺も考慮しましょう。

・同業他社に依頼した。
彼は商品を販売する前、同業他社の商品を自分のリストにタダで流してあげるというオファーをしたそうです。その代わり、「Annihilation Method」を販売する際には、逆にタダで同業他社がリストに流してくれたという話です。


このサクセスストーリーから学べる大きな教訓は、

“早く売り過ぎない”

ということだと思います。

メール読者がしっかりと販売主である自分のこと、そして自分が提供しているビジネスのことを理解するまでは売り急いではいけないということです。

海外ネットビジネス報告書「結論」にも書きましたが、商品の中身を無料で提供すればするほど、実際のリリース時には販売量が増えます。それだけ見込み客からの信頼を得られている状態になっているからです。

ここまでとなりますが、ウォンツにしていくようにしていく必要があるなと思いました。
押し付けるような形だと本当に結果は得られないし、しかもこれの状態を無意識で行っているというのもあるので一呼吸おいて見ることが大事というのを感じました。

では!

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