肉体はホルモンの入れ物

 みなさんも一度は、テストステロンとかセロトニンとか、そういうホルモンの名前を聞いたことがあるとおもいます。ホルモンは、人間の肉体の維持に関わる物質ですが、精神面にも影響を及ぼします。

 たとえば、好きな人と付き合えてすぐはとにかく舞い上がって毎日がバラ色、恋人も世界で一番かっこよかったり、可愛かったりすると思います。
 けれども、3カ月くらいでその魔法もとけて、相手の悪いところが目についたりしてきます。それもホルモンのせいなんですよね。
 

 PEA(フェニルエチルアミン)といって、恋をした時の「ドキドキ状態」の時に多く分泌されます。こいつが幸福感を作るドーパミンも分泌させるので、恋愛初期は幸せなんですね。なんでも、薬物中毒者と似たような脳内になるらしいです(依存症はだいたい薬物中毒と同じ反応が脳内で起こっています)

 だから、倦怠期が来やすいのも3か月過ぎて、このホルモンが減ってくると起きるわけです。

 もっと生活に根差した部分でも、かなりホルモンの働きによって身体は調整されています。睡眠や筋トレのあとの気持ちよさとかもそうですね。

 今日の記事でいいたいことは一つ「所詮、人はホルモンの入れ物でホルモンによって感情が生成されている。だから、ホルモンをコントロールしよう」です。

 ホルモンを意識すると、生活を改善しやすいです。
「俺はいまテストステロンを増やしているぞ!」と思いながら筋トレすると、なんか熱が入ります。

 とりあえず、増やしていった方がいいホルモンをあげていこうとおもいます(ホルモンはバランスなので増えすぎるとそれはそれで病気になるんですが、器質的な異常がないかぎり、今回あげる習慣をやっても問題ないと思います)


①テストステロン・・・いわゆる男らしさを司る男性ホルモンです。筋量を増やしたり、男性機能を向上させたり、集中力も向上します。疲れにくい身体をつくるのにも向いています。減ると抑うつ傾向になり、テストステロンが減少する40代以降に不調が起きるのは、男性の更年期障害といえるかもしれません
・筋トレ
・原料がコレステロールなので、ちゃんと油をとる。玉ねぎやにんにくも取り入れつつ、バランスの良い食事をする
・サプリでは、亜鉛・マカ・アルギニン・シトルリンを摂取
・美人と話す(周囲にいない人は、スタバあたり行って話しましょう)
・アルコールを摂らない
・体脂肪率が8~15%で高くなるので、ダイエットする。腹筋が薄く割れる程度までは落とした方がいい

②セロトニン
・・・抗ストレスホルモンです。これが少ないと抑うつ傾向になりやすいです。睡眠の質も落ちます。セロトニンは抗酸化作用のあるメラトニンにも変わるので、アンチエイジング効果もある。
・リズム運動
・セロトニンに変わるトリプトファンを摂る(大豆製品・乳製品・バナナ・ナッツ類)
・適度な睡眠(眠りやすくするために寝るという変な状態ですが……)
・朝起きた時に日を浴びる
・ヨーグルトや発酵食品をとって、腸内環境を整える

③ドーパミン・・・うれしさを感じるときに出ているホルモンです。これが適度に出ていると、努力の継続や集中力のアップ、幸福度の向上につながります。ただし、いわゆる依存症ではこれが過剰に出ているので、依存症がある人は、まずそれらを絶って正常値に戻す必要があります。
・簡単に達成できる目標を掲げて、それをクリアする
・肉や乳製品や大豆製品などをバランスよく摂る
・瞑想を行う
・新しいことに挑戦していく(普段の通勤通学ルートを変えるくらいからでも効果はあります)

④ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)・・・このホルモンが減ると抑うつ傾向、多すぎると攻撃的になります。正直いまの日本人は半分以上うつ傾向なので、少し増やすくらいの意識がいいと思います。うつ病では、セロトニンとノルアドレナリンを調整する薬が最も多く処方されるので、これらが増えれば気分が向上します。
・肉・魚・大豆製品などを摂る
・強度が高い無酸素運動や、有酸素運動をやる
・カフェインやカプサイシンといった刺激物(コーヒーや辛い料理)を少しとる

⑤エストロゲン・・・これは女性ホルモンですね。肌がきれいになったり、髪の毛がきれいになったりします。循環器の調子を整えたりもします。男性も多少は分泌されているんですが、こいつが増えるとテストステロンが減るので、そんなに意識しなくていいと思います。
女性の場合はもう一個、プロゲステロンというホルモンのバランスも関与するので、一概にこれだけを増やせばいいという事ではないんですが、ダイエットとかしている女性はだいたい栄養足りなくてこれが足りていません。
・大豆を摂る・・・イソフラボンがエストロゲンの構造に近いです。
・亜鉛を摂る・・・男性でも女性でも性ホルモンには亜鉛が必要です。
・過度のダイエットをしない
・睡眠時間を適度にとる


 色々並べてみるとわかると思いますが、とりあえず「タンパク質」をとる食事と、睡眠を意識すると、色々うまくいきます。
 当たり前といえば当たり前なんですが。
人間の構成物質のうち水の次に多いのはタンパク質なので、まあ当たり前の結果ではあります。
 バランスのいい食事=いろいろな食材に参加してもらう食事を意識することが重要です。その中でタンパク質を多めにとるようにしてみましょう。

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