2020年8月の favorite music

本来ならばお盆に実家に帰省して、あるいは友達と旅行に、もしくは極めてきた自分の技を試す大会があったり、そんな夏になるはずでしたが、今までにない8月をみんな過ごしたことと思います。とはいえ、僕自身は今まで向き合ってこなかった山や川に向き合い、暑くなったら家に帰ってクーラーで涼みながらアイスを食う。というような小学生の時間を持て余した夏休みの時間を過ごしました。これもまた悪くはない。

そんな特殊な夏になった2020.08のお気に入り音楽をご紹介します!

1.STRAY SHEEP/米津玄師(AL)
米津玄師が2020年に産み落とした傑作中の傑作。正直、米津玄師をちゃんと聴き始めたのはここ1年ぐらいでして。というのも元々「ハチ」名義のインターネットに出自があるあたり、僕はあまりボカロなどのそういった類の音楽を聴かないので疎かったのだと思います。とはいえ今作は、「洋楽しか聴かねえ!」という尖った音楽フリークも、J-POPしか聴かないドメスティックな人たちも精通できる色を持っていると思います。これを超える日本国内で発表される作品は今年はおそらく出ないでしょう。聴かず嫌いしてる人はちゃんと聴いた方がいいですよ。これはリアルタイムで乗っとかないと後悔します。

2.THE TRAVELING LIFE/小山田壮平(AL)
小山田壮平がまた活発に音楽活動を始めたことに興奮が止まりません。andymori解散以降、ALでインディーシーンでマイペースに音楽活動を続けてましたが、今回は音楽番組に出演するなど精力的な活動が目立ちます。今作のテーマは「旅」。くるりのハイウェイに感化されたような文字通り「HIGH WAY」から、まさに旅に出るようなアコースティックで瑞々しく、切なさや興奮も沸き立つ楽曲の数々。「Kapachino」あたりで涙出てきそう。


3.Candid/Whitney(AL)
前情報なしで聴くとホイットニーの新作オリジナルアルバムだと思ってしまうほどホイットニー色の強いカバーアルバム。海外で言えばビートルズ、日本で言えばシンガーソングライターという言葉が登場して以来、ミュージシャンが作詞作曲してプロデュースもして自分で歌うというのが一般的になって久しいですが、海外を中心にカバーや共作、他人のプロデュースなど複数人でのクリエイティングなどが大きくなってきたようにも感じます。彼ら自身初めてバックバンド共にスタジオに入り、R&B・サイケ・インストなど今までにないジャンルへと進出。それでいて彼らの印がしっかりと付いているのが素晴らしい。


4.AUATC/Bon Iver (s)
テイラースフィフトの新作への参加でも話題を呼んだジャスティンバーノンのソロプロジェクト・ボンイヴェールの新曲がリリース。ブルース・スプリングスティーンやジェニー・ルイスなどとコラボしている。楽曲タイトルは「Ate Up All Their Cake」と頭文字をとったもの。文字通り資本主義への挑戦だ。パンデミックで資本主義の歪みがより現れた2020年において、自分でさえ資本主義の特権にあることを理解しながら、自己批判の目線を持って作品を作る彼は信頼できると思っています。2分ちょっと短い曲ですが、なかなか刺さるものがあります。


5.The Light/Joey Bada$$ (s)
最近よく聴いてるラッパーの1人がジョーイ・バッドアスです。この曲は7月リリースですが、8月に初めて聴いたので入れさせていただいております。なかなか最近はおどろおどろしいトラップの効いたラップにちょっと飽きてきた部分もあるので彼は僕の中では北米ラッパーの中で少し抜けている感があります。マンブルラップがどうとかそういったリリックよりはトラックの方が魅力的に僕は感じてます。90年代のローファイや60.70年代のR&Bなど一昔前のトラックが新しくしっかりと聴こえる。今後が楽しみな若者です。


この他にもザ・キラーズ、Fantastic Negrito、さとうもか、OKAMOTO'S、BIM、ドレイク、ROTH BART BARONなどの新曲をまとめたプレイリストは以下から。


今までできてる思ってたApple Musicの埋め込み、全くできてなかったのクッソはずい、、、、



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