ちょっとした雑談ねた 「年末調整廃止で全国民が確定申告」!? 2024.9.14
今日も、35度になるとか・・・いや、真夏だ。ご安全に。
「税務署パンク」「面倒くさい」…河野太郎氏の「年末調整廃止で全国民が確定申告」投稿に反対意見が殺到 税理士が考えるその現実味
そもそも、年末調整って何をしているのか?ということなのだが、結構面倒くさい。
まず、会社員の場合は、4月から6月に支払った給与を元に、報酬月額というのが決定される。この金額で、社会保険料の料率などが決定され、その年の9月から、翌年の8月までは、その料率に従って保険料を徴収される。
他の税金も、基本的には前年の収入に応じて、料率が決まり徴収されている。
ところが、前の年は、残業を多くやって、収入が多かったのだが、今年は、残業が減って、収入が減ったとしても、前年の収入ベースの税金が徴収されている。
そこで、年末に1年間実際に支払った税金と、今年の収入を計算して、本来支払うべき税金にするのが年末調整ということになる。それ以外にも、生命保険料などを支払った金額などでも、税が少なくなったり、医療費も、支払った金額によっては、税が控除される。
給料を会社が支払っているので、会社が代わりに計算して、税務署に申請をしてくれる。
これを個人が全部行うというのが、河野氏が言っていることだ。
会社がやっているので、何をしているのかわからない・・・という人のほうが多い。これを全部個人がやる・・・というのは、かなり無茶だ。
ただ、1年間にどれだけの税金を支払って、社会保険料を支払っているのを実感できる。年末調整をしていても、確定申告は可能なので、医療費などを10万円以上使った人は、確定申告をしたほうがいい。
インターネットから、必要な数字を入力するだけで、申請用紙まで作成が自動で出来るので、難しくはない。
完全に自動化できるのであれば、いいのだが、申請を全部ネットで行うには、本人が認証する必要があるので、マイナンバーカードが必須になるだろう。実際に、ネットで法人税を支払う時には、代表者か担当者のマイナンバーカードが必要だ。
会社が支払った給与とか徴収した税額などを、自動で税務署に送っていれば、マイナンバーを入力するだけで、ほとんどの数値が入力されている状態にすることも可能だ。
それでも、申請を忘れる人も出てくるだろうし、ネットでの申請だけでなく、紙での申請も受け付ける必要があるので、税務署は大変になる。
会社の負担が減るというのは、あるかも知れないが、それなら、会社と税務署間でデータのやりとりを容易にできるようにしたり、わかりやすい仕組みや、税によって国税、市町村税、年金事務所、社会保険事務所という感じで、別々になっている仕組みを統一させるような仕組みのほうが重要だと思うのだが・・・
それらをバラバラにして、面倒な事務処理を会社に丸投げしている国の仕組みを問題にせず、それを今度は国民にさせようとしている。
デジタルなんちゃらもいいのだが、デジタルという言葉で全ての人を騙すのは、難しいだろう。
どこかの役所で、窓口にタブレット端末を導入したから、デジタル化なんて記事もあったのだが、タブレットを使えばデジタルか?その入力されたデータを紙で印刷して、押印していたり、紙で保存しているなら、意味はない。
デジタルは、アナログより優れているように思うかも知れないのだが、実際は違う。音などのアナログ波形をデジタル化する際には、似たような波形を再現しているだけで、本当の波形とは違う。
レコードなどのアナログのまま録音した音と、CDなどで録音された音が違うのは、完全に同じ波形ではないからだ。
デジタルが有利な物と、アナログのままのほうが良いものがある。自然界に多く存在するものがアナログなのだから。
デジタルが良いのは、エラー補正が出来るからだ。通信の分野では、デジタルがいい。電波や光、電気は、全てアナログ波形なんだが・・・
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