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【日常茶飯事】びゅーんと、夏を届けてくれる?!

高橋伸哉さん撮影

自分の心の中が、がらんどうなのは、まだ、何も始まっていないからです。

枯らしてしまったのは、わたしが、ただ怠っていたせいなんですよね(^^;

花束が届いたのであれば、それは、たゆまず、種を蒔いていたからなんですけど、ね(^^)

「さきがけてきぶしの花の咲くころは道ゆくをんなのひともまぶしい」
(柳宣宏『丈六』より)

しあわせも、ふしあわせも、すべての出来事は、日々の想いと、小さな行動の結果なんだって思います。

自分の心が 引き寄せているものって、言い換えてもいいかもしれません。

「真直なる生は誰にもあらぬもの雪原を行きし人の足跡」
(柏崎驍二『北窓集』より)

ただ、人生を、進めば進む程、経験を積んで、人は強くなっていくかもしれないけど、強くなるほど、それに見合った荷物が、どんどん背中にのせられていきます。

また、見えていなかったものが、どんどん、くっきりと問題として、周りに見えてもきます。

それは、泥田の中を、一歩一歩進むような足取りに近いかもしれません(^^;

運命は、いつだって、止まることなく、前へ前へと動いていて、ぐるりと巡って、私に戻ってきます。

「卵焼き上手にできてわつはつはつ一人笑ひのこころ謎めく」
(小島ゆかり『泥と青葉』より)

真摯に生きなくては、と思っちゃいますよね。

やがて、

「花咲く道」

となるように。

THE CHARM PARK「花が咲く道 」

毎日、一歩一歩、踏みしめて歩いていかないと!

今年は、どんな九夏三伏になるのかな(^^)

「アスファルトから靴を引き抜くゆらゆらと炎天の首都ただひとり行く」
(加藤治郎『しんきろう』より)

