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怪しい情報商材を危うく購入しそうになった時の話(前編)

大学4年の6月

もう20年以上も前の話。

当時、大学4年。就職氷河期で30社ぐらい面接試験を受けては玉砕していた。当時は圧迫面接や人格否定などは当たり前。ボロボロになりながらもなんとか第一希望の会社の4回の面接を突破して内定をもらった。当然、浮かれまくっていた私。

そんな私に怪しい影が近づく。

突然忍び寄る怪しい影

ユニコーンの歌にこんなフレーズがあった。当時カラオケでよく歌っていたが、まさか自分も狙われるとは。

浮かれまくっていた私に電話がかかってきた。基本的に怪しい電話には出ない私だったけど、有頂天だった私は電話に出てしまう。

なにやらセールスマンっぽい男からの電話だった。話を聞くと、これから社会人になるあなたに向けて同期入社の同僚と差をつけるには、入社前にいろいろと社会のことを学んでおいたほうがよい、という。

入社前までに確実に同僚と差をつける通信講座があるというので話だけでもしませんか、という今にして思うと怪しさ満点の誘いに乗ってほいほいと待ち合わせの喫茶店に行ってしまった私。

上昇志向が強かった私の心の隙間を突かれ、気がついたら40万円の情報商材を買っていた。本当に何が起きたのかわからないぐらいの速さだった。

猛烈に鼓舞され、舞い上がってしまったのだろう。

情報商材

細かい内容まではもはや覚えていないが、今でいうところのオンラインサロン的なものだろう。学生でバイト代は月々6万くらいしか稼いでいなかった私がなぜ40万の情報商材を即決したのか。

この教材で同期と差をつけて入社すれば、あっという間に40万なんか稼げるからと言われた。これを真に受けるアホさ。自分にもそんな無垢な時があったんだ。

我に返る

40万円の教材を契約して家に帰ってきた。ほんとに今思えば思考回路がどうかしていたとか思えないのだが、これで自分は入社前に社会人のなんたるかを身につけて入社できるんだ。意気揚々としていた。

そんな時、大学の友達から電話があった。内定取れたってことは終活終わったんだろ?遊びにいこうぜと。

いや、ちょっと入社までにいろいろやることあるんだよーなんて話をしていたら

友達「それ、怪しくない?」

この一言で一気に目が覚める。心のどこかで一抹の不安を感じていたのだがそれをなんとか否定して大丈夫、と自分で言い聞かせていたのだと思う。

しかし、それはこの一言で不安は一気に増幅した。

よ、40万円の教材とかおかしいよね・・・吹き上がる不安

当時はインターネットが深夜帯しか使えない時代。一晩中ネットで情報を集めた。そして同じ手口で詐欺られた事例を発見。

や、やっちまった・・・

後半へ続く

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