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【日常茶飯事】夏の風が運ぶ、風鈴の音。

浅岡省一さん撮影

「風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで」
(佐藤弓生『世界が海におおわれるまで』より)

「まったけく無風であれば風鈴は神の不在を鳴らしめ給え」
(菊池裕『アンダーグラウンド』より)

「風鈴に指紋ありたり夏は疾く遠くなりゆく季節と思ふ」
(𠮷澤ゆう子『緑を揺らす』より)

「鉄くろがねと陶器と硝子と風鈴三つおのづから鳴りおのがじし鳴る」
(都筑省吾『都筑省吾全歌集』より)

「風鈴の音の通りたるみずいろの穴見ゆ闇のところどころに」
(広坂早苗『夏暁(なつあけ)』より)

「風鈴がふるえる九月生きてゆくための思想に上書きはなく」
(宮本史一『cahiers』vol.7より)

澄み切った音色に、心が洗われるようです。

人によって、好きな音楽は、異なるものです。

でも、音楽を聴いたときの心の感動は、皆、同じなんじゃないかって気がします。

好きか嫌いか、合うか合わないか、の違いだけなんじゃないでしょうか?

同じ嗜好であっても、まったく、同じ人はいないだろうし。

人は、自分を基準に、決め事をするクセがあります。

人は人、自分は自分。

これをきちんとわからないと、押し付けがましいことになるから、要注意なんですよね(^^;

音楽もそうです。

クラッシック、ジャズ、ロック、ポップ、シャンソン、タンゴ、賛美歌、ゴスペル、演歌、民謡、童謡などなど。

その人にとって、ホッとする音があるはずです。

特に、こだわりはないけれど、音楽を聴くと体が動くとか、気持ちが嬉しくなるなど、音には、不思議な力があります。

音を表現することって、この耳に聞こえている表面的な音だけでなく、空気の振動で伝わってくる音も、体で受けることなんだって気がします。

魂から感じる音は、好き嫌いに関係なく、感動を受けるんですよね(^^)

そう考えると、自然の中にある、雨の音や、木がなびく音、葉が落ちる音、雪の中でしーんとした音、海の中のゴーという音、無限大に、音が広がっていくはずです。

自分にとって、落ち着く音楽、嬉しくなる音楽、泣きたくなる音楽など、色々ありますが、感情をコントロールするために、使ってみるのもいいんじゃないかって思っています。

無理をしないところで、少し休むのがコツだと思いませんか?

私たちの周りには、自分を元に戻してくれる要素が、たくさん転がっているんですよね。

聴くだけで涼しくなれる、魔法の音色に、耳を傾けてみるのもいいかもしれませんよね(^^)


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