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海外で人種差別を感じる時


やはり言語が通じず、もうわかんないからどっか行ってってジェスチャーで振り払われるとき。こっちも焦るから必死にはちゃめちゃな英語を話し出すため、余計に相手は忌み嫌い、呆れ始める。見てる周りも、あぁ〜このくそチャイニーズが!うぜえ!的な雰囲気になる。この瞬間の空気がとてもツライ。別に人種がって問題ではないのに、いつの間にか愚痴の方向性がそっちに行ってしまう。


子供は純粋で見慣れない東洋人を見ると、チャイニーズ!にゃんにゃん!とか叫び出す。それを見てる親も何もいわない。中国人じゃないよ?って話しかけるのも変だし、どうせ英語わからない子供を怖がらせるだけ。(この時はスペイン旅行中)ほっとくんだけど、なんだかとても寂しい気持ちになる。正直、愛国心は薄っぺらい方だけど、こう言う時はせめてジャパニーズ!じゃんじゃん!とか言われる方がまだマシ。


以前、台湾に訪れた際、台湾人のジュリが中国語を話していているのを聞いてジュリの話す中国語はなんか違うね?と言ったら、え?わかるの?私の言葉は、台湾華語や台湾語で本当は中国語ではないんだけど、みんなに中国語だって一緒にされちゃうんだ。気づいてくれてありがとう!!
というエピソードを思い出した。とてもセンシティブで複雑な問題だよね。


アメリカにお嫁に行ったレイチェル(れいこちゃん)は、いつも人種差別を感じる。見慣れないからジロジロ舐め回すように見てくるし、からかって言葉をかけてくる。本当にツライ。アジア人を見るだけで安心する。ということをずっと話していた。
旅行に行くくらいなら耐えられるけど、ずっと暮らして行くには覚悟が必要だよなと思う。



差別無くしましょう!と活動が行われても、根っこの深い問題なので早々薄れるものではない。個人的な感覚としては、年配の方のほうが態度に出る傾向がある気がする。


とはいえ、スーパーでカバンを背負うときに紐がねじれたら、マダムがあらあら!捻れちゃってるわよ!しっかり背負わないと!気をつけなさい〜。と一人でおつかいなの?レベルの感覚で(スリではなく)終始スマイルで話しかけてくれたり、一概に言えるものではない。やはり、それを言ったら終わりだけど、いろんな考えを持ったいろんな人がいる。としか言えないよね。


そーいうのなくなればいいなと思いながら、私も聖人にはなれないので、悪意には悪意で返すし好意には好意で返す。もし子供ができる機会があれば、そういった偏った目で人を見ないように教育したい。人種がどうのというより、個人の考えを集団になった時でも、いつでも持てる強さがあるかないかで、人間力が問われる気がする。

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