詩)都築郷士『ぶうつく』呟きの如く・15 附・詩人の為の秋冬ワードローブ集
新北風ミーニシや美髯を透る日の柔ら 瀬底月城
琉歌:
みにし吹く頃の かはてさびしさや
あかつらの潮の 鳴ゆる聞けば
(新北風の頃の、明津浦の潮鳴りは、殊に寂しい)
-『沖縄俳句歳時記』小熊一人·著、十月の項より。
※
歳月よずぼん履けたらなんやかや 郷士
※
【マシ】
お前なんか死んじまへ!
と、言ひたい相手は
沢山ゐるさ
でも、おつと、そこは
我慢。
それが文明人。
だが果たして、タ、タ、
沢山だつたのだから
少しぐらゐ
殺したい奴ら、ラ、ラ
残しても いゝか、な?
いかんです。
文明がお気に召さぬなら
原始が平和
をかしなをかしな石器の時代、
平和が原始
で、我慢が
文明
堪忍しとくれやす..
京
そこは、下京だ!
下京や雪つむ上の夜の雨 凡兆
おつしよさん、下京つて
おつしやられ -
何の話?
はいかい、だつてさ
それは
文明つてより文藝、だよな
文藝は悲しくつても樂しめる
とすれば
我慢一本槍より
マシか知ら。
マシ、だらうな。
マ、ジ、
?
©都築郷士
※
骨肉の肉もしつかり付いてゐてモグ・モグ・モグで讀ませてみたい
(©都築郷士)
なんか散漫になつてしまつたが..
彩色の鮮やかなる皿持つたかと思うたら足下擲げ割る怒りよ
(©都築郷士)
アデュー、でずらかる。