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詩)都築郷士『ぶうつく』呟きの如く・18 附・詩人の為の秋冬ワードローブ集

はるばる海をこえて来たのは、ガラクタはガラクタなりに、一層はるばる来つるものかな、という気分をたたえているのである。(中略)ただ私にとっては、それらの品物のイワレや、故事来歴よりも、それが遠くの海を渡って来たということに、強い感銘をうけたというまでだ。-『もぐらの言葉』安岡章太郎

蛆虫の如きと云ふバカ「命知らず」 郷士

【人間のことばで】

賢人の言ふことには一癖ある
だから彼らが賢人たり得るのだとも思へる

なまめかしい微風
春のやうな秋だ、だが
モノらは確實に冬の
枯死の影、纏ひ始めたみたい

やうな、みたい、如く

的な、めいた、らしき

私の言葉の羅列
軍服着たよなしやつちよこばり
誰に好かれるでもなし
微風がにほふのさへ

モノ、モノ、モノ

モノで描け -
彼はど近眼で、瓶底眼鏡の外界には
余り目を向けなかつた..
レイ·ブラッドベリ評は必ずさう

だがブラッドベリでさへ
物品には敬意を払ふ
私は忸怩たるものを覚える
あゝモノ、ねー

賢人の言ふことには一癖ある
だから彼らが賢人たり得るのだとも思へる

マーク·トウェインの
箴言集を持つてゐるのだ、
モノを利用してゐるか、について
見てみやう -

「自分の謙虚さをひけらかす人というのは、イチジクの葉をつけただけの銅像みたいなものだ」

トウェインはちやんと
モノで物してゐる「イチジクの葉」「銅像」

Fxxx形而上!

さあ人間のことばで。

©都築郷士

町を壊す巨大スーパー何となし政権絡みと占つてみる
(©都築郷士)

どうも「テーマ」性が低い。ごちやごちやしてゐる。讀者にはそこから何か探し出すことを強要する、ガッコの先生みたいで心苦しいが。

柿喰うて人らしく人らしくあれ 郷士

鼠小僧はいづこ笑。それでは。アデュー。



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