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ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」感想


 最終回を見て、改めて人の死はこんなにも悲しいものだったのかと感じた。出演者の方々は、役を演じているのだが、そこに間違いなく三浦春馬さんへのリアルな温かい気持ちや切ない気持ちが込められていると感じた。特にキムラ緑子さんがジャケットを掛けながら、「お母さんはずーっとあなたのファンよ」と語りかけるシーンや松岡茉優さんや北村匠海さんの表情は、とても切なかった。最期のシーンで、三浦春馬さん演じる猿渡がヒロインのもとに帰ってきたことを感じさせる描写があった。松岡茉優さんの表情は心底嬉しそうな愛おしそうな表情だった。しかし、現実には三浦春馬さんはもう帰って来ない。それを改めて感じてしまうから、とても悲しかった。
 亡くなった三浦春馬さんは、身近な人でも知り合いでも何でもない、遠い世界にいる芸能人だ。そうであるにも関わらず、これだけ悲しくて涙が出る。生きていること、人の命は尊い。人の死は悲しい。当たり前の感情、陳腐な言葉かも知れないが、これは間違いのないことだと改めて強く実感した。
 自殺、自死を選択する人は、一般的に4つ以上の切実な悩みを抱えていると言う。その悩みは、人それぞれである。孤独、家族関係や対人関係のトラブルや不和、過労や仕事でのトラブル、貧困などの経済的な問題、病気や健康問題…などなど。複数の切実な悩みが複雑に絡み合っている場合が多いと言う。死ぬこと以上に生きていることが辛くなってしまうのだ。これこそ、悲しいことであり辛いことだ。自殺、自死を選択する人が減りますように、いなくなりますように…。何かできることはないか、考えてみようと思う。

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