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「ベイトマンニュース」スコットランド生活㊾アルギー退治

スコットランドの我が家は築10数年の一戸建てです。
大きな声では言えないんですが、実は私たち、この家を購入する前に実際に見たのは一度切り。しかもその時は雨だったし、その時点ではほぼほぼ別の家を購入しようと決めてしまっていたので、適当にサラ~っと見ただけやったんですよ。もちろん購入前には家のレポートとか、間取りとか、書類関係はじっくり見ましたよ。高いお買い物ですからね。そやけど慎重に、慎重に、何度も内見を重ねて・・・ではなく、一度見ただけでパッと感覚で決めてしまったんですね。
今思えばなんで最初は賃貸にしなかったのかなぁ。しばらくスコットランドで暮らしてみてから、腰を据えるロケーションを選ぶ方が賢明よなぁ。と他人事みたいに思ったりもします。だけどその時はいろんな条件が重なって、最終的にえ~いっ!買ってしまえ!ということになったんですねぇ。笑。
まぁおかげで相場よりも格安で購入することができたし、ロケーションもかなり便利で、家自体も暮らしやすくて気に入ってはいるんです。それでも暮らし始めてからわかった問題もいくつか出てきました。

私たちが早いうちにどうしてもやっておきたかった大掛かりの家の改装の一つが「家の外壁のペンキ塗り」です。
実はこの家のサイドの外壁にアルギーいうカビの一種が繁殖していて、特に雨の日には壁が赤黒く、まるで錆ているように見えるんです。
私たちが内見に来た時には(アルギー壁が家の横の壁だったので)気が付かず、不動産屋さんの写真でも家の正面と裏側の写真しか載せておらず、まったく気が付いていませんでした。
実は私たちの前の家主さんは、家を売りに出す際に、写真を撮る家の正面と裏側だけペンキを塗っていたんですよ。(しかもよく見ると仕事がものすごく雑で、ペンキがムラムラ。泣。)あぁ、もう。どうせお金と時間をかけて塗るなら、ちゃんとやっておいてほしい。お金と時間の無駄やん~。と腹立たしく思うけど、時すでに遅しで仕方がない。
アルギーは放っておくと家が傷みやすく、カビもどんどん広がっていってしまうそうです。その名前からしてなんか仮面ライダーに出てくる悪役のボスみたいやし、身体中が痒くなりそうでめっちゃ嫌です。自分たちで漂白剤を使って対応することもできるみたいやけど、うちの壁は全面にアルギーが繁殖しているので、素人にはもう手に負えない状態です。泣。
ということで引っ越して以来、ずっと外壁塗りの業者さんを探していたんですが、なかなかいい業者さんに出会えていませんでした。最新のテクノロジーを使ってアルギーをやっつけるけど、お値段がびっくりするくらい高い、とか。本当にプロの業者さん?と聞きたくなるほどの素人ペンキ屋さんとか。
そしてようやく出会ったのが今のペンキ塗り業者さんです。たまたま近所の家の外壁を塗っているのを見て夫が声をかけ、うちの見積もりに来てもらったんです。

私たちが家の仕事を依頼する時の基準として一番重要視しているのは、「時間(約束)を守れるか」ということ。特に海外ではこれは本当に重要ポイントやと思います。
日本で暮らしている皆さんには信じられないでしょうが、海外では時間通りに物事が進んでいくことは稀なことなんですよ。もうほんまにいい加減なことが多い。バスや電車だって時間通りに来ることは稀ですからねぇ。いやほんま、逆にこっちでは「日本では電車が時間通りに来るらしいわよ。しかも2分毎なんだって。すごいわね〜。」なんて話題になるほどです。笑。
でもそんな中でも、やはりちゃんとしている人もいるわけです。大切な家に関わる仕事を依頼するならば、やはりちゃんとしている人に頼みたい。だからいつもまずは時間を決めて、我が家に見積もりに来てください、とお願いをします。
その人が時間通りに来たらまず合格。そして家に入る時に靴を脱いでくれるのか、服装もちゃんとしているのか、話し方が穏やかなのか、とパッと感じる印象も見ます。その業者さんが手掛けた他の仕事も見せてもらったりもするけれど、でもまぁ、時間をきっちり守る人は、ほぼ間違いないですね。仕事もきちんと丁寧な人が多いです。

そうして出会ったスプレーペイント屋さんのウィルは、やはりちゃんとしたプロの職人さんで、1週間かけて我が家は見違えるようにピカピカになりましたよ。もうあまりのピカピカさに、やはりアルギーにやられちゃってるご近所さんたちから完全に浮いております。笑。
でも浮いている我が家が誇らしい。きっちりさんのスコットランドペンキ職人ウィルの素晴らしい仕事をご覧あれ。

これが憎きアルギー。壁が赤黒く錆びたように見える😢
真っ白になりました。特別なコーティングで20年以上セルフクリーニングするそうです💕

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