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褐色脂肪組織を活性化させてダイエットと老化予防に繋げよう

 最近かなり寒くなってきましたね。基本的に寒い方が好きなんですが、さすがに寒すぎるな~と部屋を暖かくする準備をしていたら、褐色脂肪組織のことを思い出しました。
寒くて脂肪組織のことを思い出すなんて、我ながら変態すぎると笑いましたが、これを機にさらに知識を深めようと思ったわけであります。褐色脂肪組織ってなに?って方も多いと思いますが、私の認識としてはダイエットと老化予防の強い味方でございます。

【褐色脂肪細胞とは】
 脂肪組織とは従来、余剰エネルギーを中性脂質として貯蔵する器官として考えられてきました。要するに、食べ過ぎた分は脂肪として蓄えになるってことですね。
現在は、白色脂肪組織(white adipose tissue:WAT)と褐色脂肪組織(brown adipose tissue:BAT)に分けて考えられているみたいです。
大事なのは褐色脂肪組織の方。この組織は交感神経刺激、冷寒刺激、味覚刺激に反応する熱産生、体温維持を担う器官とされています。熱産生のエネルギーは、脂肪酸を燃焼することで生まれます。なので脂肪を燃料に働いてくれる組織です。
これだけの情報だと勝手に痩せていくような魔法の組織ですが、少し前までは出生後、褐色脂肪組織は消えてなくなると言われてました。ところが、検査技術の進歩により成人になっても存在することが判明したらしいです。
褐色脂肪組織に関する研究によると
・2時間程度の寒冷刺激で活性化。
・薄着で室温17度、6週間で熱産生が上昇。
・数か月単位で季節性の増加を認めたなんて結果も。
簡単に言うと、秋・冬に肌寒い状態で生活していたら褐色脂肪組織が増えましたよってことですかね。暑がりの私にとっては、室温17度って薄着で最適な感じがしますが。

【食事で増やすにはどうしたらいいのか】
 食事で増えることに関しては、まだまだ分からないことが多そうです。一応調べた内容では、唐辛子(カプサイシン)、ショウガ(パラドール)、ハッカ・ミント(メントール)、ワサビ(アリルインチオシアネート)、シナモン(シナモアルデヒド)、ベリー類(レスベラトロール)、クルクミン(ウコン)、緑茶(カフェインとカテキン?)、オメガ3脂肪酸が褐色脂肪組織を活性化させるかもしれないよって言われております。
食事は変えてないのに最近太ってきた。運動してるのになかなか痩せない。なんて人は褐色脂肪組織を活性化させる方を試してみるといいかもしれないですね。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

【参考文献】
植木浩二郎:明らかになる褐色脂肪組織の機能:今、第三の細胞が目覚める.基礎の基礎.細胞工学vol32,No.7,2013.
斉藤昌之:明らかになる褐色脂肪組織の機能:今、第三の細胞が目覚める.ヒト褐色脂肪組織の機能と制御.細胞工学vol32,No.7,2013.

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