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WebユーザビリティとWebアクセシビリティ

どうも、地方公務員のばたやんです!

今回はWebを扱う上で必ずと言っていいほど目にする2つの要素について勉強していきます。

今回の内容はエムディエヌコーポレーション様から出版されている「初心者からちゃんとしたプロになるWebデザイン基礎入門」の内容を参考にさせていただいています。

🔷Webユーザビリティ

Webユーザビリティとは”Webサイトの使いやすさ”を指します。
Webサイトを利用するうえで見やすいように配色や配置を考えたり、操作しやすいようにボタンを強調させたりといった配慮の事です。
例えば、Webサイトに掲載する文章が専門用語や業界用語ばかりでは理解しにくいといったことです。

○ニールセン博士のAlertbox

Webユーザビリティについては「ニールセン博士のAlertbox」が参考になります。
Webユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセン氏ら、米国Nielsen Norman Groupのメンバーによるコラムで、日本語版も公開されています。

ニールセン博士はユーザビリティ向上術について提唱し、いくつかの実用的な方法論を提供することでムーブメントを起こしました。
有名なのは「ニールセンのユーザビリティ10原則」で、ユーザビリティにおいて経験則に基づく評価指標を提唱しました。
1. システム状態の視認性を高める
   (Visibility of system status)
2. 実環境に合ったシステムを構築する
  (Match between system and the real world)
3. ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える
   (User control and freedom)
4. 一貫性と標準化を保持する
  (Consistency and standards)
5. エラーの発生を事前に防止する
  (Error prevention)
6. 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
  (Recognition rather than recall)
7. 柔軟性と効率性を持たせる
  (Flexibility and efficiency of use)
8. 最小限で美しいデザインを施す
  (Aesthetic and minimalist design)
9. ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする
  (Help users recognize,diagnose, and recover from errors)
10. ヘルプとマニュアルを用意する
  (Help and documentation)

Wiki:ヤコブ・ニールセン

参考サイト:ニールセン博士のAlertbox

🔷Webアクセシビリティ

Webアクセシビリティとは”どのような閲覧環境にあるユーザーも等しく情報が得られるアクセスのしやすさ”の事を指します。
障がいのある方や高齢者の方への配慮と思われがちですが、さまざまな言語への対応やさまざまな回線速度への対応も、広い意味ではアクセシビリティの向上と言えます。

また、Webサイトへ訪問してくるのは人間だけでなく、クローラーというWebサイトのリンクをたどって世界中のWebサイトの情報を収集しているロボットがアクセスしてくることもあり、コンピューターにとってもアクセスしやすいWebサイトにすることもアクセシビリティの向上と言えます。

日本においては公的企画である、「JIS X8341-3」(8341は”やさしい”の語呂合わせ)の理解と普及を促進しており、「ウェブアクセシビリティ基盤委員会」のWebサイトでWebアクセシビリティの基礎知識やガイドラインの情報が掲載されています。

参考サイト:ウェブアクセシビリティ基盤委員会


WebユーザビリティとWebアクセシビリティは重なる部分も多く、同義語のように扱われがちですが、それぞれの意味を理解して整理することでWebサイト運用にも活かせるでしょう。

この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。
それでは、地方公務員のばたやんでした。