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「150円の袋麺」を、500円払って食べる理由

こんばんは。ムラカミリョウです。

つい先日、人生で初めて韓国に行ってきたんです。
(行かれたことある方はわかると思いますが、これほど日本語が通じるのかという海外旅行は初めての経験だったのでとても新鮮でした)

移動時間は東京-沖縄くらいの感覚で、めちゃ近い!
関空から仁川空港へ飛び、Arex(日本でいうところの特急電車)に乗ってソウル市内を観光したのだけれど、2,3日過ごしてみた感想は「活気があったあの頃の日本だなあ」です。

行き交う観光客が化粧品やお土産を買い漁り、
道には露天商が立ち並び、おじさんおばさんが街ゆく人にとめどなく声をかける。

印象的だったのがスーパーの試食品コーナーで、どこの店員さんも押しがすごい。半端ない。笑

気づいたら韓国海苔とチップスとアーモンドを両手いっぱいに抱え込む羽目になってました。

晩御飯を決めあぐねていたら、近くに「無人ラーメンコンビニ」があるというので興味が湧いていって行ってみることにしました。

ここのラーメン屋さんが面白くて、巨大な棚みたいなところに韓国の袋麺が所狭しと並んでるんです。

で、自分の食べたい袋麺を選んで店員さんに渡すと調理をしてくれるというもの。

お店の奥にトッピングコーナーがあって、ネギや油揚げなど入れ放題で、あんまり入れすぎると注意される(された)んですが結構なボリュームで食べることが出来ます。

店員さんが調理器で作ってくれて、出来上がったら呼ばれるというシステム。

それで料金がW5,000(=500円くらい?)
味はまあ、即席麺なのでハズレはなかったです。

でもよくよく考えてみてください。

袋麺という原価がわかってる商品、スーパーとかで買うとまあ150円高くて200円くらいです。

どの消費者もそのことを知ってるのに敢えて500円払って食べるってよく考えたら不思議じゃないですか?

だって、コンビニで袋麺買ってホテルで食べればいいじゃん。
味一緒ですよ?

だけどそのお店もお客さんでいっぱいだったんです。その要因を僕なりに考えてみました。

①コスパよく外食してる感を味わえる
→やっぱり観光といったら外食ですが、お金もかかるし人気な観光地だと並ぶのも面倒。だけど袋麺なので開店超早いし価格も抑えられる且つ外に出てご飯を食べる観光感があるのが良さそうですね。トッピング無料なのも体験価値になりそう。

②子連れにウケが良い
→調理はIHなので火を使わないから子供がアトラクション感覚で即席麺を調理できる&完成時間がほぼ同じ(大体5分くらい)なので家族一斉に食べられる

③食べたことある安心感
→置いてある袋麺の中には日本で売られているものもあります。海外のレストラン料理ってぶっちゃけギャンブル性高いよなあと思ってる人からすると「食べたことあるものが置いてある」はいく動機になりそうですね

④おひとりさま歓迎感
→店の中は調理場とカウンター席のみになっているので味集中カウンターぽくなってるんです。①と似ているのですが、ホテルで食べるのは味気ないけどちょっと海外来たし外出てみるか勢にちょうど良いです。

なので結論、一人観光客と子連れを取り込んでるシステムに仕上がってるので栄えているのでは?という考えに至りました。

昔「100円のコーラを1000円で売る方法」というマーケティングの本を読んだことがあるのですが、価値を上げるには「売る場所」と「意味」を付け加えてあげることだと書いてありました。

150円の袋麺を500円で売る方法とかなり似てますよね。

「無人○○」はコロナの名残りもあると思うのですが、流行るところになぜ流行っているのかという理由を考えるのも面白いです!

今日は以上でーす。


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