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東野圭吾について語りたい 公式ガイド【読書感想文】

既読本やどうしても気になる本の紹介のみ読むはずが、本人の自作解説が面白すぎてほぼ読んでしまった。読んだら読んだで自分としては大発見をしたつもりになってしまい、そうなったからには、ねぇ知ってる?と語りたい、頭に文章が浮かんで書きたくて眠れない。書こう。知っているよ!という方もどうぞお付き合い下さい。また、違うよ!のツッコミも受けつけます、私解釈でもありますので。

江戸川乱歩賞をとったデビュー作『放課後』から2020年『クスノキの番人』まで96作(エッセイ含む)の著作紹介と東野さん自身の解説が年代順に書かれている。

私が驚いたのは、映像化された作品の多さ。著作紹介の下に『〇〇年、テレビドラマ化(〇〇テレビ系)』などと書いてある数が、大げさでなく半数はあると思う。テレビ、映画などダブっているのもあるし、時には海外の放送局の名も連ねている。

だが同時に、おかしなことに気づいた。文庫本が出てから映像化までにタイムラグがあるのだ。10年やそれ以上。しかしその訳を私は以下のように推測する。

東野さんは当初、売れない作家であり、数々の名誉ある賞の候補にはなるが、受賞に至らない状態が10年近く続いたそうだ。

それが『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞、映画もヒットし、一気に注目が集まる。その後、『白夜行』が直木賞候補、そちらも映像化で話題になり、業界人は皆「東野圭吾は何だ何だ?もしや、めっちゃおもろい話をつくってるやんか?映像化に向くんでねーの」と目をつけ、いち早くめざといフジテレビ(失敬)が『探偵 ガリレオ』を福山雅治主演、斬新な演出と緊迫感溢れるミュージックのフュージョンにより大ヒットさせる。

すると益々、東野圭吾はいける!面白い!と業界人はこぞって過去作をよみまくり、『変身』『ブルータスの心臓』『分身』など10年近く前に出された小説の映像化に着手した。だからこんなにも原作と映像化にタイムラグがある。この推測は大筋当たっていると思う。

もちろん『秘密』以前に映像化された作品もある。また、近年は出版、割合すぐに映像化(『ラプラスの魔女』『危険なビーナス』など)されているが、2019年公開の映画原作は、初期作の『パラレルワールド・ラブストーリー』で、これにも驚いた。本当に面白い作品は時を超えられるのだ。

『ダイイング・アイ』はちょっと特殊で、あと『片思い』なんかは…、すみません、眠さが限界、眠たいが書きたいを超えたので寝ます。おやすみなさい、また語らせてください。



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