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シコラーに限界があるのか?(全米OP女子シングルス決勝に思うこと) | #55 インスピ初級大会優勝への道のり テニスブログ

今日はシコラーとバコラーの紹介と、私のそれぞれのプレータイプに対する私の見解を書いていきたいと思います。


シコラーとバコラー

皆さんこの言葉を知っていますか?
おそらく大抵の人は知っていると思います。

シコラー

シコラーはディフェンシブなプレースタイルで攻撃よりは、守備に重きを置いたプレースタイルです。
ボールを拾いまくってリターンし、相手のミスをしてくれるのを待つスタイルです。
相手は攻めても攻めても拾われるので力んでしまいミスをしてしまいます。
時折相手が強打したボールをカウンターで攻撃を決め始めると完全なシコラーペースとなります。

バコラー

攻撃に重きをおき、チャンスとあらば強打し、強烈な球やコースで攻めていくタイプです。
強打してノータッチエースを決めると気持ちいいですよね。
大体の人はこちらのタイプに憧れますね。

ナダルとジョコビッチという最強(最凶)のシコラー

アルカラス選手が活躍するまで、長年ナダル選手と、ジョコビッチ選手が活躍するシーンが続いていたと思います。
この2選手は最強のシコラーです。
あらゆる挑戦者の攻撃を守って守って守ってきました。
勿論チャンスとなれば攻めますが、基本的には守ります。
長年シコラーがテニス界を支配していたのです。

アルカラス選手、シナー選手の登場

近年はバコラーであるアルカラス選手やシナー選手の活躍があり、バコラーが復活の兆しを見せています。
彼らは強打しつつもミスをしません。
早い展開で相手に守る時間をも作らせません。
今後はこういった選手が見本となり、小さいころから強く打つことを覚えた選手が数多くでてくるのかもしれません。

シコラーを忌み嫌うバコラー

バコラーの人はシコラーを嫌うことが多いです。
どんだけ打っても拾われ、攻撃する意思もなくただただ守って、相手のミス待ちスタイルに苛立ちを感じるのでしょう。

試合に負けた後、バコラーやバコラー至上主義の人はこう言います。
「シコラーには限界があるよね。今は勝ってもどこかで限界が来る。」

バコラーのシコラー評

果たしてそうなのでしょうか。
私も基本的にはバコラーを目指していて、シコラーに思うところはあります。
でもシコラーで自分より強い人はいます。

U田さんという究極のシコラー

以前の記事でも書きましたが、U田さんは究極シコラーです。
チャンスボールでも攻めてきません。

一生深い中ロブを送り続けて、相手のミスを待ちます。
でも私より強く、インスピでも中級まで優勝しています。

全米OP女子シングルス決勝2023

ガウフ選手 VS サバレンカ選手 という組み合わせでした。
ガウフ選手は調子が悪いのか、プレースタイルを変えていたのかはわかりませんが、かなりディフェンシブに戦って決勝まで来ていました。
私の見ていた試合ではカウンター以外に殆ど攻めておらず、拾って拾って拾いまくるシコラースタイルでした。

サバレンカ選手は圧倒的なバコラーです。
繋ぎのボールは殆どなく、殆どすべての球を叫びながら強打します。
今の女子テニス界で一番のバコラーではないでしょうか。

シコラーVSバコラーの試合はどっちが勝つのだろう?と思いながら見ていました。
内心では、あんなに攻めないガウフが勝てるわけないと思っていました。

1セット目はサバレンカ選手の強打が決まり、圧倒して6-2で勝ちます。
が2セット目からは慣れてきたのか、どんなにサバレンカ選手が攻めてもガウフ選手は拾います。
次第にサバレンカ選手のミスが出始め、ガウフ選手が2セット目、3セット目を取り優勝します。

この時私は思いました。

シコラーに限界はない

今まで少なからず心の中で「シコラーには限界がある」と思っていました。
バコラーであるサバレンカ選手に勝ってもらいそれを証明して欲しいと思う気持ちもありました。
でもそれは間違いでした。

どんなプレースタイルでも、それを極めれば限界などないのです。
それはバコラーでもシコラーでも同じです。
どちらのプレースタイルにもリスペクトしなければいけない。
ということに気づきました。

シコラーへのリスペクトを覚えた自分

アンフォーストエラーとウィナー

テニスの大半のポイントはアンフォーストエラーとウィナーの2つで構成されます。
アンフォーストエラーとはミスによるポイントです。
ウィナーは相手がボールに触れずにポイントを取ることです。
ウィナーの数はアンフォーストエラーよりほぼ全部の試合で少ないはずです。

ということはですよ。

テニスとは相手にミスさせるスポーツ

ということに私は気がつきました。(当たり前すぎますが)
なので、相手のミスを待つシコラースタイルも
相手にミスをさせるバコラースタイルも
どちらも相手をミスさせる事なのです。

何かバコラーの方がカッコ良い感じがしますが。
相手にミスをさせる方法が違うだけなのです。
ガウフ選手が優勝したことで、私はそのことに気が付きました。

では

試合でどうすれば良いか?

「自分がミスせず、相手にミスさせる」ですよね。
自分の得意なスタイルで、相手の弱点をつければ一番良いですし
自分の弱点が減れば、相手は攻めれなくなります。
弱点を減らし、相手の弱点を見極め、そこをついていく。
それには攻撃のパターンを増やす必要もあります。

相手の弱点をついていく事を恥ずかしがる必要も躊躇いも必要ありません。
相手にミスをさせるのがテニスだからです。

攻撃のパターンを増やしていくのがバコラーに近くなると思いますし
自分の弱点を減らすことがシコラーに近いスタイルなのではないでしょうか。
それは自分が好きな方向で伸ばしていけば良いと思いますし、バランスよく上達させていくのも良いでしょう。

私はバコラーを目指します

で、私はというとシコラーのスタイルをリスペクトしつつ
私はバコラーを目指します。
単純にバコる方が気持ちが良いからです。

自分に合っているかどうかは今はわかりません。
どちららのスタイルがより上達するかもわかりません。
ただバコラーの方が上達のモチベーションが上がることは間違いないです。
今は勝利よりも練習のモチベーションを大事にしたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
本テニスブログを定期的に更新していきますのでご愛読をよろしくお願い致します。


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