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【日常茶飯事】朝の一杯は厳選ミネラルウォーター

原カオリさん撮影

過去の出来事の積み重ねが、今の自分を作っているのは、事実なのですが、前向きな生き方をするには、過去に執着しないことが、大切だと思います。

「三連星(からすき)よ初めて人を抱きし夜のその夜のやうに冷ゆるからすき」
(高野公彦『天泣』より)

過去を手放すことは、過去を見直すよりも、精神的に、一段上のステップだと思います。

あくまで

「過去への執着を手放す」

のであって、

「過去を捨てる」

のではありません。

自分の過去にこだわりすぎなければ、今の瞬間を、フルに生きることが、可能になると思いませんか?

「風中に公孫樹ちるなり幸福な王子が金を手放すように」
(広坂早苗『未明の窓』より)

過去の不幸にとらわれていると、前(将来の幸せ)に向かって進めないだけでなく、今を、不幸な気もちで過ごすことになってしまいます。

過去の不幸な出来事について考えて、嫌な気もちになっているのに気づいたら、

「なんになる?」

と自問してみれば、そのことに気づけるのではないでしょうか。

過去の事実は、変えることはできないし、捨てることもできません。

そうであれば、

「(このことは)どうしようもない」

「これ以上考えてもしかたがない」

などと、考えを手放せればいいのですが、そう簡単にはいきませんよね(^^;

こんなことを考えるより、他のことをしようと、他のことに心を切り替えることができたら、なおいいのではないかなと思います。

「降圧剤一錠を嚥む夕まぐれ 五階まで来た蟻を祝へり」
(岡井隆『鉄の蜜蜂』より)

どうしても手放せない場合には、過去を見直して、不幸を幸せに変えることができたらいいですね。

過去の事実は、変えられませんが、そのことに対する自分の考え方は、変えられるのだと思います。

「頭良くなると信じて食卓の味の素振りし昭和の生まれ」
(伊藤香世子「銀座で展示」/「歌壇」2019年7月号より)

「不幸だ」

ではなく、

「いい経験(だった)」

と言えるようになれたらいいですね(^^)

「咳こみて口にあてたる掌が不意に他人の匂いを放つ」
(前田康子『おかえり、いってらっしゃい』より)

「新しいばんそうこうに貼り変えた身体は雪を踏み会いに行く」
(前田康子『キンノエノコロ』より)

過去の不幸を手放せば、もっと、今を、大切にできると思います。

その分、今の生活を楽しめたり、幸せを感じられたりできるようになれると思います。

そして、

「今は幸せ」

と思えるようになれば、

「過去のすべてのことがあったから今の幸せな自分がいる」

と考えることもでき、不幸な過去を、幸せ(の要因の一つ)と思えるようにもなるのではないかなって思います。

カラダが喜ぶデトックス☆も大切だけど、心のデトックスも忘れないでね(^^)

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