サヴァ缶から学ぶリーダー論
画像はアジです。
どうもいきです。
昨日は柄にもなく脳みそが疲れるくらいの文量を書いてしまったので、あまり気乗りしない今日この頃です。
昨日5000文字ちょいくらい書き、あの程度で疲れてしまったので体力の低さを改めて実感しますね。筋トレ頑張りますかな。
目指せ1記事、平均10000文字。といっても、内容がしっかりしていれば10万文字でも2文字でもどうだっていいって話なんですけど。
それでは今日もだらだらとブログを書いていこうと思います。
鯖の話をするとしよう
みなさん、サヴァ缶ってご存知ですか。
サバ缶じゃないですよ、サヴァ缶です。
サバにうるさい人なら知っている人も多いであろう、おしゃれな缶のデザインにオリーブオイル漬けやらパプリカチリソースなんかの洒落たテイストでサバ缶業界に君臨したアイツです。
サバ缶er(造語)なら誰もが見た瞬間このように思ったはずです。
「おいおいやべえ奴がきちゃったよ」って。
リアルな写真を貼って食欲を掻き立てるような従来のサバ缶と違って、可愛いサバのイラストが書いてあるだけというおしゃれさ。
ジュースは果汁5%未満だとリアルな果実表現をできないらしいので、もしやこのサヴァ缶もサバ5%未満なのかと疑ってしまいそうになります。
そしてこの謎の味付けもまた…。オリーブ漬けだと!?パプリカチリソースだと!?一ノ谷の合戦で源義経に奇襲を仕掛けられた平清盛くらいの驚きはありました。
だって今までのサバ缶は水煮、味噌煮たまにあって醤油煮くらいのレパートリーだったのにいきなりこれですからね。
初めて見たときはその革新的な缶に導かれるまま気づいたらレジに並んでいました。手に取ったのはパプリカチリソース味。
「これは絶対に美味しいに違いない!」もう心は石をひっくり返した時にダンゴムシを見て興奮している小学生のそれです。僕はダンゴムシ嫌いでした。
家に帰ると手を洗うことも忘れて、ホカホカのご飯を器によそってあとは食べるだけの状態に入りました。
いざ実食と思い、サヴァ缶をプシャクァッ…!とあけました。
………………
うわぁ、宝石箱みたいだ…!(画像略
誇張表現だろと思うかもしれませんが、はいそうです。全部誇張表現です。
今思えば、サバなのに赤かったなあという印象です。
しかしあの頃は確かにサヴァ缶はねっとりと光るルビーだったし、そのようだと思った自分もあの頃に存在していました。
喉元がゴクリとなりました。これがサバ缶?これがサヴァ缶!箸で切り崩しひょいと持ち上げた鯖の身が口の中に入ってきます。
もぐもぐもぐもぐ
ん??????
もぐもぐもぐもぐもぐ
???????????????????????
「なんだこの味は…」と思ったのは、あまりの美味しさにではありません。
白米と一緒に食べたとき、ルビーがルビーでなくなったからです。
予想外なことにその鯖は白米にあまり調和していなかったのです。
最初は僕も驚きました。そんなバカな、と。
食べ方は悪くないはずだ、と。
食べながらも大変悩みました。
「普通に食べたら文句なしに美味しいのに白米にあんまり合ってないように思えるのはなぜだろう?」
瞬間。気づいたのです。
『ヘルシーすぎる。』
僕が白米に合う鯖缶として重宝していた要素はあのお世辞にも上品とは言えない脂にありました。
あのなんとも言えないでろでろとした脂が(品位を欠く表現で申し訳ないですが)米と調和しいつもの鯖缶たらしめていたのです。
サヴァ缶はもちろん惜しかったですが、どうもそれに欠けていました。
健康意識のためか、マーケット意識のためか真実はわかりませんが。
その日は新たなサヴァ缶を発見した喜びと、いつもの鯖缶をを思い出した寂しさが入り混じり複雑な夜になりました。
求められてもいないキャラを演じて疲弊している人がいる
あのサヴァの夜、もといサヴァビアンナイトの後日談から話をしていきます。
どうにかサヴァ缶を何かに調和させたい欲求が溢れた僕はネットでパスタに和えて食べてみました。
白米の時のがっかり感と打って変わって期待以上の美味しさがありました。
その時にしみじみ思ったのが、「ああ、これはそういうサバ缶なんだ」ってことです。
サヴァ缶は白米を進ませる「いわゆるサバ缶」というキャラではないんだということです。
