怪しい情報商材を危うく購入しそうになった時の話(後編)
前編からの続きです。前編はこちらからどうぞ
危うく後編を書き忘れるところでした。それでは後編もどうぞ。
やっちまったと気がついて、慌ててセールスマンに電話した。
やっぱりいらないです
しかし、急に心変わりした客を説得するマニュアルがあるんでしょうね。まー何を言っても言い返されてことごとく論破された。
後で学んだことではあるが、いろいろ断る理由を説明してしまうと、その理由を論破されると断る理由がなくなってしまう、ということ。
つまり、最初から話など聞かなければよかったわけだ。
しかし、時既に遅し。断るどころか既に契約までしてしまっていた自分のバカさ加減に自己嫌悪に陥りかけていた。
そうだ、クーリングオフがある。
これは正当な権利だから行使できるはずだ。このキーワードをセールスマン出したところ、態度を一点。なぜかキレだした。私がここまで勧めているし、貴重な時間を使って説明してきたのに今更なんだと。
そして電話をかけても、セールスマンは電話にでなくなった。このままクーリングオフ期間を過ぎるのを待つ作戦か?
勝負のクーリングオフ期間
訪問販売のクーリングオフ期間は8日。この期間中になんとかしないと40万円のよくわからない教材を買わされることになる。私は必死だった。
セールスマンに電話してもほぼつながらない。つながってもキレ散らかされる始末。
その商材の販売元である本社に電話しても担当のセールスマンと話をしてくれの一点張り。この時点でもう悪徳の臭いがする。
焦る
せっかく内定取ってこれからだっていう時にとんでもない落とし穴なハマってしまった。悔やむ。
どうにもならなくなり、大学の友達に相談した。
その友達は、カード会社でアルバイトをしていたので、会社の人にも相談してくれたらしく、いろいろ教えてくれた。
対策① 内容証明郵便で意思を伝える
はがき、封書、書留ぐらいしか知らなかったので、こんなものがあるとは知らなかった。
内容証明ってなに?
いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度です。
(郵便局のWebサイトより抜粋)
このような専用の原稿用紙みたいなものがあり、これにクーリングオフを行使したいが担当のセールスマン◯◯が取り合ってくれないので、その意志を書く。
内容証明郵便で契約解除の意思を相手に通知することで、クーリングオフ期間内に伝えたということを公的機関に証明してもらえる。
書き方もある程度決まりあるらしく、何回か添削までしてもらった。今考えたらこれ有料サービス級だったなぁと。友達、ほんとにありがとう。
そしてその友達が言う。裁判所内にある郵便局から送ろう。さらに箔がつくはずだと。
対策② クレジット支払い契約をストップ
本来なら内容証明郵便だけでも問題ないはずなのだが、相手は悪徳業者、すっとぼけるのではないか心配。
また友達に相談したところ、その商材の支払いのクレジットカードがたまたまその友達のカード会社だったので、「支払い止めておくよ」と。なんだよ、そんなん言われたら惚れてまうがな。
アルバイトの権限で本当にストップできたのかどうかは定かではないが、きっと私を安心させるためにそう言ってくれたんだろう。
結末
こうして怪しい商材を買わされるという最悪の事態を回避できた私、大変な思いはしたが、教訓も得られた。
怪しいセールスは相手にしない
相手は押し売りのプロ。あるゆるシナリオを想定して話を進めるのでなんの準備もない素人では勝てない。断ろうと理由を話せば話すだけ相手に論破のチャンスを与えてしまう。そして反論できなくなると買わない理由がなくなってしまう。
おいしい話は飛びつく前に冷静に調べる
おいしい話なんてない。学生の頃は分からなかったけど、ここまで生きてくると、おいしい話はないという確信がある。おいしい話なら自分でやる。おいしい商材ならわざわざ売り込みにこない。
相談できる友達を作る
友達は人数じゃない。相談ができないようなら友達ではなくそれは単なる知り合い。もちろん知り合いも多いに越したことはないけど、やはりどんなことでも相談に乗ってくれる友達をいかに作るか。
ちなみに会社に入ると真の友達はできないとよく言われているが、間違ってはいない。もちろん仲良い人はできるがやはり競い合うライバル。弱みを見せるような相談はできない。
学生時代には友達をたくさん作って、その関係を維持して欲しいと思う。
最後に
これから4~6月は内定ラッシュだろう。この時期に浮かれた学生を狙う悪いオトナがいる。自分の名簿なんかもう出回っていると思って警戒して欲しい。
向上心をくすぐって怪しい商材を売りつける、できるビジネスマンになれる的なオンラインサロンも含めて、気をつけて欲しい。
内定から就職までの数ヶ月は、40過ぎた今でもああ輝いていたなと思える人生でかけがえのない期間。変な落とし穴にハマって無駄にしないで欲しいとおっさんは思うのである。
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