【「一歩」を使用した俳句】

禅寺への一歩白梅の蕚の紅/林翔

蟷螂や生涯一歩退る癖/上野泰子

思はざる一歩がつよし朝桜/林翔

炎天や一念一歩山深し/古舘曹人

山彦の一歩も退かず閑古鳥/檜紀代

山荘の一歩一歩に草の花/高木晴子

お遍路に一歩の力花槐/河野多希女

山門の一歩に匂ふ椎の花/村井信子

花道の一歩が一里里神楽/八染藍子

一歩退かば一歩に溢れ青蓮/岡本眸

石段に一歩をかけぬ初詣/高浜虚子

黒南風や一歩一歩の重かりき/篠原

吊橋を踏み出す一歩青嵐/小島雅子

煤の手に一歩を渡す師走かな/岱水

啓蟄の蟇の一歩に風化仏/西村公鳳

突く杖に一念一歩初観音/岡本春光

秋風や一歩退き人通す/杓谷多見夫

国道の一歩外側梅雨の暗/右城暮石

悴かみて躓く心又一歩/橋本うた子

烏瓜村を一歩も出ぬ一生/千葉禮子

二歩一歩涼しさ下る男坂/本山/薫

神域に裏より一歩葛の花/志村貴美

天守閣一歩に飾る馬印/廣瀬ひろし

車椅子一歩先ゆく黒揚羽/中村昭南

礑と草いきれ一歩にして返す/槐太

一歩出てわが影を得し秋日和/草城

確かなる梅の香一歩二歩三歩/征一

ひたち野や一歩に覚ます初蛙/照子

蟷螂の青の一歩よ怒濤音/佐川広治

蘆刈の一歩一歩に水深し/安田晃子

初明りして金婚を経し一歩/及川貞

草山の一歩ははるか秋燕/折井眞琴

紅梅の中へ一歩の夕ごころ/高澤良一

中流の鮎釣一歩歩を進め/深見けん二

羽摶つごと霙へ一歩まぎれけり/湘子

老梅を一歩離れて牡丹の芽/青木重行

九頭竜川へ一歩危き雪の崖/倉橋羊村

若党や一歩さがりて梅の花/夏目漱石

代掻の一歩一歩の深濁り/黒田櫻の園

茎立や嬰の一歩は風の一歩/山本正清

さらに一歩傾けば捨身彼岸花/竹中宏

草萌に孫の一歩の初まりぬ/森山抱石

薄念仏一歩一歩に鉦を打ち/吉川信子

なほ一歩寂とすすまず薪能/山田耕子

街裏の石のくぼみを死へ一歩/三谷昭

試歩一歩旅への一歩楸邨忌/井浪立葉

初旅の一歩すなはち磯椿/岡本まち子

初旅は一歩背な押す伝言板/藤谷敦子

谷空木登りの一歩一歩かな/高澤良一

足跡は一歩にひとつ作り雨/桑原三郎

踏青の一歩に響く野川かな/森健二郎

退院の一歩春風まとひけり/朝倉和江

千年へ一歩踏み出す恵方道/高橋悦男

還らざる一歩の響き冬の山/渡辺恭子

ゆく春の始めの一歩転落す/攝津幸彦

門一歩出て園に入る小春かな/上村占

青鷺の一歩を待てず雲崩る/目黒十一

わが持論一歩譲りて団扇風/高澤良一

嗚呼無情定年一歩近づく夏/高澤良一

青鷺の探り歩きの一歩づゝ/高澤良一

首伸ばし一歩踏み出す田掻牛/麓晨平

鶏鳴の多さよ夏の旅一歩/中村草田男

夕茜沼氷るまであと一歩/橋本美代子

一歩ごと異なる感触落葉道/遠藤住子

夜桜に若く悩みて一歩一歩/森田智子

大仏の足なら一歩大根畑/矢島三栄代

一歩ずつ近づく桜大樹かな/二村典子

家を出る門を一歩の息白し/高浜年尾

宿一歩出て新緑に目を細む/高澤良一

一歩づつ不惑ちかづく白牡丹/石寒太

帰りなんいざと蟾蜍の一歩/福永法弘

弁天様に下船の一歩雲の峯/毛塚静枝

恋猫を一歩も入れぬ夜の襖/杉田久女

一歩にも一語にも揺れ秋桜/恒藤滋生

断崖へ一歩をのこし麦青し/栗生純夫

新樹光嬰渾身の一歩かな/中島喜久子

一歩一歩に日光新た花林檎/大野林火

足なえに一歩は遠し草紅葉/井沢正江

春泥の一歩やあへて杖汚し/木村風師

月の原一歩半歩の牛消えて/安井浩司

杜に入る一歩に椎の花匂ふ/山口誓子

枯荒し吊橋一歩一歩の空/鷲谷七菜子

桃の世へ一歩それより薄瞼/鈴木鷹夫

梯子段一歩より闇秋蚕飼ふ/木村蕪城

歩一歩爪先しづむ鰯引き/山崎冨美子

一歩出て一句授かる梅日和/福井保子

一歩出て千里ゆきけり薪能/西川織子

歩一歩闇ひきしまる虎落笛/相馬遷子

殉教の島へ一歩の虫を聞く/稲畑汀子

一歩在り百歩に到る桜かな/永田耕衣

温室一歩曇る眼鏡に蘭百種/大津希水

溲瓶提げ一歩一歩の明易し/岸風三樓

火星また一歩近づく夜の秋/高澤良一

炎天を一歩す心きまりけり/高木晴子

牡丹まで一歩残せり大鴉/小泉八重子

登山道一歩より急天まで急/山口誓子

一生の始めの一歩下萌える/林美恵子

七福神詣の一歩雪踏んで/能村登四郎

石階を下る一歩に鵙鳴けり/水原春郎

穴を出て蟇の一歩に風化仏/西村公鳳