その代わりにパスタやアヒージョなど、従来のサバ缶では脂のしつこさが邪魔をしていた戦場を生きるサヴァ缶としてのキャラがあったということです。
(調べたらアヒージョやライスコロッケにも合うらしいですね)
別にサヴァ缶が従来のものよりも劣っていたわけではなかったし、その逆でもなかった。
ただそれぞれのキャラクターが明らかに違っていただけで、どちらが美味しいかなど到底決めることもできないというだけなのです。
気づけなかった僕が無理やりサヴァ缶を白米の舞台に乗っけてしまっただけの話なのです。
そういったミスマッチは人の世界でも度々起きます。
例えば、リーダーシップにおいてそれは顕著に現れたりします。
優秀なリーダーってなんなんでしょうね?と聞いてみたら
ある人はこういうでしょう。「ルフィとかかな。」
ある人はこういうでしょう。「スティーブ・ジョブズでしょ。」
それじゃスネ夫はリーダーになれるでしょうか?「いや、それはちょっと(笑)」
誰もが想像するリーダー像には性格というか振る舞いというか、どこか偏ったものが存在します。
「今社会に求められているのはリーダーだ。」といった話をよく聞いたりしますし、この記事にも書かれています。
記事には、
このような取り組みは高く評価したい。しかし、その他大勢の大学生はリーダーシップを持たなくていいのかといえば、それは違う。冒頭にも記述したように、今、日本は多くの社会リーダーを必要としている。そしてそのリーダーは、企業・団体等の組織のポジションに就くことによってではなく、自らの想いを実現するために自発的に立ち上がる、つまりはリーダーシップを発揮することによって、初めて生まれる。
と書かれており、多くの学生や社会人もリーダーシップを発揮するために日々活動しています。
それはそれでいいんです。問題はその後だ。
リーダーシップを発揮しようとする人の多くはリーダーのイメージをルフィやスティーブ・ジョブズのような強烈なキャラによって印象付けられ、「あれこそがリーダーなんだ」と勘違いしている。
だからこそ、みんながみんな「友達いっぱい楽しいな、宴がいっぱい楽しいな」と声高らかにしているやつを「リーダー」だと勘違いするし、ラーメン屋の店長みたいな腕組みしている取締役を「リーダー」だと思っちゃうんです。おいオヤジ、タオル頭に巻き忘れてるぞ。
違うそうじゃない。リーダーシップっていうのは「複数以上の人間がいる時、一つの方向に導いてやれる能力」のことをいうんです。
ルフィやスティーブ・ジョブズと比べると場違い感が生まれるスネ夫だって十分なリーダーシップを持っています。
だってジャイアンやしずかちゃん、のび太(除け者にされるけど)に新たな遊びのきっかけを与えるのはだいたい彼じゃないですか。
別に「ママァー!」とか叫んでも言い訳です。それがリーダーシップの欠如かどうかなんて全く関係ないんです。
多くの人がそう行った事実を無視して性格ばかりにこだわります。だから「こういった人間はリーダーに向いています。」とかの言葉に一喜一憂しちゃうわけです。
性格なんて本当に関係ないんです。
世界中の代表取締役がみんなジョブズやルフィのような性格じゃないでしょ。そんな人間で溢れてたらカオスですよ。気味が悪い。(笑)
リーダーの性格が休日にピクニックを提案する優しいお父さんのようでもいいんです。
物静かだけど、お店を支えている寿司屋の職人気質な大将でもいいんです。
しかし、誰もがリーダーになるためにルフィのようなキャラであろうとする。
無駄に心が疲れるだけですよ。それって。
キャラクターって「過去の自分の経験とその解釈+想像する未来への可能性」でしかなくて、「現在における必要性」ではないんです。
無駄にキャラを偽ってみても少し違和感が生まれるしなんか痛々しいわけです。
同じポエムでも言う人によってサムさって違うでしょ。なんなら言ってもサムくならない人もいるでしょ。(笑)そういうことなんです。
だから、自分のキャラを生きましょう。
サヴァ缶にはサヴァ缶の戦場が、あなたにはあなたの戦場があるのです。
決して自分のキャラを間違えないでください。
間違えなければリーダーシップなんて出せますから。
僕はみんなより少し先に待ってます。(時計テンプレ)
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