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ディズニー映画「リトルマーメイド」

こんにちは!めんだこです。

今回は、先日見に行ったディズニー映画実写版「リトルマーメイド」の感想をつらつらしようと思います!

さて、まず今回の映画で一番注目されているのは、間違いなくヒロインアリエルの女優さんなのではないでしょうか。
アリエル役を演じたのは、ハリー・ベイリーさん、なんと22歳の新人女優。
誰もが知るディズニー作品の顔として抜擢された彼女ですが、アニメーション映画の白い肌のアリエルとは違って、アフリカ系アメリカ人の黒人の血を引くそう。

イメージしていたビジュアルとの違いに世間は動揺を隠せませんでした。
今更肌の色で人種を分け、差別するつもりはなくとも、なぜあえて原作キャラクターとは違うのか。その受容は簡単ではなかったようです。

かくいう私もその一人でした。強く思うことはありませんでしたが、驚きましたし、「なんでだろう?」と単純に疑問に思いました。

その疑問は本作を見ることで私なりに解決しました。
ので、その考察を感想と共に述べていこうかなと思います。

本編が始まり、タイトルコールよりもまず先に出てきたある言葉があります。それがこちら。

Mermaids have no tears, and so they suffer more all the more.
人魚は涙を持たないので、ますます苦しい思いをする
                                                                         ―――Hans Christian Andersen
                 ハンス・クリスチャン・アンデルセン

ハンス・クリスチャン・アンデルセン:「人魚は涙を持たないの……」|英語名言ドットコム (eigomeigen.com)

一体なぜこの言葉を最初に出したのか。

物語が始まるとアリエルの住む海の世界が描かれます。
生き生きとした海の生物が眩しく、海大好きな私からすると憧れの世界です。

アリエルが登場。
好奇心旺盛で、人間の世界に憧れそこで使われているものを集めては、嬉しそうに使い道を想像する。非常可愛らしかったです。

そんなアリエルが歌うパートオブユアワールド。
その切々とした歌声は、私が思い描いていたものとは印象が違いました。

私の中で、アリエルはもっと人間の世界を夢見て、憧れて、わくわくしている女の子でした。
ですが、映画のアリエルはどこかずっと苦しそう。もがいている。
自分の居場所はここではない、と言うかのように海面を見つめその先の人間世界に手を伸ばす姿は、キュートなアリエルからはかけ離れているものでした。
もしかすると、アリエルのキュートさよりももっとずっと違うことを描きたかったのかも。
それは、自分の居場所に納得できず、まるで閉じ込められているかのような窮屈さ、自分の願望が周りから理解されない苦しさ。
結構ダークな感情、背景を描きたいのかな。

その疑念は確信へと変わるシーンがありました。

遭難したエリックを助け、浜まで連れていくアリエル。
目を覚ましたエリックが人間の仲間によって城に連れていかれる姿を見ながら歌うパートオブユアワールドのリプライズ。
圧巻でした。自分の思い描く世界が、人が目の前にいるのに歩み寄れない自分とのギャップにとにかく苦しそう。それでも、必ずそっちの(人間の)世界に行くんだ、世界の一部になってやる!!という爆発力がありました。

アリエルの苦しみは、海の中の世界では誰にも理解されないものでした。
それでも自分の探求心、好奇心は抑えられず、ひっそりと育てるのです。
これらは、私が思っていたような海の世界で楽しく優雅に、憧れを持って生きるアリエルとは違いました。

だからこそ、今回原作通りのアリエルではなかったのかなと思います。
描きたかったのは、所謂プリンセスのキュートなアリエルではない。
海の中で涙も流せず苦しんだ人魚のお話だったのです。

そこに、ハリー・ベイリーさんのイメージが合ったのではないかと思います。

ちなみに、余談ですが、
「Part of your world」という言葉。
私の中でかなり上位に入るお気に入りの言葉です…。

「あなたの世界の一部になりたい」
すごく素敵で究極的な愛情表現に思えます。美しいです。

さて、今回は映画の考察とさせて頂きました!
読んで下さり、ありがとうございます☻
是非、大きなスクリーンで見てみてくださいね!!

それではまた~!

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