三春へ先づ一歩する心かな/高木晴子

立ち出づる一歩の地に月けぶる/誓子

かんじきの一歩一歩を眩しめり/千葉仁

磴攀ずる蟻の一歩を重ねつゝ/高澤良一

雪渓の一歩に小気味よき軋み/白井剛夫

かんじきの一歩に神の山動く/佐川広治

門一歩出れば麦の芽果しなく/岡田翠紅

初鍬の一打一歩や富士に寄る/浅沼仁子

くるみ負ひ一歩一歩を白雲へ/村越化石

炎天へ一歩の蟇の指ひらく/殿村菟絲子

枝道としらずのどけし歩一歩/加藤郁乎

別れの一歩花野溢れて楽のごとし/楸邨

源流へ一歩踏み出す夏帽子/中江はるみ

原爆忌へ一歩つまづく炎天下/小林康治

満目の霜や一歩を踏み出せる/高澤良一

壬生の鉦一歩退くやうに打つ/小林一鳥

ほろ酔ひの一歩に揺らぐ聖夜の灯/林翔

ぼた山に一歩をつめよ立葵/小島千架子

参道の一歩一歩に淑気満つ/山根きぬえ

我一歩冬木も一歩しりぞきし/田中暖流

越境は一歩で足りし式部の実/堀無沙詩

試歩一歩落葉の深さ確かめて/磨家/泉

淡雪の一歩に朝の由比ケ浜/大木さつき

補陀落の旅への一歩葉月かな/杉浦範昌

一歩出て塵を棄てけり露の宿/芝不器男

海牛の一歩をかはす暮の秋/広瀬久美子

雪嶺に対したじろぎ一歩挑む/福田蓼汀

寒林や一歩一歩が祈りの歩/石田あき子

一歩きしてわが心中の桜の木/桑原三郎

囃されて赤子の一歩秋澄める/村井光子

尺獲の落ちし一歩も尺取れる/山田つぎ

尺蠖のはじめの一歩反り返る/利光釈郎

一歩づつ一歩づつ霧寒くなる/綾部仁喜

坊の津にしるす一歩や鑑真忌/吉本阿以

葉隠れの朴見んものと一歩横/高澤良一

残菊や一歩退れば日暮れをり/濱崎史郎

一歩また草に沈みて露けしや/依光陽子

一歩をば痛感したり芹なづな/永田耕衣

屑拾ふ一歩一歩や寒しまる/古賀まり子

若芝に試歩の素足の一歩二歩/小野秀子

夏に一歩出で白足袋の人迎ふ/村越化石

杖を曳く母の一歩に今日の月/河村玲波

一歩入り一歩の深さ青仇野/加倉井秋を

瞑想のそろそろ終る蟇一歩/山元志津香

一歩出し面の重たげ練供養/小島千架子

一歩出てかんばせ怯む寒日和/高澤良一

熊舞台一歩は雪を踏むように/対馬康子

一歩出て夜霧の深さ呟き去る/中島斌雄

一歩外に踏み出し対す冬将軍/高澤良一

春たつや静かに鶴の一歩より/黒柳召波

一歩寄れば一歩激しき不動滝/花谷和子

春浅き一歩にずいと杉動く/鳥居美智子

一歩踏み入るゝ身震ひ蓮根掘/安部紫流

慈善鍋過ぎむ一歩がとまるなり/及川貞

万年青の実生涯新たなる一歩/野澤節子

万灯を一歩外れたる虫の闇/関口ふさの

下冷の橋の一歩をはやめたり/平井照敏

下萌を踏む一歩づついとほしみ/関弥生

乙字忌や一歩出づれば風の盾/河野南畦

梅どころなりし一歩に庭の梅/後藤夜半

亀の子のその渾身の一歩かな/有馬朗人

心置く一歩の土もさみだるゝ/石塚友二

我が一歩君が一歩や登山靴/今井千鶴子

生涯いつも一歩の後れ花の雨/纐纈泉城

出でしより一歩一鈴巫女神楽/田村了咲

出棺に退く一歩ねこじやらし/嶋田麻紀

眼のあきし思ひの一歩秋の風/村越化石

雷遠し磔像へわれ一歩づつ/古賀まり子

霞む島へ一歩まぎるるごとくなり/原裕

露けさの一歩今朝吉宅を出で/高澤良一

露けさの金閣見んと一歩寄る/高澤良一

静なる一歩より籾蒔きはじむ/安藤草々

頬に北風あてて一歩も退かず/鎌倉佐弓

断崖に一歩近づく草いきれ/吉田満梨女

鴨脚草けふ一歩だに土踏まず/石田波郷

敵あらば一歩ふみ出す麝香草/宮坂静生

麦の芽や子は渾身の一歩二歩/沢/知子

アイゼンに確かむ一歩一歩高し/福田蓼汀

一歩踏みはづさば花の地獄とも/岸風三樓

一歩高く蠑螺の殻を踏みて立つ/萩原麦草

九十九谷一歩ふはりと薄がすみ/渡辺恭子

冬砂丘母恋ふ一歩父恋ふ二歩/成瀬桜桃子

凍鶴の一歩を賭けて立ちつくす/山口青邨

初東風や肺腑を満たしゆく一歩/猿渡啓子

初空へ十指ひろげてから一歩/屋嘉部奈江

吾が息を盗みて蟇の一歩二歩/風間みどり

煤逃げの一歩を猫に嗅がれけり/落合水尾

男茎渡御二歩進んでは一歩退く/品川鈴子

目刺焼く神は一歩も近づかず/日向朱亭人

拓きゆく寒気や一歩ごとに閉づ/野澤節子

臘梅の香の一歩づつありそめし/稲畑汀子

懸命な吾子の一歩よ今朝の冬/長谷川秋子

歩み出すその一歩より恵方道/名村早智子

