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修学旅行(開成高校)
この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2022年度の教育プログラムについてお伝えします。
プログラム概要
生徒が修学旅行の行き先に直島を選び、来島。プログラム内容も生徒と打ち合わせを行い、対話型鑑賞と自由鑑賞の両方を組み込んだ。事前レクチャーなどインプットの時間が取れなかったため、移動中にガイドを実施した。
■開催日時
2022年6月2日(木)08:30~14:00
■参加者
生徒50名+教員2名
■対象
高校2年生
■問い合わせ日
2021年12月8日(水)
■認知経路
旅行会社より問い合わせ
![](https://assets.st-note.com/img/1697001184095-sjo04SoIvl.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1697001189992-3Wez0gLH72.png)
スケジュール
9:00 ベネッセハウス ミュージアム
(対話型鑑賞)※アートコース選択者のみ
11:00 地中美術館 もしくは 李禹煥美術館鑑賞(選択制)
※アートコース選択者のみ
11:45 本村エリア周遊(4名のグループに分かれて自由散策)
14:55 宮浦港にて終了
特徴
![](https://assets.st-note.com/img/1704673340818-ov0vVf1fGR.png?width=1200)
プログラムの特徴
・学校の意向により、プログラム内容は生徒と打ち合わせた。
・自由鑑賞とガイドをバランスよく組み込んでほしいという要望があり、ベネッセハウス ミュージアムでの対話型鑑賞と他施設での自由鑑賞という内容で構成。
・事前のレクチャーやインプットの時間が無かったため、移動中などにガイドで補足した。
参加者の様子
・前半はアートコース選択者が対象のため、アートに関心がある生徒や、中にはランドアートや現代アートに詳しい生徒もおり、各自の興味に合わせて主体的に鑑賞していた。
・対話型鑑賞中は発言が控えめな生徒が多かったが、自由鑑賞でもじっくりと観察する姿勢があり、個別に聞くと作品の感想や印象を話す生徒が多かった。
・李禹煥美術館の鑑賞を選択した生徒は、李禹煥の研究をしているOBから事前に話を聞く機会があり、李禹煥に興味を持ったとのこと。
・作品鑑賞から、世界の情勢や人種などの意見が出た。
・作品を逆さに見たり、線対称になるラインを探したり、個人の鑑賞する視点が個性的だった。
・生徒の感想より。「想像していた以上に良かった。特に角屋など地域と共にあるというコンセプトが体現されている所が良かった。」
生徒代表からの評価
■満足度
4.5/5点
■再利用意向
2.5/5点 ※時間が足りないのでという意見あり
■コメント
・現代アートと融合した島で、普段見る機会のないような作品に出会えてとても興味深かった。特に『黒と黄色のボート』などは美術館内に収まらず、海岸も含めて作品にしており、大変面白かった。本村でCLOSEの店が多かったのが残念。
・解説と共にアートを鑑賞できたのが良かった。特に解釈ただ述べるのではなく、自分たちが考えるヒントなどを与えて自分で様々な考えをさせるというのが良かった。団体だからこそ様々な考えに触れることができ、そこから更に考えを深くすることができた。
・鑑賞時間が短くてもったいない、鑑賞に思考を伴う都合上時間が全く足りない。次があるなら時間を絶対にのばそうと思う。
・作品の色々な方向からの鑑賞のヒントを任意で提示しておくモノなどがあったらもう少し回れたか。またあるなら事前に認知できるようにしてほしい。
■先生より
・生徒が主導で動く修学旅行のため、打ち合わせを生徒としてもらえたのが良かった。
まとめ・考察
・事前打ち合わせなどで生徒からの要望が明確だったため、プログラムの提案内容とリクエストをすり合わせながらプランニングを行った。
・生徒の主体性を重視する方針と直島のコンセプトはマッチしていたと思われる。来島前の視察は旅行会社と教員が対応されていたが、生徒が視察に来れれば、鑑賞のヒントツールなど一緒に制作するなど工夫できたかもしれない。(藤原)
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