野球脳力①

読むだけで野球がうまくなる記事を目指した野球脳力、
第1回目は走塁編です。

学生は自宅待機等により、思うような練習ができていないと思います。

そこで、自宅でできる練習方法を書こうかとも思ったのですが、
そもそも私が自宅で練習することが不得意だったので、
自分でできない事を書くのは気が引けました。

何より、モチベーションの維持が難しいと思います。

高校野球でも選抜大会だけでなく、
春の地区予選が無くなってしまったりもしているようです。

そんな中で、黙々と自主練ができる人は良いのですが、
なかなか難しいと思います。

そこで、読むだけで少しうまくなったり、
接戦を勝ち切る事ができるようになるような記事を書きたいと思います。

と言っても、読むだけでは、球速も飛距離も上がりません。
基本は体を動かす練習です。

ただし、モチベーションが落ちて、漫画を読んだりゲームをするよりは、
少し野球に対する考え方を深める時間をとって欲しいというだけです。

第一回目の今回は走塁についてです。

走塁と言うと足が速い人のみに関係すると思う方もいるかもしれませんが、
足の速さに関係なく、全てのプレーヤーが学ぶべき内容となっています。

また、走塁に関する意識は攻撃時だけでなく、
相手が攻撃している守備の時にも活用できます。

走塁に対しての意識を少し変えるだけで、
得点できる可能性が大きく変わりますので是非学んで下さい。

相手の守備を見る

自分が走塁する時は、相手が守備をしている時です。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、非常に重要なことです。

自分の足の速さと相手の肩の強さ、取ってからのスピード、
守備範囲などを考え、判断する必要があります。

あなたが足が遅かったとしても、
捕球した人の肩が弱ければ、隙きを突いて進塁できる可能性はあります。

逆に、足が速くても、相手の肩が強ければ、
セオリーでは進塁する場面でも、
進塁すべきでない場合もあるはずです。

走塁とは簡単に言えば、
ボールと自分のどちらが早く塁に着くかに他なりません。

足の速さや肩の強さだけでなく、捕球エラー、送球エラー、相手の判断ミス
なども考えた上で、
自分の方が速く塁に到達できるか否かを判断しなければ行けません。

そのためには、相手を観察する必要があります。

相手を試合前から観察し、肩の強さ、守備の上手さはもちろん、
体勢が崩れた際の送球のぶれ方、体制が悪い時の肩の強さなど、
挙げたらきりがありませんが、
最初はこのあたりから見てみると良いでしょう。

観察し、実戦で活用していく内に、なぜアウトになったか、
進塁していれば得点になったはずなのに……という振り返りと、
次の試合で観察すべき箇所が分かってくるはずです。

自分のチームを見る

もし、バッターがホームランを打つのであれば、
99%盗塁が成功するとしても、盗塁するのは間違いです。

最終回で2点差で負けている時、ランナー3塁のみなら、
ヒットだとしても、100%セーフでなければ、
ベースの上から動くのは間違いです。
ライナーで戻れない距離のリードをする意味すらありません。

逆に、同点で相手がメジャークラスの投手を控えで温存しているなら、
1%以下の確率でもホームに突っ込むことが正しいこともあります。

自分のチームの攻撃力や状況を見ながら、
どの程度の確率で進塁するのが妥当かを判断する必要があります。

つまるところ、野球は試合終了時に、
相手より多く得点が取れていれば勝ちです。

試合開始直後から、自分たちは何点くらい取れそうなのか、
何点取られそうなのか、勝つにはこの回に何点取ればよいか、
といったことを考える必要があります。

それが分からないと、3点欲しいのに、
1点を取るために暴走してしまったり、
1点が欲しいのに躊躇してしまったりといったチグハグな走塁になります。

この判断には、相手だけでなく、
自分たちの力をしっかりと分析する必要があり、
常に状況が変化する試合の中で瞬時に判断していく必要があります。

幸いなことに、野球には準備する時間が十分にあります。

投球間やベンチにいる時に考えを整理し、仲間と共有することで、
確実に勝利に近づくでしょう。

最後に

走塁がうまくなっても、指導者からの評価はあまり上がりません。

何故なら、良く分からないからです。

ヒットを打つことや三振に取ることに比べ、
1つ先の塁に進むことや、チームメイトのヒットで無事生還することは、
誰の成果か判断しづらく、勝利に結びついても、わかりづらいからです。

ただし、分かる人には重要性やすごさが分かりますし、
僅差の試合では、勝敗を分けることもあります。

今回紹介したのは、
強いチームや走塁が上手い人にとっては基本的な考え方で、
あまり新しいことはなかったかもしれません。
そういった方は、おさらいとして抜けがないかの確認にお使いください。

もし、このような事を考えて来なかった方は、
これを機に、走塁の意識を変えて見て下さい。

今回は走塁といっても、技術的なことではなく、
考え方だけなので、足の速さや体力は関係ありません。
小学生でもできることで、直ぐに実戦可能なことです。

走塁がうまくても、プロにはなれないとおもいますが、
勝利には近づくことができます。

もし、あなたが試合に勝ちたいのであれば、
絶対に走塁を疎かにするべきではありません。

それでは今日も良いBaseball Lifeをお送り下さい。


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