見出し画像

詩)都築郷士『ぶうつく』呟きの如く・15 附・詩人の為の秋冬ワードローブ集

新北風ミーニシや美髯を透る日の柔ら 瀬底月城

琉歌:
みにし吹く頃の かはてさびしさや
 あかつらの潮の 鳴ゆる聞けば
(新北風の頃の、明津浦の潮鳴りは、殊に寂しい)

-『沖縄俳句歳時記』小熊一人·著、十月の項より。



歳月よずぼん履けたらなんやかや 郷士

【マシ】

お前なんか死んじまへ!

と、言ひたい相手は
沢山ゐるさ
でも、おつと、そこは

我慢。
それが文明人。

だが果たして、タ、タ、
沢山だつたのだから

少しぐらゐ
殺したい奴ら、ラ、ラ

残しても いゝか、な?

いかんです。
文明がお気に召さぬなら
原始が平和

をかしなをかしな石器の時代、

平和が原始
で、我慢が
文明

堪忍しとくれやす..


そこは、下京だ!

下京や雪つむ上の夜の雨 凡兆

おつしよさん、下京つて
おつしやられ -

何の話?
はいかい、だつてさ

それは
文明つてより文藝、だよな

文藝は悲しくつても樂しめる

とすれば
我慢一本槍より
マシか知ら。

マシ、だらうな。

マ、ジ、


©都築郷士

骨肉の肉もしつかり付いてゐてモグ・モグ・モグで讀ませてみたい
(©都築郷士)

なんか散漫になつてしまつたが..

彩色の鮮やかなる皿持つたかと思うたら足下擲げ割る怒りよ
(©都築郷士)

アデュー、でずらかる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?