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「人に読んで貰う文章」の執筆術_ロジラテ思考

2017年から執筆に入り、2018年 「ゴルフで覚えるドラッカー」を出版しました。

当時の私は「人に読んで貰う文章」と「自分の考え書く文章」の区別がついておらず、読者の視点に立った構成と文章を考えるとができませんでした。

読者の皆さんは、いかがでしょうか?
この区別に意識がいっていると、構成がグチャグチャになってしまった。。。なんて経験ありませんか?

1.素人執筆者は、「日記帳と自慢話集」で気持ち良くなってしまう!

ある日、編集者に原稿を渡すとこんなことを言われました。

「飯田さん。。これ日記帳? それとも自慢話集?

「飯田さんが本を買うとして、そんな本を買いたいですか」

「読者は、飯田さんには興味はありません。自分の問題を解決できるコンテンツが欲しいんです」

「勘違いしないで下さい」

確かに自分で書いた文章を読み返すと、自分の考えを羅列しているだけでした。

しかも、書いているときは自己承認欲求が満たされて、気持ち良くなっていたかもしれません。

つまり、読者の立場に置き換えていない文章だったのです。

例えば、こんな構成の文章です。

●私はこういうことがあったので、これを考えついた
●何故なら、こんなことがあったから
●この方法をやるには、こうすればできる
●その結果、こんな効果がある
●是非皆さんもやってみましょう

こんな文章は、上から目線で鼻持ちなりませよね。

きっと読者は
「それは、貴方の場合でしょ? 私とは違う」
と思うはずです。

2.「人に読んで貰う文章」を書くためにやらないといけないこと。

「ストーリーとしての競争戦略 東洋経済新報社」の中に、文章の核心を突く言葉が綴られていました。

要約すると、
伝えたいことを、読者の頭の中で映像化できなければ理解は得られないということです。

読者 は どんな 行動 を 起こし、 お 店 では どんな こと が 起こり、 街 では 何 が 起こる のか?   これら の イメージ が 構成 メンバー に 語り 伝え られ て い なかった の だ。

実現 し たい 世界観 が 明らか にさ れ て い なかっ た わけ だ。

それ は 言葉 として、 映像 として、 事業 の 構成 メンバー 全員 の まぶた に 焼きつけ られ て い なけれ ば なら ない はず だっ た。 

楠木 建. ストーリーとしての競争戦略 東洋経済新報社

この言葉は衝撃でした。
「読者の頭の中で、自分の体験に置き換えられる文章を書きなさい!」と言われたような気がしました。

例えば、読者の視野を拝借し、読者のストーリーに沿ってものをを考えるとうことです。

3.3割が消える

私の文章を、読み返すと、次の言い回しが多いことに気がつきました。

●論点に関係のない知識をひけらかそうとしている。
●難解な言葉、むずかしい言い回し、上から目線の言い回しをしている
●同じ事を、別の言い回しで何度も言っている
●「私は。。。こう思う。。。こう考える」が多い

こんな文章。。。鼻持ちなりませんよね。。。

そこで、次のようにバサバサと余分な文章を削除していくと、2000文字の原稿が1200文字程度になります。

「最近は、やっとこの思考法が慣れてきたので以前ほど時間は掛からなくなったのですが、慣れてくると段々面白くなってきました。」

これを以下のように修正すると、59文字が35文字 24文字削除できました。

「最近この思考法にも慣れて、時間をかけずに楽しい作業になってきました。」

さらに読者に問い掛ける言い回しを付け加えると、大体1500~1600文字になります。

最近この思考法にも慣れ、時間もかけず楽しい作業になってきました。
皆さんは、どうなんでしょうか?
もっと効率良く、楽しい創作方法があれば、是非教えて下さい。







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