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#好き

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これまでの人生で感じた、特に好きなコトやモノを紹介します。あなたの趣味と合いますか?一覧だけでも是非ご覧頂き、少しでもシンパシーを感じましたら、リアクションをして頂けるとうれしい…
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記事一覧

#好き032 SEKIRO

日本が世界に誇るゲーム制作会社FROMSOFTWAREによるアクションゲーム。2019年のGame of the Yearを受賞。GOTYの受賞がいかにすごいことであるかは、DEATH STRANDINGの記事で書いた。 生涯でSEKIROほど真剣に向き合ったゲームはない。たかがゲームではあるけど、されどゲームなのである。それだけ真剣に向き合う価値を感じさせてくれるゲームはそうあるものではない。(言ってること、キモイ) SEKIROはFROMSOFTWAREが得意とする、

#好き031 オペラ座の怪人

恥ずかしながら劇場でのミュージカルを見たことがないし、原作も読んだことがない。ロンドン公演の映像を1度と、2004年公開の映画を何度か見て、オペラ座の怪人に魅了された。 そもそもミュージカルというものが苦手で、劇団四季ですら一度も行ったことがないし、ミュージカル映画というものも苦手で、これまでなるべく避けてきた。ラ・ラ・ランドやダンサーインザダークだって、ミュージカルである意味がよくわからなかった。しかし、かの有名な「オペラ座の怪人」のことを全く知らないままでいるのにも違和

#好き030 Block Rockin' Beats

The Chemical Brothersが好きだ。 車の運転中にSpotifyのプレイリストからこの曲が流れたとき、40歳を過ぎたおっさんがボリュームを上げてヘッドバンキングをした。Chemical Brothersは高校生のころからずっと好きで、UnderworldとかFatboy SlimとかDuft PunkとかAPHEX TWINなんかと一緒に、ロックとは異なるテクノよりなクラブミュージックを好んで聞きまくった時期があって、取りたての免許で、親の車を使って友達とバ

#好き029 霧につつまれたハリネズミ

ユーリ・ノルシュテインによるアニメーション。学生のころにアニメーションに興味がわいて、日本のセル画アニメだけでなく、いろいろな作品を見あさった時期がある。その中でも特にお気に入りなのが、ユーリ・ノルシュテインの「霧につつまれたハリネズミ」と「話の話」である。なんだかんだ総合的には、ジブリやアキラなどの日本のアニメのすばらしさは群を抜ていると思ったのだが、ユーリ・ノルシュテインの作品に関しては、まったくの別次元であり、まるでお気に入りの詩や絵画のような存在である。また、当時住ん

#好き028 ナビィの恋

沖縄の離島を舞台とした1999年の映画。 なぜこのような映画を作ることができたのか、私には詳しいことはわからないが、当時の沖縄民謡の大御所たちがキャストとして登場し、最高の音楽と、イマイチな演技を披露してくれる。登川誠仁、嘉手苅林昌、 大城美佐子、山里勇吉など、今は皆、鬼籍に入っている。 私は、沖縄には縁もゆかりもないのだが、中学卒業のときに家族で旅行に行ったのがきっかけだったのか、沖縄のことがすっかり好きになり、沖縄音楽もたくさん聴いた。この映画のサントラももちろん最高

#好き027 グレート・ギャッツビー

フィッツジェラルドの小説、複数の翻訳版が存在しているが、私は村上春樹が訳したものを、発売日に手にして読んだ。当時村上春樹は、本書が本人にとって最も重要な本であると紹介していた。 お気に入りの本には、お気に入りと思える登場人物が存在してることが多い。特に語り手が主人公が場合、実際の言動以上に、その人物の思考を知ることができるため、シンパシーを感じたり、好感を持つようになる。「ライ麦畑でつかまえて」のホールデンや「異邦人」のムルソーや「罪と罰」のラスコーリニコフや「変身」のザム

#好き026 kocorono

ブッチャーズのギターの音が好きで、このアルバムをよく聴いた。 それほど音楽に詳しいわけでも、好きなわけでもないため、あまりライブにも足を運んだことはなく、ましてやライブハウスなんて数えるほどしか行ったことはないけど、二十歳のころに確か新宿のロフトプラスワンでブッチャーズのライブを見に行ったことがあったような気がする。△がでたころだろうか。それともNumber Girlだっただろうか、音楽から離れすぎて、音楽を聴いていたときの記憶も感情も薄れている。 こういうエレキギターの

