春が僕を俟つてゐるぢやないか
タンポポが猫つ毛を祝福する
短い季節、あゝ僕が歩けば
そこはアジールとなる
さまざまな唄聲さまざまな色彩
どぶどろになつてしまふ春泥。
〈勿体をつけて其れもよ愛風光る くにを〉
小豚を飼つてゐたらね
散歩してたのが
ぽつりと來たる春の雨。
©都築郷士
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