裏方をもう一回目指す話
非常に情けない形で憧れの音楽業界裏方仕事を辞めた私ですが、その実内心は未練タラタラのタラタラのタラタラでした。
そんな思いを引きずりながらも、
とりあえず社会人として普通の仕事力をつけなきゃいけないよなぁ
という発想で、エンタメではない業界でアルバイトを始めます。
そうして応募当初は全くそんなつもりもなかったのに、まだぎりぎり創業期と呼べる規模のITベンチャーに飛び込むのでした。
ここでの学びは実はとてつもなく大きく、求めていた「仕事人としての基礎」はもちろん、事務アルバイトからバイトリーダー、営アシ契約社員と駆け上がっていく過程で「マネジメントとは何か?」を突き詰める機会に恵まれ、自分なりのチームマネジメント、自分なりの世渡りを掴んでいくのでした。
ある程度仕事ができるようになった頃、ふと思い返すのは裏方業務への未練。
ここにタイミング良く(?)「バツイチになる」というライフイベントが重なります。
自分だけの時間ができる、場所にしばられない……ということは、
留学したらいいんじゃないか?
これまたタイミング良く、高校時代の友人でArts Managementをやりたいとアメリカに留学した子の記事をSNSで発見。
現地で先生にStage Managementを勧められ、今はアメリカでStage Manager(舞台監督)として活躍しているという内容でした。
これはものすごく、私のやりたいことっぽいぞ!
音楽の現場で実際に一緒に仕事をしたこともあり、その頃の私は一応舞台監督という存在を知っていました。
けれど必ずしも彼らが何をしているのか把握しているわけではなく、ましてやそれが(恥ずかしながら)コンサートのみならず演劇・ミュージカルにも通づることだとまで思っていませんでした。
どうやらStage Managementをやれば、ライヴも芝居もミュージカルも作れるっぽいぞ
業界知識の足りなさを感じていた私は、もう一度エンタメ業界に戻るときには何かしらの学びの機会を設けたいと思っていました。
そこにステージ・マネジメントとの出会い、場所の縛りからの解放が重なった結果「イギリスでステージ・マネジメントをやろう」という結論にいたります。
思い立ってから準備期間約1年、アラサー・バツイチはイギリスのドラマスクールの入学切符を手に入れ、あえての学部留学で単身渡英するのでした。
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