#好き025 PERFECT DAYS

シアターを出たあと、見える世界が変わった。 平山の日常の生活が淡々と描写される。その暮らしぶりは楽には見えず、質素で単調である。客観的に見ると、社会から孤立し、経済的にも精神的にも豊かには見えない。Perfect Daysなどとは、ほど遠く感じる。 しかし、その平山の日常を繰り返し観察をすると、暮らしの中には様々なルーティンがあり、平山がそれを大切にしている様子がうかがえる。そして平山は、その日常の中に小さな喜びを見いだし、質素ながら平穏な暮らしをしていることがわかる。他

#好き024 ライ麦畑でつかまえて

J・D・サリンジャーによる唯一の長編小説 私が初めて読んだのは高校生の時で、16歳か17歳のときだ。 アメリカで道徳的に発禁になっただの、ジョン・レノンを射殺した犯人が犯行現場で読んでいただの、健全な反骨精神をはぐくむために10代で読むべきクールな本の代表格として、盛大な前評判によるバイアスがかかった状態で読んだわけだが、10代だった私もその例外に漏れることなく、ホールデン・コールフィールドに大いにシンパシーを感じた。 所謂文学的な作品としてのお気に入りなのとは少し違うが、

#好き023 Audible

Audibleは現在1,500円/月のサブスク契約が基本で、およそ40万タイトルのうちの12万タイトルの書籍が聴き放題になるサービスである。 たびたび無料だったり、それに近いような大幅な割引キャンペーンをしていて、解約も再契約も簡単な操作で行えるため、私は結構頻繁に契約を切り替えていて、1年間のうちに大体4ヶ月間ほど利用をしているのだが、その半分はちゃっかり無料のキャンペーンの恩恵を受けている。 何年か前までは今のようなサービスではなく、無料配信のタイトル数は大幅に少なく

#好き022 平家物語

これまでの人生で、最も好きなアニメ。 私にとっては、あらゆる要素が奇跡的にマッチした作品である。 800年以上ものあいだ、途切れることなく改良を重ね語り継がれてきたその物語は、古典とは言え、現代人の心をも揺さぶる。アニメによるオリジナルの脚色もあるが、物語の大まかなストーリーはすでに知っているにもよらず、回を重ねるごとに、その物語の行く末に心を奪われた。そして、全話を見終わった時には、これまでに感じたことがないほどのアニメロスに陥った。 構成、色彩、音楽、声優、作画、など

#好き021 鉄コン筋クリート

全三巻の松本大洋の作品。高校生の時に一番好きだった漫画。 子供のころから漫画は好きだったが、どいうわけか20歳を境に一切漫画を読まなくなり、引っ越しやなんやで、ほぼすべての漫画を一度手放している。そして40歳を過ぎたころから、また気まぐれに懐かしの漫画や話題の漫画を読むようになり、この漫画も20数年ぶりに読んだら、少しエモい気持ちになった。 この漫画が一番好きだった、18歳のころの自分を思い出す。そして、私が46(シロ)のイラストが描かれた白いTシャツを着て、その時に付き合

#好き020 コカ・コーラ

私の父はお酒が飲めなかった。 その代わりにコーラが好きで、私が子供のころ、実家の勝手口の脇には、漬物樽と並んで、酒屋から仕入れた瓶コーラのラックが置いてあった。だからと言って、日常的にコーラを飲んでいたわけではなく、おそらく月に数本程度しか飲んでいなかったと思う。また我が家では、その瓶コーラは”父のコーラ”という共通の認識があった。勝手に飲んではいけないと言われた記憶はないが、そのコーラを取り出して飲むのは、父か、または父の了解があった時だけだったと記憶している。 そして父は

#好き019 魔女の宅急便

ジブリ世代ど真ん中の私は、宮崎アニメと供に成長した。そして、大人になった今でも好きだ。生涯で最も繰り返し視聴した映画トップ10の半分は、宮崎アニメになると思う。特に思い入れがあるのは「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」で、おそらくそれは、自分が大人になる前に見た作品だからだと思う。その中でも特に好きなのが「魔女の宅急便」であり、いつ観ても何回観ても面白いと思える作品である。 他のジブリ作品に比べるとストーリーが地