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旅の記憶 1994・夏 高昌古城


30年前の夏
 僕は中華人民共和国 新疆ウイグル自治区
高昌古城にいた・・・と思う

巨大な古代都市の跡

というのも、このシリーズをはじめてから
ネットで色々な遺跡を調べるのだが
僕の撮った写真と
ネットで出てくる画像が
どうもちょっと違う雰囲気に見えるのだ


何かとんでもなく大きな遺跡であることは間違いないのだが・・・


モノクロとカラーの違いというよりは
時代の違いによるところが大きいように思う

とにかくでかい

もう一つの問題は
行きたかった遺跡の名前は
しっかりと覚えているのだが
現地のガイドさんや
自力でたどり着いたその場所が
果たして目的地そのものだったかどうかも
ここにきて自信がなくなった
この時は完全に自由旅行で
ツアーガイドもいなければ
今のようにGoogleマップもなかったのだ

もちろん当時は
地球の歩き方を片手に
現地での情報収集もしていたから
目的地についていたとは思うのだが
何しろ29年前のことだ
僕自身の記憶もだいぶ怪しいところがある

でも、これだけの遺跡だ
きっとここが高昌古城であることは
間違いがないと信じよう


遺跡を見ながら黄昏る 暑いから裸になっていたと思われる

この遺跡では沢山シャッターを切っていて
自分でもなぜこんなに撮っているだろうと
実は次の写真を見るまでわからなかった


中央に人がいるのがわかるだろうか

このスケール感
とんでもなくでかい遺跡なのだ
おそらくこの圧倒的な迫力を
カメラに収めようと
沢山シャッターを切ったのだろう


右下にも人がいるのがわかるだろうか

タクラマカン砂漠の真ん中に
紀元前1世紀に存在した古代都市
気の遠くなるような昔に
この地にこんなに巨大な文明があったことに
興奮していたのだろう

観光客用の馬車だろうか

当時は一見放置されているようにしか
見えなかったこの文化遺産が
いつか砂漠に飲み込まれて
なくなってしまうのではないだろうかと
不安に思ったことは覚えている


その遺跡が
現代もまだしっかりと残されていることが嬉しい

遺跡を見つめる

生きているうちに
なんとしてもまた
このシルクロードを旅してみたいと思う


Googleマップも持っていこう


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