立山へ一歩をしるすちんぐるま/池田栄子

笹五位の一歩に暮るる牛久沼/武田/孝子

歩一歩つまさき暮るる鰯引き/山崎冨美子

紅葉且つ散る老境へまた一歩/岩田千代子

庭一歩産ぶ声きけり冬紅葉/長谷川かな女

島へ一歩踏むくらくらと蝉時雨/鈴木鷹夫

春泥に一歩をとられ立ちどまり/高浜年尾

茅の輪くぐる旅の一歩の闇の藍/野沢節子

残花仰ぎ一歩を老に近づかす/成瀬桜桃子

蟇出でてはじめの一歩何とする/清水美千

裸参りの一歩一歩や根雪鳴る/藤島かの子

踏青の一歩につよき野のにほひ/朝倉和江

家を出づ先ず一歩から暑からむ/高澤良一

逢ふための一歩踏み出す春の雪/清水基吉

新雪に一歩また一歩あゆみ出づ/相馬遷子

鎖場の一歩石楠花散りかかる/伊藤いと子

蟻追うてより子の一歩始まれり/対馬康子

雲水の一歩は大き花下をゆく/後藤比奈夫

かんじきをはいて一歩や雪の上/高浜虚子

かんじきをはいて一歩や雪の上/高浜虚子

どんどの火猛れば一歩退きぬ/福川ふみ子

なまはげの一歩一歩に怒濤音/荻原都美子

露を踏む旅とおもへり一歩より/福永耕二

新涼や大樹離れて一歩する/阿部みどり女

まづ一歩より逸れてゆく西瓜割/坂井和子

まづ一歩大門いづる遍路かな/清家桂三郎

風花や一歩いづれば旅ごころ/山口いさを

一歩さへ成しがたきとき春風来/橋本榮治

高原に踏み込む一歩きりぎりす/鈴木美枝

鳴き砂の秋思の一歩にも鳴けり/今瀬剛一

一歩づつ出水を鳴らし夜の往診/川上季石

一歩二歩秋の遍路となりゆけり/横山節子

一歩入れば冬枯の寺なりしかな/稲畑汀子

老鴬や園に一歩を入るゝより/大橋櫻坡子

汗さやかに我家を出づる一歩かな/中島月笠

一歩だにあらばとうめく師走かな/幸田露伴

春泥の一歩身のうち紅絹の鳴る/長谷川秋子

猪鍋屋出でし一歩の吹きさらし/田辺夕陽斜

一歩ずつ深山明るきしどみの実/松田ひろむ

一揆の地に一歩緑雨の中へ一歩/鈴木飛鳥女

フレームの一歩の花の香に噎せる/河野美奇

行方も知らずこの往来にこの一歩/研生英午

梅に遅速一歩一歩にうなづくこと/栗生純夫

草いきれ一歩を入るゝすべもなし/高木晴子

白足袋を一歩も退かず怒濤見る/神尾久美子

草の雨一歩踏み出す足袋白し/阿部みどり女

一歩一歩憂き世とともに落葉踏む/仙田洋子

一歩とは永遠への意志や青き踏む/小澤克己

荒地に根四十路一歩の雄ひまわり/古沢太穂

落葉踏んで入る一歩や門あいて/松根東洋城

ひきがへる一歩晩年はじまるか/金久美智子

のどかさに一歩さびしさにも一歩/綾部仁喜

片蔭に入る一歩より喪につながる/大野林火

なまはげの一歩は床を踏み鳴らす/工藤節朗

一歩づつ階段を消し消えてゆく/津久井理一

蔦巻く家へ悲劇の方へ一歩づつ/秋元不死男

絵に叫びを聞いて/一歩さがった/上田良子

一歩寄り二歩退き句碑を涼しめり/村越化石

一歩入りかげろふを木の下に捨つ/栗生純夫

臆病の一歩踏み出す二月かな/阿部みどり女

忌へ一歩むかご曇りの小諸かな/大木あまり

かかとより踏み出す一歩春立てり/本間/秀

胎児に夏母への一歩おづおづと/山本つぼみ

梅雨の傘一歩の距離のどこまでも/田中英子

稲架終へて夫より一歩おくれ蹤く/西村公鳳

花野踏む一歩一歩を惜しみをり/瀧澤伊代次

父死すと出づる一歩が雪に没し/田川飛旅子

青野より富士に近づく一歩かな/鳥居美智子

蟇のしづかさ次の一歩を夢見るやう/加藤楸邨

セルの香や一歩いづれば田畑の香/百合山羽公

よこはま雪もの音一歩二歩おくれ/諸角せつ子

み仏の一歩は重し練供養/小川杜子

象一歩あるき園樹のみな萎ゆる/長谷川かな女

みちのくを一歩も出でず夏炉焚く/駒ケ嶺不虚

秋草に一歩す己れにかへるかな/阿部みどり女

せいたかしぎ一歩一歩の思案かな/和気久良子

さくら一枝くぐりて富士へ一歩寄る/吉野義子

韋駄天の踏み出す一歩より夏へ/野見山ひふみ

雪より抜く一歩のたびのうしろ寒/鷲谷七菜子

鶴凍つる舞ひおさめたる一歩より/大岳水一路

かんじきの一歩はやはりやや沈む/安藤五百枝

一歩二歩あるき初む嬰に小鳥来る/つじ加代子

俯し目に向日葵スト分裂へ一歩一歩/田川飛旅子

枕木を五月真乙女一歩一歩/中村草田男

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